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くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

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2011年5月 4日 (水)

青葉賞はウインバリアシオン

ここのところ大きなニュースが多く、中央、地方、海外もオンシーズンなのでレース回顧が間に合いません。

土曜東京11Rの青葉賞(G2・芝2400m)は、△ウインバリアシオン(6番人気)が上がり33秒6で突き抜けました。
http://www.youtube.com/watch?v=0iMAg9G-C2s

昨年暮れから4、4、7着と結果が出ていなかったのは、実力的なものだけでなく体調的なものもあったのでしょう。弥生賞で7着と敗れたあと皐月賞を諦めて放牧に出し、立て直したことが功を奏しました。

昨年秋の野路菊S(OP)では、ラスト2ハロン10秒5-11秒6というラップで大外一閃。ラジオNIKKEI杯2歳S(G3)のように上がりが掛かる競馬では持ち味が出ないものの、一瞬の脚を活かせる展開では強いタイプですね。今回はスローペースの上がり勝負となったことがよかったのでしょう。本番のダービーは今回のようなスローにはならないと思うので(去年はそうでしたが)、このあたりをどう克服するかが鍵です。

母方に Storm Bird を持つ配合はスプリングS(G2)3着馬ステラロッサと同じ。先日の橘S(OP)を勝ったツルマルレオンは Lyphard 4×5でしたが、本馬は Lyphard≒Dancing Count 4×4です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103206/

先週の安藤勝己騎手は土日東京で騎乗し、8戦5勝という凄まじい成績でした。今年に入ってから勝率21.3%、連対率39.3%。とても51歳の騎手の成績とは思えません。

◎トーセンレーヴ(1番人気)はスタート直後に隣の馬と接触して位置取りが後ろになり、直線入り口では前を閉められました。本当は2着○ショウナンパルフェ(4番人気)のポジションで競馬がしたかったはずです。もっとも、この程度の不利はどのレースでもあるものなので、ここを勝ちきるだけの力が現状ではなかったということだと思います。

『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想は△○◎で3連複6720円的中。『netkeiba.com』リニューアル版に提供した予想(http://prev.www.netkeiba.com/ から「No.1予想」に進む)は3連単マルチの買い目を設定していたので74960円的中です。

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青葉賞はウインバリアシオンを参照しているブログ:

コメント

SS系種牡馬には性別格差がよく見られますがハーツの仔は牡馬!と決めつけるのは早計でしょうか?

さて確かに先週から今週にかけてニュースは尽きませんし次のPOGで何がGW?逆に逆の意味で?みたいな状況の栗山さんでお忙しいでしょうが、
やはりウオッカ初仔の栗山さんの見解をお聞きしたいです!


My Bupers≒Jungle Warでもあるから、ウインバリアシオンはBuper Dance≒Count on Kathy 3×3ともとれますね。この相似クロスから外れたWise Exchangeにしたって、Sword Dancerとは組成が似ているし、また、Erin≒Equestrian(Equiopise)だからUnderstandingとも似たようなもの。
全く血統好きが喜びそうな配合をしてますが、さりとてダービーで積極的に買いたい血統ではないなあ。

>ジャンク 様

初年度産駒がデビューして1年未満は、その走りを見ながら仮説を立て推論を述べる段階です。決めつけるのは早いかな……と思います。わたしの経験から申しますと、この時期に断定的なことを書くと、後でたいてい恥をかきます(笑)。3世代ぐらいの走りを見極めないとはっきりしたことは言えないような気がします。

ウオッカについては過去に書いたものがありますので、そちらをご覧いただければと思います。

ウオッカはアイルランドのギルタウンスタッドへ(10.01.26)
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2010/01/post-94c3.html
ウオッカ、三度目の正直で受胎(10.06.09)
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2010/06/post-7515.html

>Cheap Impact 様

興味深い論考ありがとうございます。ハーツクライは Nothirdchance≒Revoked 4×5が配合を考える上での鍵で、My Bupers を刺激するのがよさそうだということは当ブログでも述べたことがあります。したがって、ウインバリアシオンはこれに合致する配合ではありますね(関連づける血がやや遠い代にあるのが難点かもしれません)。Time for a Change などが入るとダービーで推しづらいなぁと感じます。ハンディキャップタイプではないかという疑惑は晴れません。

毎日の更新、お疲れ様です。
さて、トーセンレーヴですが、デビューから追っかけている私にとって少々残念な結果となりました。
ただ、栗山様がおっしゃる通り、多少思惑と違った展開になったとは言え、あそこから突き抜けられなかったことがこの馬の現時点での力を表しているように感じました。
まあ、先のある血統なので秋以降に期待か・・・と思っていたら何と!連投ですと???
う~ん、色々と大人の事情があるのでしょうが、ここで無理をさせてほしくないなー、というのが個人としての正直な感想です。
(もちろん、ダービー出走がオーナーをはじめとする関係者の方々にとって最優先事項である、という考え方を否定するものではありません)

登録だけかな、と思ったら本当に使ってきましたね。使う使わないは陣営の専権事項なので外部の者はそれを見守ることしかできません(もちろんそれについて発言するのは自由です)。毎日馬と接して状態を把握した上での決断でしょうから体力的な問題はないのでしょう。じっさい、青葉賞は上がりの競馬だったので消耗は少ないと思います。あとは短期間の二度の長距離輸送と、使ったあとの状態ですね。たとえ勝ったとしてもタフな競馬になると心身両面で本番に悪影響を及ぼす可能性もあります。もっともそんなことは陣営は承知の上でしょうから、お手並み拝見といったところですね。

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