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くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

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2010年7月18日 (日)

日曜日のディープ産駒――レッドセインツ、マギストラ

日曜新潟6R・新馬戦(芝1600m)。レッドセインツ(1番人気)は馬群のなかでじっと我慢し、シャープな脚で突き抜けました。ディープインパクト産駒は落ち着いていて賢いという評判ですが、この馬も精神年齢が高そうですね。

その配合には以前から注目しており、『赤本』でも『競馬王のPOG本』でも公開ドラフトでも指名するなど、個人的に高く評価していました。もちろん予想は◎。馬単5890円、3連単58110円を的中させることができました。『web競馬王』の予想を再録します。

「◎レッドセインツは『ディープインパクト×セルカーク』という組み合わせ。母サセッティの半姉ウィノナ(父アルザオ)は愛オークス馬。アルザオはディープインパクトの母の父なので、本馬とウィノナは構成要素が似ている。父系と牝系が同じハーツクライとも若干似ている。母の父セルカークはマイラー。おそらく本馬もマイル前後で活躍するタイプだろう。ポカホンタス≒リヴァーレディ5×5、母系の奥のアメリカ血統も効果的と思われる。馬体は小柄ながら高い素質を感じさせる。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103154/

文中に出てくる Winona は、98年の愛オークス(G1・芝12f)を7馬身差で圧勝した名牝です。
http://www.pedigreequery.com/winona3

レッドセインツの配合には、Winona の父 Alzao、母 My Potters が含まれています。マイラーと評価したのは母の父 Selkirk の適性を考えてのこと。ただ、実際の走りを見ると折り合いがついてゆったり走るので、もう少し長い距離もこなせそうです。パドックで見たかぎりまだ子供っぽい馬体なので成長の余地はあるでしょう。

日曜日はディープインパクト産駒がもう1頭デビューしました。函館4Rの新馬戦(芝1200m)で2着となったマギストラ(1番人気)。こちらにも◎を打ちました。新潟で勝ったレッドセインツと同じく「栗山ノート」に記載した馬です。予想は○◎で的中。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103343/

予想文にも書いたとおり1200mは忙しいですね。新馬戦の予想において適性というファクターは重要ですが、器の見極めもまた大事。得意条件から外れていても器が大きければ勝ち負けになるのが新馬戦です。小回りコースの芝1200mは明らかに向いていません。能力で2着を確保しました。

ディープインパクト産駒は総じてダッシュがイマイチで終いの脚で勝負するタイプが目に付くので、マイル以上の芝、直線の長いコースなら信頼できます。レッドセインツはまさにこの条件でした。こうしたレースが増える秋の中央開催でディープインパクト産駒がどれだけ活躍するのか楽しみです。

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コメント

ディープは栗山さんがPOG本で書いていたように
リファードに触らず、ポカハンタスを刺激するのが
良さそうですね。

あとラトロワンヌは相性が良さそうに感じました。

産駒が走り始めたばかりで、どんな配合が走るのかまだなんともいえないところがあります。ただ、レッドセインツが能力を示したことで、事前に示した見解はまずまずの線だったのではないかという気がしてきました。

レッドセインツにしてもマギストラにしてもそうですが、ディープインパクトと La Troienne 血脈は合うと思います。キリッとしたシャープさが出てくるようなイメージです。

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