オーストラリアで目に付く“母の父サンデー系”
★トゥーラックH(豪G1・芝1600m)
1着 More Joyous(父 More Than Ready、母の父サンデーサイレンス)★豪1000ギニー(豪G1・芝1600m)
1着 Yosei(父 Invincible Spirit、母の父フジキセキ)
前者は10月9日、後者は13日に行われました。いずれもオーストラリアのG1。距離は芝1600mです。
先日のスプリンターズS(G1)を Ultra Fantasy が制したように、オーストラリア産馬は芝短距離において世界最強の実力を誇ります。残念ながらサンデー系はこのカテゴリーに食い込むことはできません。ただ、マイルあたりなら十分通用しますね。
More Joyous については3月10日のエントリー(「サンデーサイレンス×デインヒル」は海外向き)ですでに紹介しています。
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2010/03/post-854e.html
母 Sunday Joy はAJCオーストラリアンオークス(豪G1・芝2400m)の勝ち馬で、サンデーサイレンスが南半球で送り出した唯一のG1馬です。More Joyous 自身は現在3つのG1を制覇。父 More Than Ready といえば、日本ではダートの短距離タイプが多く、とても芝のマイルG1馬を出せるような種牡馬には見えないのですが、それを可能にする“母の父サンデー”は偉大ですね。Halo 3×3が芝向きの瞬発力と軽快さを生んでいるのでしょう。2代連続でG1を獲っているのですからもう立派な名牝系です。
http://www.pedigreequery.com/more+joyous
一方の Yosei は、シャトル種牡馬としてアイルランドとオーストラリアを往復している Invincible Spirit の子。Green Desert 系はこのところヨーロッパで勢力拡大が著しいのですが、Invincible Spirit はその中核を成す若手注目株です。
当ブログでも何度か記したと思うのですが、Green Desert は母の父が Sir Ivor なので、サンデーサイレンスとの組み合わせでは Sir Ivor≒Halo という相似な血のクロスが生じます。Green Desert とサンデーサイレンスの組み合わせは今後も要注目です。
http://www.pedigreequery.com/yosei
グリーンデザートで思いつくのはメジロダーリング。調べてみると2009が父ディープインパクトになってたので注目したいと思います!
投稿: たくぼん | 2010年10月15日 (金) 13:44
情報ありがとうございます。さっそく血統表を見てみたのですが、なかなかいいですね。マイラーとして出世しそうです。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105643/
投稿: 栗山求 | 2010年10月15日 (金) 15:14