京都芝1400mはダート血統OK
『web競馬王』に提供した紅梅S(3歳牝OP・京都芝1400m)の予想は、◎ワイルドラズベリー(1番人気)-△アイアムルビー(7番人気)-△ジュエルオブナイル(4番人気)で的中。馬単2910円、3連単30580円でした。
1着ワイルドラズベリーに関しては、新馬戦(1着)→白菊S(2着)と強い競馬をしており、配合的にも評価を下げるポイントが見当たらないので、勝ち負けになるのは当然でしょう。
2着アイアムルビーはダート専用馬と見なされて人気がありませんでした。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007110004/
前走の中山戦は、JRAの2歳ダ1200mレコードを33年ぶりに更新する快走。当ブログでは昨年12月7日のエントリーで触れています。
芝1400mは緩急のない一本調子のレースになりやすく、瞬発力に富むサンデー系が苦戦しています。以下は京都競馬場の距離別連対率です(2000年以降)。
芝1400 芝1600
サンデーサイレンス 21.1% 25.5%
アグネスタキオン 18.1% 28.9%
マンハッタンカフェ 20.0% 22.4%
フジキセキ 21.0% 15.5%
スペシャルウィーク 11.0% 17.2%
ネオユニヴァース 6.7% 19.4%
主だった種牡馬のなかで、芝1400mの連対率が芝1600mのそれを上回っているのはフジキセキだけです。芝1400mは追って味のない一本調子の馬が勝ち負けになるコースです。したがって、ダート血統であっても無視できません。中山芝1200mと似ていますね。
俗にいう“芝血統”と“ダート血統”は、走法の違いはもちろんですが、レースの緩急に対応できるかどうか、という要素で差別化される部分も大きいと思います。瞬発力に富むサンデー系は、緩急がいらない芝1400mよりも、切れ味が活きる芝1600mを総じて得意としています。
昨年秋、当コースで行われたスワンSは、16番人気のアーリーロブストが2着に突っ込んできて大穴となりました。同馬の父バブルガムフェローは、サンデー系のなかではやや異端で、ダート向きとしてカテゴライズされている種牡馬です(芝連対率13.3%、ダート連対率16.6%)。アーリーロブストは、母の父が Phone Trick 系の Mazel Trick、2代母の父がディアブロというパワー型の血統。こうした馬でも好走できるのが京都芝1400mというわけです。
アイアムルビーは、本質的にはダート向きだと思いますが、そうしたタイプが好走しやすい京都芝1400mでは無視できる存在ではありませんでした。まして、33年ぶりにJRAレコードを更新した実力馬であるなら尚更です。しかし、次走、芝1600m戦に出てきたら軽く扱おうと思います。
コメント