日本馬2頭が凱旋門賞挑戦
ここにきて世界経済の雲行きが怪しくなってきて、現在ユーロ円は109円ぐらい。凱旋門賞の1着賞金を円換算すると2億5000万円ぐらいです。去年の秋は3億円ぐらいだったのでずいぶん目減りしてしまいました。ひょっとすると10月ぐらいにはユーロ円が100円割れしているかもしれません。
しかし、それでも日本馬が遠征を取りやめることはないでしょう。今年参戦を表明したヴィクトワールピサとナカヤマフェスタは、「行きたい」ではなく「行く」という陣営の強い意志が感じられます。
ヴィクトワールピサの角居勝彦調教師は、シーザリオ、デルタブルース、ハットトリックで海外G1制覇の経験があり、ウオッカでは3年連続ドバイに遠征しました。ナカヤマフェスタの二ノ宮敬宇調教師は、エルコンドルパサーでサンクルー大賞典を勝ち、凱旋門賞でも2着となりました。両陣営とも海外遠征に関して豊富なノウハウを持っています。
凱旋門賞は「3歳馬有利」といわれます。3歳と古馬に3.5キロの斤量差があるのはたしかに大きいですね。日本の場合、秋のG1は2キロ差です。もし仮にヴィクトワールピサがダービーを勝っていたら、三冠か凱旋門賞か――という難しい決断を迫られたことでしょう。負けたことですんなりと遠征一本に進路が定まり、早い時期から準備を整えることができるわけですから、怪我の功名といえるかもしれません。
5月10日のエントリーで「ヴィクトワールピサ、ペルーサ、ダノンシャンティの3頭は世界のどこへ出てもトップを争える逸材でしょう。」と書きました。この考えは変えていません。下手な競馬はしないのではないかと思います。
ナカヤマフェスタは、気性面に弱点があるので、環境の変化に対応できるかどうかですね。この点さえクリアできれば楽しめそうです。
今年はなんとなく観に行ったほうがいいような気がするので、たぶん行くことになると思います。
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