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くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

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2010年5月14日 (金)

『競馬王のPOG本』『POGの達人』発売

POGドラフトまであと約1ヵ月。この時期になると関連本がどんどん発売されます。執筆させていただいた『競馬王のPOG本』(白夜書房)と『POGの達人』(光文社)がすでに店頭に並んでいるようです。

『競馬王のPOG本』の「栗山ノート」では、主要種牡馬7頭(ディープインパクト、マンハッタンカフェ、アグネスタキオン、キングカメハメハ、ゼンノロブロイ、スペシャルウィーク)の注目配合馬を大公開しています。

『POGの達人(赤本)』では、恒例の「話題のドラフト有力馬クロスレビュー」と「私のオススメ10頭」、そして水上学さんとのコラボコラム「みんながディープインパクトに走るので、私、○○を独占させていただきます!」の3本立て。昨年のオススメ10頭コーナーの成績は13人中2位でした。皐月賞馬ヴィクトワールピサを指名したものの、トップの競馬総合チャンネルには及びませんでした。

どちらの本も読み応えのある内容です。お買い求めいただければ幸甚に存じます。

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コメント

競馬王のPOG本読みました。

マンカフェの栗山ノートは思っていたあたりの産駒でした。
母オーシャンドリームの祖母のカーリアン全妹は見つけた
時は電気が走りました(笑)

マンカフェで一頭気になるのがいるのですが
母ヘイローマジックはどう見えますか?
Halo≒Drone≒Sir Ivor≒Boldnesian
があってAlleged、Haloが3×4のクロス、
あとサトルチェンジとハイランドファンタジーは相似血統な気がして
気になるのですが。

お買い上げいただき誠にありがとうございます。感謝します。

マンハッタンカフェは比較的分かりやすい種牡馬なので、配合を分かっている方なら似たような馬を選ぶような気がしますね。去年のドラフトが終わったぐらいの時期でしたか、たまたま望田潤さんと電話で話をしたときに、「サンディエゴシチーいいよね」「うん、あれいいわ~」みたいな会話になったのを覚えています。

母オーシャンドリームはリヴォルバーという名前のようですね。半兄がスピニングノアールで、マンハッタンカフェの成功パターンに合致しているので、そこそこ走ってくれるのではないかと……。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008101647/

母ヘイローマジックの名前はゲバラのようです。Law Society≒ハイランドファンタジー3×2という4分の3同血クロスを持っています。「一発があれば」といった配合ですね。こういう大胆な配合は何が起こるか分かりません。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008101631/

同馬を生産した辻牧場は、以前、これとよく似たシャンパンセラーという牝馬を生産しました。こちらはさらにクロスがきつく、Law Society≒ハイランドファンタジー3×1。笠松で2勝を挙げるにとどまりましたが、繁殖牝馬としてはおもしろいと思います。というより、最初からそれを意図したものだろうと想像します。ちなみに辻牧場は古くから配合研究を熱心にされています。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2004102100/

配合は人それぞれ、いろいろな考え方やセオリーがあると思うのですが、私は5代のなかに Alleged は1本でいいというスタンスです。先週の新潟大賞典を勝ったゴールデンダリアのような、底力やスタミナのサポート血脈として使うのが理想的だと考えています。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2004100476/

Ribot 系は個性も影響力も強いので、料理でいうところのスパイスとしては優秀なのですが、それが前面に出過ぎるとくどくなってしまい、素材の良さを打ち消し、味のハーモニーを乱してしまいます。

マンハッタンカフェの良さは、非主流血脈が強いために外部から主流血脈を持ってこれるところでしょう。ですから、母方に Northern Dancer の強いクロスを持っていたり、Mr.Prospector と Northern Dancer を併せ持つ配合が成功しているのだと思います。無理に異系部分(母サトルチェンジ)を強調する必要はあまりないのかな、と考えています。

あと、蛇足として記しておきたいのですが、『赤本』の153頁のいちばん上の段に「ヘイロー≒サーアイヴァー≒ドローン3.5×4は鋭い」とありますが、これは「3・5×4は鋭い」の誤植です。父方の3代目と5代目にヘイローとサーアイヴァーがあり、母方の4代目にドローンがあります。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103196/

Allegedのクロスはちょっとスパイスが効きすぎかな?という
感じなんですね。
母オーシャンドリームの父フォーティナイナーにリボーがあります
が、これはミスプロやノーザンダンサーの血にとってちょうど良い
かも、という感じなんでしょうか?

母オーシャンドリームにディープをつけると意外と面白い
気がしました。ポカホンタスをもってますね。

フォーティナイナーの母系に入る Ribot はまさにスパイスとして大きな働きをしていると思います。ちなみにアメリカにおけるフォーティナイナー産駒の一流馬には Ribot クロスを持つ馬が少なくありません。他の部分がスピードに傾きすぎているのでそれでも耐えられるのと、アメリカのダートに Ribot のクロスが意外に合うということが考えられると思います。全体の血脈構成や馬場によっても配合の基準は変わります。ディープ×オーシャンドリームは確かに合いそうですね。

なるほど。ありがとうございます。

あと、今年のスペシャルウィークのオススメ配合は祖母方に
ストームキャットが入っていたりする変化球的な産駒だと
感じたのですが、母父がストームキャットの
母エアラグドールや母ハートオンウェーブはどう感じますか?
両方とも母系に相性のいいLa Troienneを持っていますが。

母方に Storm Cat が入るスペシャルウィーク産駒は、とりあえず一定以上の評価はします。決して悪くないと思いますよ。

母エアラグドールは芝向きの大物感がどうかなという気がします。母はBCクラシックを勝った Cat Thief と同じ組み合わせ。パワーが前面に出ています。全姉が走らなかったのもちょっと引っ掛かります。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102793/

母ハートオンウェーブは姉2頭の成績がもうひとつであることを除けばいいと思いますよ。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102793/

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