サンデーサイレンス/トニービン/ノーザンテースト
ただの偶然ではありますが、先週重賞を勝ったネオヴァンドーム(きさらぎ賞)とフォゲッタブル(ダイヤモンドS)は、血統構成がかなり似ています。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007102913/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006103168/
┌サンデーサイレンス
┌ネオユニヴァース―┘
ネオヴァンドーム┤ ┌トニービン
└○┤ ┌ノーザンテースト
└○┘
┌サンデーサイレンス
┌ダンスインザダーク┘
フォゲッタブル―┤ ┌トニービン
└○┤ ┌ノーザンテースト
└○┘
いずれも母が「トニービン×ノーザンテースト」で、父がサンデー系です。まさに“ザ・社台”という血統ですね。
今週、これらと似た血統構成の馬が重賞に出走します。クイーンCのギンザボナンザです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007103127/
┌サンデーサイレンス
┌ゼンノロブロイ――┘
ギンザボナンザ―┤ ┌トニービン
└○┤ ┌ノーザンテースト
└○┘
ネオヴァンドーム、フォゲッタブル、ギンザボナンザの3頭は、血統構成の8分の5までが同一です。
3頭の母は「トニービン×ノーザンテースト」ですが、この2つの血の共通点は、血統構成の核が Hyperion であるところです。トニービンは Hyperion 5×3・5。ノーザンテーストは Hyperion 4×3(その娘 Lady Angela 3×2)。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1983109006/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/000a000258/
ブリティッシュトラッドの最高峰ともいうべき名血 Hyperion は、スタミナと底力があるので、ごまかしの利きにくいタフな東京コースを得意としています。「トニービン×ノーザンテースト」の組み合わせから誕生したG1馬はエアグルーヴ、サクラチトセオー、テレグノシスの3頭。勝ったレースはすべて東京コースでした。
「トニービン×ノーザンテースト」のコース実績を「TARGET frontier JV」で調べてみると、中山芝コースの連対率20.3%に対し、東京芝コースは30.1%と、大きな差がついています。この組み合わせを持つ馬は基本的に東京コースではプラス評価でいいでしょう。
ギンザボナンザが勝った前走ひいらぎ賞(500万下・中山芝1600m)は、枠順と展開に恵まれた部分もあったと思います。ただ、東京替わりは好材料なので、クイーンCでも軽く見ることはできません。
栗山さん、初めてコメント書いております。
自分は一口をやっているのですが、
キャロットの08産駒で
ワイルドラッシュ×トニービンの♂に
一口入れました。
母の名前はトランクイリティーといいます。
トランセンドと同じ配合ですが
トランセンドはトニービン×スリルショー。
トランクイリティーは
父トニービン×母父リアルシャダイ×母母父ノーザンテースト
という配合なのですが、
今回のエントリーのようにトニービン×ノーザンテースト的な
要素も含まれだすのか、どうなのか今から期待感で一杯です。
母父トニービン×ロベルト×ノーザンダンサーは
ザタイキの母フローラルレディと同じです。
アグネスタキオンに母父トニービンはあまり
成績が奮わない気がしていたのですが、
ザタイキは奥が深そうな気がしており、
その奥の深さは母父トニービン×ロベルト×ノーザンダンサー
にあるのではないかと、勝手に思ってたりします。
とりとめもない文章ですが、自分もまさに
トニービン×ノーザンテーストの威力を
まざまざと感じていたので、コメントしてしまいました。
これからも一読者として拝見いたします。
よろしく御願いします。
しかし
投稿: 龍成 | 2010年2月19日 (金) 21:53
龍成さん、はじめまして。いつもお読みいただきありがとうございます。
ワイルドラッシュは、その2代父が「Nearctic×Native Dancer」の Icecapade ですから、同じ「Nearctic×Native Dancer」の組み合わせから誕生した Northern Dancer が母系に入るのは好ましいと思います。その息子ノーザンテーストが母系にあるのはいいですね。
「ワイルドラッシュ×トニービン」といえばもう1頭、クリールパッション(エルムS3着)がいます。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005100564/
こちらは Northern Dancer こそありませんが、母イマジネーションが「トニービン×Roberto」ですから、トランクイリティーの子とかなり近い血統構成です。期待できるのではないでしょうか。
投稿: 栗山求 | 2010年2月19日 (金) 22:59