日経賞はトゥザグローリー
少頭数のスローペースという興趣を削ぎがちな展開ではありましたが、直線の攻防は迫力満点、見応えがありました。やはりメンバーがそろった競馬は違います。2馬身半差で勝った◎トゥザグローリー(1番人気)の力が抜けていましたね。
http://www.youtube.com/watch?v=wLAZz-ZWSLM
『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想は◎○▲で完全的中。ただ、上位3頭に人気が集中していたため馬単も3連単も激安でした。予想文を転載します。
「◎トゥザグローリーは『キングカメハメハ×サンデーサイレンス』という組み合わせ。母トゥザヴィクトリーはエリザベス女王杯(G1)を2連覇したほか、ドバイワールドC(G1)でも2着となった名牝。スケールの大きさを感じさせる血統だ。有馬記念(G1)3着がフロックでないことは前走の京都記念(G2)快勝で証明した。現在の阪神芝は末脚のしっかりした馬が有利なので、終い確実に伸びるこの馬に向いているだろう。ローズキングダムよりも1キロ軽い58キロは有利。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1996107386/
昨年春の青葉賞(G2)ではペルーサに4馬身差をつけられたのですが、今回は逆に2馬身半差をつける完勝。立場が逆転しました。昨年12月の中日新聞杯の回顧で「過剰と思えるほど代々 Hyperion を入れてきた牝系なので、成長力に関しては太鼓判を押せます」と記したとおり、一戦ごとにパワーアップしています。やや頭が高いフットワークは優雅とはいえませんが、それでグングン伸びてくる迫力はなかなかのもの。宝塚記念でヴィクトワールピサとの対決が実現するなら楽しみです。
○ペルーサ(2番人気)は課題だった出遅れ癖が治まってきたのはいい傾向です。しかし、それと同時に、かつて持っていた規格外の迫力、破天荒なきらめきが薄らいできたような気がします。いまは飼い慣らされた猛獣のようであまり怖くありません。ちょっと残念な気もします。
▲ローズキングダム(3番人気)はトゥザグローリーを負かしにいき、突き放されたところでペルーサに差されました。トゥザ、ペルよりも1キロ重い59キロを背負っていたことを考えれば勝ち馬に次ぐ内容でした。ただ、世代ナンバーワンの評価は遠くなりましたね。
今回のメンバーで天皇賞・春(G1・芝3200m)の争覇圏にあるのはトゥザグローリーとマイネルキッツの2頭でしょうか。
こんばんは。
今週もやはり阪神は末脚力でしたね。
まぁ展開も向きましたが…(笑)
まぁ今回は上3頭が抜けてたということで話がつきそうですね。
投稿: ニホンピロポニョ | 2011年4月 3日 (日) 05:01
勝ったトゥザグローリーはさすがですが、同じキングカメハメハ産駒のローズキングダムの評価を落とす必要はないかなーと素人なりに思いました。キングカメハメハ産駒は総じて休み明けに弱い気がするし(アパパネも休み明けは負けてます)、2走目、3走目が急にパフォーマンスを上げたりします。さらに本番じゃないとはいえこのレベルのメンバー相手に59キロはローズキングダムの馬体を考えると妥当な結果かと。間違いなく東京の方が合ってる馬だしJCでヴィクトワールピサを負かしている事を考えると、まだまだ四歳世代の優劣は難しいかなーと。結局はこの世代レベル高い!!で終わりますが…
投稿: チェックマン | 2011年4月 3日 (日) 10:59
>ニホンピロポニョ 様
今週からBコースになり馬場がむちゃくちゃ速いですね。予想のほうは末脚力に乗らせていただきました(笑)。土日とも難解でしたがいいレースが多かったような気がします。
投稿: 栗山求 | 2011年4月 3日 (日) 23:12
>チェックマン様
現4歳世代のレベルの高さはまさに歴史的ですね。そのなかでローズキングダムは最初に素質を開花させたわけですが、遅れて本格化してきたライバルたちも並の強さではありません。力量はハイレベルで拮抗しているので、1~2キロの斤量差はレースの明暗を分ける大きなファクターだと思います。すでにビッグレースを手にしているローズキングダムは、別定戦ではライバルよりも重い斤量を背負います。ですから、同斤量で戦うG1でぜひとも実力を証明したいところです。やはりローズキングダムは強かった、というシーンを見てみたいですね。
投稿: 栗山求 | 2011年4月 3日 (日) 23:35