編集部員日記

2021年8月28日 (土)

北海道滞在馬による北海道滞在馬のためのレース⁉ キーンランドカップ分析

 こんばんは、ヒデです。本日は札幌競馬場で行われるサマースプリントシリーズ、キーンランドカップについて分析していきたいと思います。今年は変則開催の影響でCコース替わり初週に行われる同競走は果たして例年とどのように異なるのでしょうか。それは昨年までのCコース替わりを見れば把握できる!?それでは本日もよろしくお願いいたします。



< 目次 >

1.昨年までの流れと一転!?

2.サマースプリントシリーズ組優勢!

3.北海道らしく持続がポイントに!?

4.該当馬



1.昨年までの流れと一転!?

 毎年派手な差し切りが決まりがちなキーンランドカップ。過去5年の馬券内に来た馬の平均3角通過順位は6.4位と前の逃げ切りが難しい一面を持っています。特に過去2年は3角を7位以上で通過していなければ馬券内は厳しいというレースになっているように差しが有利です。

 しかし、今年はその流れも一変する可能性もありました。馬場がよくなって前残り多発・・・。それでもそうならないのが競馬の不思議なところ。土曜日の札幌芝コースを見てみると意外にも差しが伸びました。特にメインレースのオホーツクSは外伸び多発といった形になりました。裏を返せば、このような差し馬場であれば割り切って例年通りの傾向を信じてみるのがいいのかもしれません。

 過去10年に裾野を広げると差し馬の複勝率は先行の複勝率を上回ることから差し有利と見て逃げ馬+差し馬というのが良さそうです。



2.サマースプリントシリーズ組優勢!

 やはりサマースプリントシリーズの一戦であることから前走を見るとサマースプリントシリーズを出走している馬が優勢。中でも函館SSに出走している馬が過去5年で4勝。残りの一勝は同競走を除外されたダノンスマッシュだったことからもサマーシリーズに出走している馬の好走率が高いことが分かります。特に函館SS3着以内は活躍する確率がかなり上がるようです。

 一方でUHB賞組の馬も多く出走し昨年は1-2フィニッシュも決めたものの、好走率という観点から見るとやはり劣ってしまうので注意が必要です。

 基本的には同距離の函館SSに出ている馬が良さそうですね。



3.北海道らしく持続がポイントに!?

 北海道の競馬場で行われるスプリント戦らしく「持続力」を持った馬が活躍する傾向にあります。それは過去の結果を見ても分かります。例えば昨年行われた同競走ではストームキャット系の二頭が1-2フィニッシュ。ストームキャット系であるヘニーヒューズ産駒は東京ダートを先行して押し切れるほどの持続力にも長けたスプリント系ダート種牡馬ですが、その系統が芝のスプリントレースで末脚を披露するのですからかなり持続力を持って差し切るスピードと持続力が求められることがわかります。

 そこで重要になってきそうなのが「Pサンデー」の血です。過去10年で見てみてると活躍しているのはPサンデー系の種牡馬、ダイワメジャーとキンシャサノキセキ産駒が好成績を残しています。特にダイワメジャー産駒は10年で【5-2-2-16】と半分勝利していることからもいかにこのコースを得意にしているか分かります。Pサンデー系と持続系の組み合わせというのが良いようですね。



4.該当馬

1.ロードアクア

逃げ先行○ 前走△ 血統○

 かなり使い込んでいますが、前走UHB賞かつ函館SSにも出走していることから注目の一頭ではありそうですね。特に2走前のTVh賞では函館SSよりも早いタイムで1着になっていることを考えると団野騎手とも手が合ってきているのではないでしょうか。今回も団野騎手、この馬はまたどこかで穴を開ける可能性があるのでしつこく追いかけたい一頭でもあります。



2.アストラエンブレム

追込み△  前走△ 血統◎

 正直該当馬に入れるか迷いましたが、この馬は血統が良いので一応該当馬としてあげておきます。今回唯一のダイワメジャー産駒です。オーシャンSでも推奨した記憶はあるのですがそこからまた長いトンネルにハマってしまった本馬ではありますが、ラピスラズリSでは京王杯AHから短縮で成績を残したことを考えると前走安土城S1400mはこの馬にとってプラスに転じる可能性があります。血統だけでも「位置を取れれば」かなり期待できるでしょう。

