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くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
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2010年1月18日 (月)

京都芝1400mはダート血統OK

『web競馬王』に提供した紅梅S(3歳牝OP・京都芝1400m)の予想は、◎ワイルドラズベリー(1番人気)-△アイアムルビー(7番人気)-△ジュエルオブナイル(4番人気)で的中。馬単2910円、3連単30580円でした。

1着ワイルドラズベリーに関しては、新馬戦(1着)→白菊S(2着)と強い競馬をしており、配合的にも評価を下げるポイントが見当たらないので、勝ち負けになるのは当然でしょう。

2着アイアムルビーはダート専用馬と見なされて人気がありませんでした。

http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007110004/

前走の中山戦は、JRAの2歳ダ1200mレコードを33年ぶりに更新する快走。当ブログでは昨年12月7日のエントリーで触れています。

芝1400mは緩急のない一本調子のレースになりやすく、瞬発力に富むサンデー系が苦戦しています。以下は京都競馬場の距離別連対率です(2000年以降)。

           芝1400  芝1600
サンデーサイレンス  21.1%  25.5%
アグネスタキオン   18.1%  28.9%
マンハッタンカフェ  20.0%  22.4%
フジキセキ      21.0%  15.5%
スペシャルウィーク  11.0%  17.2%
ネオユニヴァース    6.7%  19.4%

主だった種牡馬のなかで、芝1400mの連対率が芝1600mのそれを上回っているのはフジキセキだけです。芝1400mは追って味のない一本調子の馬が勝ち負けになるコースです。したがって、ダート血統であっても無視できません。中山芝1200mと似ていますね。

俗にいう“芝血統”と“ダート血統”は、走法の違いはもちろんですが、レースの緩急に対応できるかどうか、という要素で差別化される部分も大きいと思います。瞬発力に富むサンデー系は、緩急がいらない芝1400mよりも、切れ味が活きる芝1600mを総じて得意としています。

昨年秋、当コースで行われたスワンSは、16番人気のアーリーロブストが2着に突っ込んできて大穴となりました。同馬の父バブルガムフェローは、サンデー系のなかではやや異端で、ダート向きとしてカテゴライズされている種牡馬です(芝連対率13.3%、ダート連対率16.6%)。アーリーロブストは、母の父が Phone Trick 系の Mazel Trick、2代母の父がディアブロというパワー型の血統。こうした馬でも好走できるのが京都芝1400mというわけです。

アイアムルビーは、本質的にはダート向きだと思いますが、そうしたタイプが好走しやすい京都芝1400mでは無視できる存在ではありませんでした。まして、33年ぶりにJRAレコードを更新した実力馬であるなら尚更です。しかし、次走、芝1600m戦に出てきたら軽く扱おうと思います。

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