阪急杯はサンカルロ
1400mという距離は、馬によって得手不得手がはっきりし、得意な馬は繰り返し好走する傾向があるように思います。阪急杯(G3・芝1400m)は、同競馬場・同距離で行われる年末の阪神C(G2・芝1400m)と結びつきが深いレースです。過去、阪神Cで連対した馬が4頭出走し、2頭が連対して1頭が3着という好成績です。
今年は、阪神Cの出走馬が2頭しかいませんでした。その2頭が、今回連対した○サンカルロ(4番人気)と◎ガルボ(1番人気)。この2頭の阪神Cは散々なレースでした。サンカルロは行くところ行くところ壁になって力を出せず。ガルボはインで詰まってしまいました。まともならこの2頭は勝ち負けになっていたでしょう。
http://www.youtube.com/watch?v=7OvRTrI-opE
阪神Cで勝ち負けになる馬なら、阪急杯でも当然好勝負になります。今回、枠なりでインを進んだガルボは、直線でやや窮屈になるシーンがありました。動きたいときに動けなかったのが痛かったですね。外を回ったサンカルロは、その間に抜け出してセーフティリードを取っていました。
http://www.youtube.com/watch?v=K-QG13qZSEk
『ブラッドバイアス・血統馬券プロジェクト』に提供した予想は○◎で馬連1270円、○◎△で3連複3500円的中。『ウマニティ』は連単系マルチ馬券なので馬単3300円、3連単22840円的中です。
サンカルロの母ディーバは3勝馬で、2代母ミスセクレトは伊2歳チャンピオン。母方に Mr.Prospector が入るシンボリクリスエス産駒は成功しており、とくに Crafty Prospector を持つものは、デビューした4頭中3頭が新馬勝ちを果たしています。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006102822/
サンカルロで思い出すのは新馬戦(東京芝1600m)。のちにラジオNIKKEI賞(G3)で3着となるストロングリターンが同じレースに出走しており、わたしはPOGの持ち馬でもあった同馬が本命、サンカルロは対抗でした。両馬は「シンボリクリスエス×Mr.Prospector 系」なので配合構造がそっくり。レースは、好位から抜け出したサンカルロが勝ち、出遅れて後方から猛追したストロングリターンがアタマ差2着。その後、わたしはずっとストロングリターン優位説を唱えていたのですが、サンカルロはそれをあざ笑うかのように3歳春に重賞(ニュージーランドT)を勝ち、今回、ふたつ目の重賞を手にしました。成績面では差をつけられましたが、ストロングリターンは気性難が出世を妨げたので、素質面の優位説を心のどこかでいまだに捨てきれていません^^
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006102934/
前哨戦で好走したシンボリクリスエス産駒は本番で軽く見ることにしているので、次走の高松宮記念(3月27日・G1・阪神芝1200m)では△ぐらいでしょうか。
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