真性ステイヤーのジャミール2着
阪神大賞典は古豪△トウカイトリックが勝ち、◎ジャミールが2着。現在のこの路線のレベルが高くないことに加え、実績上位馬がそれぞれ死角を抱えていたので、準OPを勝ったばかりのジャミールにも十分チャンスがありました。5番人気と4番人気の組み合わせで馬連1820円。上位人気が割れていたので意外につきませんでした。『web競馬王』に掲載した予想文を再録します。
「◎ジャミールは『ステイゴールド×サドラーズウェルズ』という組み合わせ。これだけでもスタミナ万全だが、2代母の父レヴモスがウルトラ級のステイヤーで、自身が凱旋門賞(芝2400m)、アスコットゴールドC(芝20f)、カドラン賞(芝4000m)を制しただけでなく、種牡馬としてもアスコットゴールドC(G1・芝20f)を2連覇したアードロスを出した。前走の迎春S(準OP・芝2500m)は、前が残る流れを大外マクリの強い競馬でねじ伏せた。距離が延びてレースぶりが良くなっているので、3000mならさらなる変わり身が見込める。このメンバー構成なら通用する。」
レース前に、担当の調教助手が「前に出ると本気で走らない」とコメントしていたとおり、実戦でも「直線で並んできた馬には競り勝ったが、抜けて一回遊んだところを内の馬に交わされてしまった」(安藤勝己騎手/週刊競馬ブック)とのことです。
フォゲッタブルとトウカイトリックは勝負付けが済んでいるので、ひょっとしたら本番でジャミールが3番人気ぐらいに推されるかもしれませんね。気性面の弱点が矯正されないかぎり勝つのは難しいかもしれませんが、3200mならG1でも勝負になると思います。
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