菊花賞の穴馬2011
単なる血統診断とは違い、予想は「格」と「適性」の見極めがテーマですから、そこがおもしろいところです。
「格」というのは総合能力と言い換えてもかまいません。先日死んだシンボリルドルフは現役時代2000m前後がベストの中距離馬で、能力がズバ抜けていたため菊花賞を勝って三冠を達成しました。出走馬のなかには高い長距離適性を秘めた馬もいましたが、中距離馬シンボリルドルフの総合能力の前に敗れ去りました。
3000mはどの馬も走ったことがない未知の距離です。しかし、人気は2000~2400mあたりの実績で形成されます。人気馬が格の高さでそのまま押し切ることもありますが、それまで注目されていなかった人気薄が突っ込んでくることも少なくありません。そうした馬はほぼ例外なく長距離レースに対する「適性」を持った馬です。
00年以降、7番人気以下で連対した馬が9頭います。うち4頭がダンスインザダーク産駒で、残り5頭はそれぞれリアルシャダイ、サッカーボーイ、Sadler's Wells、ペンタイア、バゴを持っていました。
それまでは平凡な成績で人気に推されることもなく、3000mという距離で変わり身を見せるわけですから、激走の原因は“高い長距離適性”以外に考えられません。
昨年の菊花賞直前のエントリーで、菊花賞の穴馬として挙げた5頭のなかから、1着ビッグウィーク(7番人気)、3着ビートブラック(13番人気)が出ました。それまでの競走実績を考えると買いづらい馬ではありましたが、菊花賞で穴を狙うときは成績面を極力無視し、血統だけで買うほうがいい結果を生む、というのがこれまでの経験則です。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2010/10/post-fa2e.html
今年も、人気薄ながら長距離適性が高そうな馬を5頭挙げてみます。
2番ルイーザシアター(母が Kingmambo×Quest for Fame)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102824/
6番シゲルリジチョウ(母が Sadler's Wells×Darshaan)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103874/
7番ゴットマスタング(母の父 Sadler's Wells)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008101715/
8番ダノンミル(父ジャングルポケット)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102875/
16番ダノンマックイン(2代母リアルシャダイ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103259/
ゴットマスタングなどは500万下を勝ったばかりですから、常識的に考えて苦しいとは思います。でも、ここに挙げた5頭のような、多少の無理筋を狙っていかないと大穴は取れません。とりあえずプライベートの馬券では目をつぶってこの5頭は押さえたいと思います。
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血 統 屋 http://www.miesque.com/
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今日の菊花賞は「格」の違いを見せつけましたね。オルフェーヴルの適距離は長距離じゃないと思っています。絶対能力の違いですね。今日のレースを見る限りは古馬と戦っても、勝てると思います。「成長力」が他の馬とは比較にならないです。ノーザンテーストの4×3は素晴らしいですね。この馬の体型や毛色を見てもノーザンテーストの影響を強く感じます。まだ先の話ですが、凱旋門賞に出ても面白そうです。ロンシャンの深い洋芝を苦にしないパワーと持続力は日本ダービーで証明されています。血統的にもまだ上積みはあるますしね。歴史を変える大チャンスだと思います。
投稿: ユウ | 2011年10月23日 (日) 19:07
いまのオルフェーヴルならおそらく5000mを走っても勝つでしょう。それぐらい能力が抜けています。いちばん強い馬が隙のない競馬をしたわけですから他の馬は手も足も出ません。ジャパンCに出ればまず1番人気でしょうね。この成長力、そして馬体の雰囲気にノーザンテーストの影響が感じられるというご意見には同意します。
レーシングポストにもオルフェーヴル三冠達成の記事が載っていましたが、血統表を見た外国の方々はノーザンテーストのクロスや、世界的にほとんど知られていない日本土着の血統に興味を持たれるのではないでしょうか。そんな血統背景を持つ馬が凱旋門賞を勝ったら……。これ以上のロマンはないですね^^
http://www.pedigreequery.com/orfevre3
投稿: 栗山求 | 2011年10月24日 (月) 07:52