11.ミッキーブリランテ

差し○ 前走○ 血統○

 前走函館SS3着にして唯一前走函館SS3着以内該当馬になっています。またディープブリランテ産駒も過去10年で【1-1-1-8】で勝率ランキングでは4位に輝いていることからこの距離もOK。母父にダンチヒが入っているのも理想的で、そこまで消す意義を感じない一頭ですね。

 個人的な話をすると阪急杯でやられた馬なので是非とも今回は好走してほしいところです。

14.カイザーメランジェ

差し○ 前走○ 血統○

2019年の函館SS覇者。人気がここまでないのが不思議な一頭ですね。ここのところは調子が悪いのですが、前走UHB賞では½馬身差の3着と評価に値する成績を残しています。血統的にみても父サクラオリオンもこのコース【1-1-0-1】で圧倒的な成績を残していますので、穴としては最適な一頭ではないでしょうか。

 


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先週のサマーシリーズでは勝負レースの勝負に成功しました。日々学んでいる最中ですが、これからも参考にしていただければ幸いです。

それでは!

ヒデ

2021年8月21日 (土)

スーパーG2、答えは格が知っている!? 札幌記念分析

  こんばんは、ヒデです。週中に雨が雨が降り馬場の悪化も懸念された札幌競馬場では土曜日は良馬場でした。そんな札幌競馬場で行われるG2競走、札幌記念を分析していきたいと思います。今年は3歳牝馬ソダシの参戦など話題性には事欠かないレースではありますが、どんな傾向になるのでしょうか。それでは本日もよろしくお願いいたします。

参考:【考察】札幌記念参戦のソダシ、巻き返しは!? 


< 目次 >

1.差し馬が有利に!?

2.前走の格がモノをいう!?

3.主流血統と北海道主流血統!?

4.該当馬




1.差し馬が有利に!?

 ミドルペースで流れることが多い札幌記念。逃げ先行馬は厳しく、差し馬が有利に。過去5年で差し馬は【4-3-1-17】で複勝率32%と一番の成績になっています。単複回収率100%を超えるなど、優秀な成績になっています。緩やかなカーブが続く札幌競馬場では差しが決まりやすい傾向にあるのでしょう。

 それを裏付けるかのように上り3位以内の成績はすさまじく、過去5年【4-4-3-5】で複勝率68.7%を残しているなど、上り優勢になっています。G1クラスの上りが求められるのが他のサマーシリーズとは違う部分といえるのではないでしょうか。昨年もG1馬のノームコアとペルシアンナイトが共に上り最速を記録して1・2着を独占するなど上りの重要性がわかります。

 このレースでは差し馬を中心に馬券を組んでいく必要があるでしょう。前走上り3F5位以内であれば今回も成績を残せているとプラスに働きそうです。



2.前走の格がモノをいう!?

 超豪華なメンバーが揃うだけあって前走G1を走っていたりG1馬はやはり安定した成績を残しています。前走G1出走馬は【2-4-4-14】で複勝率41.7%を残しています。海外G1に出走した馬は成績を残しせていないところが気になりますが国内G1馬でもあるラヴズオンリーユーは他の要素を見ながら考えているいく必要がありそうです。

 過去5年で連対している馬を見ると10頭中6頭がG1を勝利、G1の連対に広げると10頭中8頭がG1で成績を残しています(重複あり)。唯一連対馬が1頭もいなかったのが17年ですが、この17年はG1馬が出走していなかったことで北海道適性が強く求められる結果となっていました。今年は実績馬も多いのでこの年については度外視でいいでしょう。

 前走のレースからわかるのは前走G1出走していること、前走上りが早いことはまず一番見ておきたいところですね。そしてG1で馬券内経験があることにも注目してみると勝ち馬を見つけられるのではないでしょうか。



3.主流血統と北海道主流血統!?

