母系に入って輝くDeputy Minister系
阪神ジュベナイルフィリーズは、1~3着馬がすべてDeputy Ministerを持っていました。1着アパパネ、2着アニメイトバイオはいずれも母の父がDeputy Minister系。3着ベストクルーズは父がDeputy Minister系。
たまたま偶然そうなっただけなので、ここに余計な意味づけをするのはあまり意味がないでしょう。ただ、「母系に入った際のDeputy Minister系の優秀さ」というのは、最近とみに感じることではあります。
カネヒキリ、マチカネニホンバレ、カジノドライヴは、いずれも母の父がDeputy Ministerでした。サクセスブロッケンは2代母の父がDeputy Minister。ここ数年、ダート界を賑わせた主役級の面々の多くに、この血が入っています。
確かにダートで抜群の力を発揮する血ではあります。しかし、最近はそれだけではないものを感じます。昨年の菊花賞を勝ち、今年のジャパンCで2着となったオウケンブルースリは、母の父がSilver Deputy(その父Deputy Minister)。今回勝ったアパパネの母の父はSalt Lake(その父Deputy Minister)です。
Nijinsky、Lyphard、Danzig、Sadler's WellsといったNorthern Dancer系のメジャー系統と比べて、日本におけるDeputy Minister系は、フレンチデピュティが入るまではそれほどポピュラーなものではなかったので、逆に目立ちますね。
この先マークしたいのは「母の父フレンチデピュティ」。前出のアニメイトバイオがそうです。それ以外にも、スズカコーズウェイ(京王杯SC-G2)、ブレイクランアウト(共同通信杯-G3)などがこのパターンです。現時点における芝コースでの連対率は35.7%(56戦20連対)。かなり優秀です。来年の2歳世代には「母の父フレンチデピュティ」が50頭以上います。POGで勝つためにはチェックすべきかもしれませんね。
コメント