オークスは1着同着
ビッグレースの1着同着といえば1992年の帝王賞。ラシアンゴールドとナリタハヤブサが勝利を分け合いました。このとき、前者に乗っていたのが蛯名正義騎手、後者に乗っていたのが横山典弘騎手でした。当時、現場で取材をしていたのですが、ゴール前で外から襲いかかったナリタハヤブサの鞍上の横山典弘騎手は、フィニッシュラインを通過したあとガッツポーズをしました。長い写真判定のあとに同着を告げられた彼は「負けないでよかったよ、ガッツポーズしちゃったし」とつぶやきました。優勝のレイを2頭順番に肩に掛け、関係者がそれぞれ記念撮影していたのを思い出します。
http://www.youtube.com/watch?v=G9z9VdY_efo
奇しくも今回、まったく同じ蛯名正義騎手と横山典弘騎手が1着同着。何という偶然でしょうか。
サンテミリオンは「外枠」を、アパパネは「外枠」と「距離」を嫌い、どちらも△しか打てませんでした。外枠に関しては、雨でインコースが荒れてきていたことで相殺されますが、その分スタミナの要る馬場だったわけで、とくにアパパネの頑張りには脱帽しました。
ゼンノロブロイ産駒は1、3、4着と、3頭が掲示板を占めました。ここまで素晴らしい種牡馬だとは昨年のいまごろは夢にも思いませんでした。欧州血脈が主体の非サンデー系牝馬は、ゼンノロブロイと交配すればたいていうまくいきそうです。
◎アプリコットフィズは6着。現状では勝ち負けに持ち込むだけの力を持ち合わせていませんでした。騎乗した四位騎手は「枠順が出た時には、アパパネもサンテミリオンも外枠だったので、内枠が当たってしめしめと思っていましたが、今日のこの天気、馬場では結果的にアダになったと思います。道中、道悪でバランスを崩していましたから…。いい感じで抜けられましたけど、残り300mで脚が鈍ってしまいました」(ラジオNIKKEI競馬実況web)とコメントしています。体重が減り続けているので、夏の間に成長してほしいものです。
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