ラプリメーラを応援
土曜札幌5R(芝1500m)は目移りすぐるらい良質なメンバーが揃いました。出馬表を見渡したところ「栗山ノート」の指名馬を1頭発見。
2番ラプリメーラ(父アグネスタキオン)です。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008103311/
『競馬王のPOG本』に掲載したコメントを転載します。
「母はローズS3着馬。メジロライアン産駒にしてはいい切れ味を持っていた。アルサイド≒パラディシア5×5は非常におもしろい。大物感があるのでホームランの可能性も。」
母はベストアルバムです。本馬と同じく沖芳夫厩舎に所属し、18戦5勝の成績を残しました。主な戦績はローズS(G2)3着。
Alcide≒パラディシアの関係は以下のとおり。かなりユニークです。
┌ Donatello
┌○┤ ┌ Hyperion
Alcide ――――┤ └○┘
└ Chenille
┌ Hyperion
┌○┤ ┌ Donatello
パラディシア ―┤ └○┘
└ Chenille
誤解のないように付言しておくと、このクロスはほとんど成功例がありません。スピードがないからです。メジロ牧場で何度も試みられたのですが重すぎて走りませんでした。しかし、だからダメというのは短絡的ではないかと思います。活かし方ひとつでしょう。
現代的な血統のなかでこのクロスを展開させれば案外成功するのではないか、という考えはいつも心の片隅にありました。具体的にいえばアグネスタキオンです。サンデー系のなかでもスピードと切れ味に特長があるので、Alcide≒パラディシアの重さを活かす血として魅力的です。アグネスタキオンにはリマンドがあり、その父が Alcide です。
母方にパラディシアを持つアグネスタキオン産駒は、過去に1頭デビューしています。メジロドーベルの娘メジロアレグレットです。同馬は〔0.3.2.1〕という成績が示すとおり決め手がなく、6戦目のレース中に骨折して予後不良となってしまいました。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2003103357/
じつはアグネスタキオン産駒が出始めのころ、Alycidon≒Aureole(つまり Alcide の父とパラディシアの父)を狙ってPOGで指名したこともあったのですが(例:カレンスターボーイ)、決め手がありませんでした。アグネスタキオン産駒においてリマンドに含まれる部分を強調するのはリスキーだと学びました。
メジロアレグレットは、母が著名馬ではあるものの、瞬発力不足を補う配合的な仕掛けがありません。しかし、ラプリメーラには Halo≒Sir Ivor 3×5があります。Halo 的な軽さや瞬発力を増幅するクロスです。これがなければ指名することはなかったでしょう。
Alcide≒パラディシアの重さが勝つか、Halo≒Sir Ivor の軽さが勝つか、明日のレースは注目してみたいと思います。ダメなようなら Alcide≒パラディシアは諦めます。
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