サッカーと文化
ワールドカップの準々決勝、ウルグアイVSガーナ戦は凄い試合でしたね。1対1で迎えた延長後半ロスタイム、ガーナの決勝ゴールが決まりそうになった瞬間、ウルグアイのスアレス選手が退場覚悟のハンドでボールをはじき出しノーゴール。与えられたペナルティーキックをガーナが決めれば勝ちだったのですが、なんと外してしまいタイムアップ。PK戦に突入し、ウルグアイが勝ちました。
すぐに消されるかもしれませんが以下の動画で見ることができます(10秒ぐらいから)。
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=t9Xj49ehjFU
今回のプレーはスアレス選手が発明したわけではなく、昔からあります。レッドカードが出なかった時代はそれこそ“やり得”といった感があり、ときどき目にすることがありました。いまから32年前、78年ワールドカップのアルゼンチンVSポーランド戦で、アルゼンチンのディフェンダーが同じようにハンドでブロックしたことがありました。以下の動画の2分10秒ぐらいから見ることができます。
http://www.youtube.com/watch?v=Q_izD7XjfYg
サッカーは国ごとに個性があります。それは文化の反映です。こういうプレーを賞賛するか、許容するか、否定するか、とらえ方はさまざまでしょう。国や地域によって基盤となる文化が違うからです。そうした差異を垣間見られることは、ワールドカップを見ていておもしろいなぁと思うことのひとつです。私自身は、今回のスアレス選手のプレーはまったくOKだと思いますし、その勝利への執念に感心しました。
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