阪神最終週は角居祭
【土曜日】
ラジオNIKKEI杯2歳S……ヴィクトワールピサ
【日曜日】
2歳500万下……テイラーバートン
新馬戦……ルーラーシップ
角居勝彦厩舎の期待馬が、阪神最終週にそろって勝ち上がりました。ヴィクトワールピサについてはすでに当ブログで触れました。テイラーバートン、ルーラーシップも来年が楽しみな逸材です。
テイラーバートンは阪神ジュベナイルフィリーズにもし出てきたら◎を打つ予定だったのですが、右前肢の軽い不安で回避し、ここに臨んできました。以下は新馬戦を勝ったあとに『web競馬王』に書いた記事です。
「ジャングルポケット×ノーザンテースト」という組み合わせ。全兄タスカータソルテ(札幌記念、京都新聞杯、中京記念)、半姉ジェミードレス(府中牝馬S-2着、エプソムC-3着)という良血。ジェミードレスの父はトニービンなので、本馬&タスカータソルテとは4分の3きょうだいの関係にある。母ブリリアントカットはすでに競馬場に10頭の産駒を送り出しているが、ヒット作はすべてトニービン系。トニービンは、ノーザンテーストの肌馬から3頭のG1馬(エアグルーヴ、サクラチトセオー、テレグノシス)を送り出した。基本的にトニービンとノーザンテーストは相性がいい。ノーザンテーストはハイペリオン4×3なのでハイペリオンの影響を強く受けている。トニービンは、ハイペリオンの強い血と、アメリカ血統を入れるのがセオリー。ブリリアントカットとトニービン系種牡馬との間に誕生した産駒は、これをしっかり守っている。芝向きの中距離タイプ」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007102903/
気性的にいろいろ難しいところもあるようですが、血統本来の持ち味からいえば2000mぐらいがよく、2400mでも問題ないタイプでしょう。桜花賞よりはオークス向きですね。順調に育てばウオッカの後継になれるかも?
ルーラーシップは「父キンカメ、母エアグルーヴ」という超良血。そして勝ちっぷりも大物感満点。血統解説等は『web競馬王』の「先週の新馬戦回顧」に掲載する予定です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007102903/
テイラーバートンとルーラーシップの血統表を並べると、トニービン、ノーザンテースト、Nureyev が共通していることがわかります。いずれも Hyperion の影響を強く受けた血です。底力は問題ないでしょう。ただ、いずれもサンデーサイレンスと無縁なので、高いレベルでの切れ味勝負となったときにどうかという懸念はあります。そのあたりをテーマに春競馬を見守っていきたいですね。
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