女傑の時代
09年のアメリカ年度代表馬の座を争った女傑2頭、Rachel Alexandra と Zenyatta が、4月9日にオークローンパークで行われるアップルブラッサム招待S(G1・ダ9f)で対決するようです。
このところ、耳目に触れるニュースは牝馬にまつわるものが多く、世界各地で強い牝馬が牡馬を打ち負かしています。
わが国のウオッカ、ダイワスカーレット、ブエナビスタ、レッドディザイアについてはあらためて説明するまでもないでしょう。
ベネズエラの Bambera(通算18戦16勝)は、同国の牝馬三冠と牡馬二冠を制覇しました。
http://www.pedigreequery.com/bambera2
そして昨年暮れ、プエルトリコに遠征し、カリブダービーの異名を持つクラシコデルカリブ(ダ1800m)に出走。メキシコの牝馬三冠馬 Vivian Record を一騎打ちの末に破りました。プライドをかけた女傑2頭が死力を尽くて戦う姿は感動的でした。
http://www.youtube.com/watch?v=J-XSIzZTQ0A
Bambera はアメリカ移籍が決定したようで、今年はフロリダを本拠に走るようです。Rachel Alexandra と Zenyatta の戦いに加わってきたらおもしろいですね。
インドでは Jacqueline(通算10戦8勝)が話題です。
http://www.pedigreequery.com/jacqueline18
印1000ギニー、印2000ギニー、印オークスを制したあと、2月7日に行われた印ダービー(芝2400m)もインから鋭く抜けてレコードタイムで快勝。最後の直線、真正面からの映像が入るところはインド流でしょうか。
http://www.youtube.com/watch?v=CsxofxYVAjM
チリでは Casablanca Smile(通算12戦5勝) が昨年暮れのオークスに続き1月31日に行われたダービー(芝2400m)も勝ちました。
http://www.pedigreequery.com/casablanca+smile
道中の接近映像がないので位置取りがわかりづらいのですが、中団を追走し、最終コーナーでインをすくうように伸びてきました。後続に6馬身差をつける圧勝です。勝ちタイム2分23秒92はレース史上2番目に相当する速いものです。
http://www.youtube.com/watch?v=YvNxZPP8exY
ニュージーランドでは昨年秋に Katie Lee(通算15戦7勝)が2000ギニーと1000ギニーを連勝しました。
http://www.pedigreequery.com/katie+lee2
この2レースを連勝した馬は史上初。連闘での快挙でした。
http://www.youtube.com/watch?v=_-KePejYPW8
世界中のあちこちで女傑が台頭している現象は、本当に単なる偶然なのだろうか……と思わずにはいられません。とりあえず今週は京都記念のブエナビスタに注目です。
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