的場文男騎手6000勝達成
佐々木竹見騎手は20代、30代と圧倒的な強さを誇りましたが、40代に入るとポジションを下げていきました。桑島孝春騎手は30歳前後が勝ち鞍のピークでした。石崎隆之騎手は31歳から15年連続南関東のリーディングジョッキーの座に就いたあと、徐々に勝ち星を減らしています。昨年は77勝でした。
的場文男騎手は86年から昨年まで24年連続で南関東の勝ち鞍順位のベスト3をキープしています。リーディングジョッキーに輝いたのは02、03年の2回。同じ1956年生まれの石崎騎手が年齢相応の下降線を辿っているのに対し、的場騎手は一向に落ちてきません。昨年は208勝。99年から11年連続で200勝以上を挙げています。
かつて通算7151勝を挙げた佐々木竹見騎手は“鉄人”と呼ばれました。的場文男騎手は何と呼ぶべきでしょうか? ちょっと形容する言葉が見つかりません。50代に突入しても衰えることなく毎年200勝以上を挙げ続けるのですから、もはやオカルトの領域です。
石崎騎手との通算勝利数の差は現在80勝余り。一時はかなり差が開いていたのですが、ここ数年でどんどん詰めています。このペースでいけばあと1年も経たないうちに逆転するでしょう。そして、佐々木竹見騎手の大記録を更新する可能性も現実味を帯びてきます。
6月4日の大井競馬第6Rで的場文男騎手は通算6000勝に到達しました。5000勝達成から4年しか経っていません。このままコンスタントに200勝以上を挙げていけば5~6年で新記録となる計算です。50代半ばにさしかかろうという騎手にこんな机上の計算が成り立たないことぐらい重々承知していますが、衰え知らずの的場騎手ならなんとかなるのでは?という気にさせられます。
コメント