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くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

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2010年4月16日 (金)

大外枠の逃げ馬

皐月賞の枠順が決まり、スプリングSを逃げ切ったアリゼオが大外枠となりました。逃げ馬が大外、というのは通常不利だと思います。ただ、中山芝2000mは最初の直線が長いので不利にはなりません。

以前、大西直宏騎手を取材したとき、おもしろいお話をうかがいました。サニーブライアンで逃げ切った97年の皐月賞は、枠順が発表される前、大外枠が当たることを念じていたというのです。

サニーブライアンはスタートが速くなく、二の脚もそれほどではないため、内枠に入ると外から被されてしまう危険性があります。遅い馬でも確実に先頭に立つには、外枠から出て思い切り手綱をしごいて加速し、内側に切れ込んでいって馬群に蓋をするしかない、と考えていたそうです。大西騎手は念願叶って大外枠を引き当て、組み立てたプランどおりの騎乗をして単勝5180円の大穴をあけました。
http://www.youtube.com/watch?v=yxeTEfaAGeI

アリゼオの横山典弘騎手は、今回の大外枠をとくに不利とは考えていないと思います。おそらくハナに立てるでしょう。いちばん警戒しているのは勝負どころで外からマクられることです。そうなってしまえばレースは終了してしまうので、おそらく早めのタイミングでロングスパートに入るはずです。

好位勢がアリゼオを追いかけてとらえられるかどうか。とらえたとしてゴールまで脚がもつかどうか。坂で脚いろが鈍った場合には後方待機組が大外一気、という展開も考えられます。今年は、長くいい脚をつかえるタイプが良さそうな気がします。

レースを左右する大きなポイントは馬場コンディションです。前が残りやすい馬場なのか、差しが届く馬場なのか、土曜日の競馬を見て判断したいですね。

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