レッドディザイア大外一閃!――ドバイ国際G2レース
痺れました。これほど鮮やかな勝ち方をするとは想像していませんでした。サンデー系の切れ味がオールウェザーにフィットしていることが明らかになったと思います。これは大きいですね。
もともとオールウェザー(メイダン競馬場は“タペタ”という種類)は、ヨーロッパの芝馬に向いているといわれていました。追い込みが決まるともいわれていました。レッドディザイアは、ヨーロッパの重厚な血統がベースとなっています。サンデー系+欧州血統のレッドディザイアが飛んできたのも、結果論ではありますがうなずけます。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006102929/
オールウェザーは「ライトな洋芝」といったイメージですね。日本でいえば札幌・函館あたりの芝です。昨年の凱旋門賞3着馬 Cavalryman を、レッドディザイアは並ぶところなく差し切ってしまったのですから、ヨーロッパの芝よりも日本の芝に近いのかもしれません。
もしそうなら、気の早い話ですが、今後、日本馬はアメリカやドバイで安定して好成績を収められるかもしれません。1着賞金600万ドル(約5億5000万円)のドバイワールドCには、来年、日本のトップクラスがこぞって参戦を表明するでしょう。ブリーダーズCがオールウェザー開催の年には渡米する馬が出てくるかもしれません。そこで好結果を残すことにより、日本血統の評価も国際的に上がってくるはずです。
いろんな意味でわが国の競馬に地殻変動を促すきっかけとなるレースではなかったかと思います。本番でも頑張って欲しいものです。
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