ウオッカ、2回目の交配も不受胎
アイルランドのギルタウンスタッドに繋養され、Sea the Stars との交配が試みられていたウオッカは、4月11日に続き28日の交配でも不受胎が確認されました。ちょっと気になるニュースです。
ウオッカの日本ダービー制覇は、牝馬としては64年ぶりのことでした。同じようにアメリカでは、1980年に牝馬の Genuine Risk が65年ぶりにケンタッキーダービーを勝ちました。同馬は現役を退いたあと、繁殖牝馬として苦難の途をたどり、不受胎や流産などで10年以上も産駒ができませんでした。そして、懸命の治療が続けられた結果、16歳にして初めての産駒が誕生。しかし結局、同馬は生涯に2頭の産駒しか得られませんでした。
http://www.pedigreequery.com/genuine+risk
似たような例として、1949年に凱旋門賞を勝った Coronation が挙げられます。世界的に広く知られたこの女傑はとうとう1頭の産駒も送り出すことができませんでした。子宝に恵まれなかった原因を Tourbillon 2×2のインブリードに求める向きもありますが、個人的には並外れた競走能力と何らかの関連があるように思います。Coronation の2頭の全妹は正常に子を送り出しました。
http://www.pedigreequery.com/coronation
秋華賞とエリザベス女王杯を制したファインモーションにも産駒がいません。発情もないため最近では種付けすら行われていないという話を耳にしたことがあります。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1999110187/
男勝りの活躍をした牝馬のなかには、稀にこういったタイプがいるような気がします。ウオッカの場合、まだ初年度であり、しかも3回目の種付けが残っているので、心配するのは気が早いかもしれません。朗報を待ちたいと思います。
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