アラブの名牝の子トライバルシンが新馬戦5着
トライバルサンダーといえば、兵庫大賞典(兵庫)、播磨記念(姫路)、オグリオー記念(笠松)などを制したアラブの名牝。その息子トライバルシン(父ラムタラ)が、先週日曜の中山6R新馬戦(芝1200m)で5着となりました。
アングロアラブのトップクラスは、地方競馬のサラブレッド上位クラスと比較してもそう大きく見劣るものではなかったので、地方競馬でアラブ系限定競走が消滅したといっても、その血を絶やさずサラブレッドに混じって走らせるのは、ごく当たり前の選択だと思います。
ただ、地方競馬ではなく中央競馬で、しかもダートではなく芝で好走したとなると、かなり凄いことですね。3歳上の全兄ゴールドサンダーは荒尾ダービー2着、2歳上の半兄トライバルジャパン(父タヤスツヨシ)はJRAで未勝利戦2着(ダ1200m)ですから、母トライバルサンダーは繁殖牝馬としてサラブレッドに見劣ることはありません。
ゴールドサンダー、トライバルジャパン、トライバルシンの兄弟は、アラブ血量13.46%。25%以上でないとアングロアラブではないので、サラブレッド系種ということになります。
ここ数年、JRAでデビューしたアングロアラブ由来のサラブレッド系種には、前出のトライバルジャパンのほかに、ジャンボ(父マキシムトライ)がいます。母マキシムオージョは全日本アラブクイーンC(園田)、名古屋杯(名古屋)など8つの重賞を制した名牝。2005年12月4日に芝1800mの中山新馬戦に出て12着と敗れ、地方競馬に転出しました。
トライバルシンは、このまま競走生活を続ければ、勝ち上がる可能性が高いのではないかと思います。ダート替わりに注目です。
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