トーセンジョーダン、トランセンド
アルゼンチン共和国杯(G2・芝2500m)は1番人気の◎トーセンジョーダン(父ジャングルポケット)が快勝。キャリアを重ねたことで競馬に幅が出てきて、本当にいい馬になりました。土曜日の東京競馬場のイベントでは「東京芝2500mはジャングルポケットとオペラハウス!」と強調してきたので、勝ってよかったです。馬券は◎○で本線的中でした。
この馬はかつてPOGで持っていた馬なので愛着があります。クラフティワイフの牝系はトニービン系と相性抜群。カンパニー、レニングラード、バトルバニヤンといった馬たちとトーセンジョーダンはほとんど同じような配合構成です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006103169/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2001103435/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1999107047/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2004102878/
┌ トニービン
┌ ジャングルポケット ┘
トーセンジョーダン ┤ ┌ ノーザンテースト
└○┤
└ クラフティワイフ
┌ トニービン
┌○┘
カンパニー ――――┤ ┌ ノーザンテースト
└○┤
└ クラフティワイフ
┌ トニービン
レニングラード ――┤ ┌ ノーザンテースト
└○┤
└ クラフティワイフ
┌ トニービン
┌ ジャングルポケット ┘
バトルバニヤン ――┤
└ クラフティワイフ
トーセンジョーダンにはサンデーサイレンスが入っていないため、その走りに軽い切れ味は感じられません。力感あふれる大トビのフットワークは迫力十分。2分30秒0の勝ちタイムはアルゼンチン共和国杯のレコードです。レース前に「ここを勝って有馬」という話があったので、おそらくその路線になるのでしょう。アルゼンチン共和国杯から有馬記念への直行は、過去ほとんど実績がない“鬼門”といえるローテーション。ただ、ジャングルポケット産駒は中山芝2500mと相性がいいので一発があってもおかしくないと思います。
2着○ジャミール(2番人気)はステイヤーとしての才能はありますが、小回りコースでマクる競馬が向いているので対抗評価。「ステイゴールド×Sadler's Wells」ですからジリジリとしか伸びないのは仕方ないでしょう。次走のステイヤーズS(G2・芝3600m)はベスト条件なので頭から狙いたいところです。
一方、京都のみやこS(G3・ダ1800m)は◎トランセンド(2番人気)が逃げ切り勝ち。3歳時からその配合を高く評価してきた馬なのでようやくか……という感じです。馬券は◎○で本線的中です。
「ワイルドラッシュ×トニービン」はエルムS(G3・ダ1700m)を勝ったクリールパッションと同じ。クリールは2代母がブライアンズタイムの全姉、という配合的特徴があるのですが、こちらも Bushel-N-Peck≒サニースワップス3×3というユニークな配合構成となっています。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006104736/
┌ Khaled
Bushel-N-Peck ――┤ ┌ Dante
└○┤ ┌ Mahmoud
└○┘
┌ Dante
┌○┘
┌○┘ ┌ Mahmoud
┌○┤ ┌○┘
サニースワップス ┤ └○┘
│ ┌ Khaled
└○┘
“母の父トニービン”のダート巧者といえばアドマイヤドン(JRA賞最優秀ダートホース2回)が有名です。父がサンデー系なら芝向きに、それ以外のアメリカ血統ならばパワー型が出てくる傾向があります。アフリートとのニックスは有名で、ビッグウルフ、ミリオンディスク、ゼンノパルテノンなどは「アフリート×トニービン」の組み合わせから誕生しています。
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