サンデーの曾孫世代で初の重賞制覇――ブライティアパルス
マーメイドSは、開幕週独特の前が止まらない競馬となり、行った行ったの決着。▲ブライティアパルス(3番人気)が念願の初重賞制覇を達成しました。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2005104040/
じつはこれがサンデーサイレンスの曾孫世代としては初めての重賞制覇。血の流れを図にすると以下のようになります。
SS→フジキセキ→ダイタクリーヴァ→ブライティアパルス
父ダイタクリーヴァは現役時代、G1勝ちこそないものの、1600~2000mのG2、G3を5勝しました。ダイタクバートラム(重賞3勝)の半兄でもあり血統的な筋は通っています。
地味ながら種牡馬成績は優秀で、ブライティアパルスのほか、ルールプロスパー(現OP)、ベルウッドローツェ(ダイヤモンドS-2着)、それに地方競馬で重賞を勝ちまくっているエレーヌ(東海ダービーほか)などの活躍馬がいます。産駒数の少なさや繁殖牝馬の質を考慮すれば際だった成績といえるでしょう。
母スプリングネヴァーは、アンジェリカ≒ネヴァーイチバン2×1とも表現できます。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1992108661/
┌ ネヴァービート
アンジェリカ ―――┤
└○┐ ┌ ハロウェー
└○┘
┌ ネヴァービート
ネヴァーイチバン ―┤ ┌ ハロウェー
└○┘
6月12日のエントリー「強い牝馬クロス+Ribot 系」で以下のように述べました。
「名牝の強いクロスを母方に持つ、というパターンは、名種牡馬によく見られます。Seattle Slew、その息子 A.P.Indy、古くは Hyperion などもそうですね(Seattle Slew は全きょうだいクロス)。」
“アンジェリカ≒ネヴァーイチバン2×1”を「名牝の強いクロス」と見立てれば、種牡馬ダイタクリーヴァの高い能力にも合点がいきます。06年以降、5年連続で産駒数は一桁。ぜひ見直すべき種牡馬ではないでしょうか。
マーメイドSで本命に推した◎ニシノブルームーン(1番人気)は4着。今回は位置取りがすべてです。進出すべき勝負どころで馬群に包まれ、逆に先頭から離されてしまいました。これで次走人気が落ちるなら狙い目でしょう。馬券は外れてしまいましたが、2着セラフィックロンプ(14番人気)に△を打ったのは自分のなかでは小さな勝利です。
コメント