2024年4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
くりやま もとむ Profile
大学在学中に競馬通信社入社。退社後、フリーライターとなり『競馬王』他で連載を抱える。緻密な血統分析に定評があり、とくに2・3歳戦ではその分析をもとにした予想で、無類の強さを発揮している。現在、週末予想と回顧コラムを「web競馬王」で公開中。渡邊隆オーナーの血統哲学を愛し、オーナーが所有したエルコンドルパサーの熱狂的ファンでもある。
栗山求 Official Website
http://www.miesque.com/

« シンザン生誕50周年 | メイン | 大阪杯はヒルノダムール »

2011年4月 3日 (日)

日経賞はトゥザグローリー

少頭数のスローペースという興趣を削ぎがちな展開ではありましたが、直線の攻防は迫力満点、見応えがありました。やはりメンバーがそろった競馬は違います。2馬身半差で勝った◎トゥザグローリー(1番人気)の力が抜けていましたね。
http://www.youtube.com/watch?v=wLAZz-ZWSLM

『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想は◎○▲で完全的中。ただ、上位3頭に人気が集中していたため馬単も3連単も激安でした。予想文を転載します。

「◎トゥザグローリーは『キングカメハメハ×サンデーサイレンス』という組み合わせ。母トゥザヴィクトリーはエリザベス女王杯(G1)を2連覇したほか、ドバイワールドC(G1)でも2着となった名牝。スケールの大きさを感じさせる血統だ。有馬記念(G1)3着がフロックでないことは前走の京都記念(G2)快勝で証明した。現在の阪神芝は末脚のしっかりした馬が有利なので、終い確実に伸びるこの馬に向いているだろう。ローズキングダムよりも1キロ軽い58キロは有利。」
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1996107386/

昨年春の青葉賞(G2)ではペルーサに4馬身差をつけられたのですが、今回は逆に2馬身半差をつける完勝。立場が逆転しました。昨年12月の中日新聞杯の回顧で「過剰と思えるほど代々 Hyperion を入れてきた牝系なので、成長力に関しては太鼓判を押せます」と記したとおり、一戦ごとにパワーアップしています。やや頭が高いフットワークは優雅とはいえませんが、それでグングン伸びてくる迫力はなかなかのもの。宝塚記念でヴィクトワールピサとの対決が実現するなら楽しみです。

○ペルーサ(2番人気)は課題だった出遅れ癖が治まってきたのはいい傾向です。しかし、それと同時に、かつて持っていた規格外の迫力、破天荒なきらめきが薄らいできたような気がします。いまは飼い慣らされた猛獣のようであまり怖くありません。ちょっと残念な気もします。

▲ローズキングダム(3番人気)はトゥザグローリーを負かしにいき、突き放されたところでペルーサに差されました。トゥザ、ペルよりも1キロ重い59キロを背負っていたことを考えれば勝ち馬に次ぐ内容でした。ただ、世代ナンバーワンの評価は遠くなりましたね。

今回のメンバーで天皇賞・春(G1・芝3200m)の争覇圏にあるのはトゥザグローリーとマイネルキッツの2頭でしょうか。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/427673/26244777

日経賞はトゥザグローリーを参照しているブログ:

コメント

こんばんは。
今週もやはり阪神は末脚力でしたね。
まぁ展開も向きましたが…(笑)

まぁ今回は上3頭が抜けてたということで話がつきそうですね。

勝ったトゥザグローリーはさすがですが、同じキングカメハメハ産駒のローズキングダムの評価を落とす必要はないかなーと素人なりに思いました。キングカメハメハ産駒は総じて休み明けに弱い気がするし(アパパネも休み明けは負けてます)、2走目、3走目が急にパフォーマンスを上げたりします。さらに本番じゃないとはいえこのレベルのメンバー相手に59キロはローズキングダムの馬体を考えると妥当な結果かと。間違いなく東京の方が合ってる馬だしJCでヴィクトワールピサを負かしている事を考えると、まだまだ四歳世代の優劣は難しいかなーと。結局はこの世代レベル高い!!で終わりますが…

>ニホンピロポニョ 様

今週からBコースになり馬場がむちゃくちゃ速いですね。予想のほうは末脚力に乗らせていただきました(笑)。土日とも難解でしたがいいレースが多かったような気がします。

>チェックマン様

現4歳世代のレベルの高さはまさに歴史的ですね。そのなかでローズキングダムは最初に素質を開花させたわけですが、遅れて本格化してきたライバルたちも並の強さではありません。力量はハイレベルで拮抗しているので、1~2キロの斤量差はレースの明暗を分ける大きなファクターだと思います。すでにビッグレースを手にしているローズキングダムは、別定戦ではライバルよりも重い斤量を背負います。ですから、同斤量で戦うG1でぜひとも実力を証明したいところです。やはりローズキングダムは強かった、というシーンを見てみたいですね。

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

競馬王 2011年11月号
『競馬王11月号』の特集は「この秋、WIN5を複数回当てる」。開始から既にWIN5を3回的中させている松代和也氏の「少点数に絞る極意」、Mr. WIN5の伊吹雅也氏が、気になる疑問を最強データとともに解析する「WIN5 今秋の狙い方」、穴馬選定に困った時のリーサルウェポン、棟広良隆氏&六本木一彦氏の「WIN5は『穴馬名鑑』に乗れ!」、オッズから勝ち馬を導き出す柏手重宝氏の「1億の波動(ワオ!)」、亀谷敬正氏&藤代三郎氏が上位人気の取捨を極める「迷い続ける馬券術」、夏競馬期間中WIN5を6戦3勝している秘訣を探る「赤木一騎の次なる作戦」など、この秋、一度ならず二度、三度とWIN5を的中させるための術が凝縮されています!! また「大穴の騎手心理」では、世界を股にかけるトップジョッキー・蛯名正義騎手をゲストにお迎えしました。その他、今井雅宏氏の「新指数・ハイラップ指数大解剖」や、久保和功氏の「京大式・推定3ハロン」など、盛り沢山の内容となっています!!