 札幌記念で強い種牡馬はここ5年かなりはっきりしています。一番成績を残しているのは北海道で主流血統ということができるハービンジャー産駒。ハービンジャー産駒は過去5年【2-1-1-4】で複勝率50%。ブラストワンピースやペルシアンナイトなど復活も果たしています。そしてディープインパクト産駒も非常に強く、過去5年【1-2-1-5】で複勝率44%と好調です。サングレーザーが1勝2着1回で貢献していますが、今週もディープインパクト系は安定した成績を残しているのはプラス材料でしょう。

 面白いのがノーザンダンサー系が入っている馬が好走中。過去3年はノーザンダンサー系が入っている馬がノーザンダンサー系が入っている馬が2頭以上が馬券内に来ていることからもノーザンダンサー系が必要になっていることがわかるでしょう。



4.該当馬

4.ラヴズオンリーユー

先行△ 前走? G1実績◎ 血統〇

 実績は非常に高いものの、海外帰り初戦であることが気になります。前走QE2世Cだったのは2着だったクルーガーのみでしたので正直未知数であるといえます。この後の米国遠征を見据えていますので今回はメイチというわけではないでしょうが、右回りの香港で1着になっただけに、少し控えての競馬ができれば十分でしょう。

7.ペルシアンナイト

差し〇 前走△ G1実績〇 血統〇

 昨年2着馬でそれ以降馬券内はありませんが、血統的にはハービンジャー産駒で相性はいいようですね。前走も上りを使えているのは強調材料で、展開が向けば今回も馬券内に来る可能性が高いと考えられるのではないでしょうか。この馬にとっては良馬場大歓迎ですので、注目の1頭ですね。

9.アイスバルブ

差し〇 前走△ G1実績× 血統〇

 前走函館記念では低評価を覆して2着。Hペースで差しに向いた感はありますが、この札幌競馬場は3の通り調子が良いので、今回も長く脚を使えるのが良いでしょう。姉などはダートでも走っているなど、牝系を見ると力強さはありそうなので上りが使えるタイミングであれば注目の一頭ですね。


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今年はG1馬4頭が出走するなどスーパーG2の名に恥じない感じがしますね。果たして今年はどうなるでしょうか。

それでは!

ヒデ

2021年8月20日 (金)

欧州気質な米国系にご用心!? 北九州記念分析

 こんばんは、ヒデです。肌寒い週末を越えて熱い気温が続いた東京。はっきりとしない天気なのは、早くも秋雨前線が停滞しているからだといいます。そんなはっきりとしない天気は小倉も同様のようです。今週は週中に55.5mmの雨を観測した小倉競馬場ですが、明日は良馬場スタートも影響は残るのでしょうか?野芝のみという芝コース、今週も内を開けて走るのが基本のレースパターンか注目の北九州記念を分析します。それでは本日もよろしくお願いいたします。


< 目次 >

1.ハイペースになりやすい定めです

2.ハイペースで求められるテンの早さ

3.スピードだけでは押し切れない

4.該当馬




1.ハイペースになりやすい定めです

 北九州記念が行われる小倉競馬場の芝1200mは非常にハイペースになりやすいコースです。2コーナー奥のポケット地点からスタートして緩やかに下り続けているため、テンからスピードが早くなりやすい特徴があります。そのため、逃げ馬には不利になりやすいコースとなっており3角1番手で通過した馬の過去5年でモズスーパーフレアのみが馬券内という結果になっています。

 ただ、馬券内に食い込む可能性が高いのは先行馬で【1-3-2-16】という成績になっていることから前が不利ということではなさそうです。それに関しては『競馬王7月号』にて立川優馬さんが『ローカルの極意』内で「スパイラルカーブの3~4角で加速しながら直線に入るため、直線入り口で馬群が広がりやすく、内を泰斗に回る馬が恵まれるコース形態になっています。直線は平坦で短いので、乗ったまま直線入り口を迎えると、多少ハイペースでも前が止まりません。」と話しているように前が有利なのはスパイラルカーブが影響しているといえるのではないでしょうか。

 とはいえ今年は内を開けるシーンも先週から目立ち始めましたので、内枠~中枠で直線三分どころよりも外で伸びる馬には注意が必要でしょう。過去5年の上り3F3位以内は【4-0-3-8】、特に上り1位は【2-0-1-3】ながら単勝回収率が506%を記録するなど中団からの差しは展開次第で脅威になりかねません。今年は逃げ馬たい馬が複数いますので、自然と差しへの期待値も上がってきます。

 まとめると

①小倉芝1200mは緩やかな下り坂が続くため「ハイペースになりやすい」

②スパイラルカーブの影響で馬群が広がりやすく「先行有利」

③上り上位馬は安定感あり。特に「中団からの差しに注意」




2.ハイペースで求められるテンの早さ

 ハイペースになりやすいため、短縮はテンでおいていかれてしまう可能性が高いのかもしれません。昨年までの5年間、距離短縮で臨んだ馬は8頭いますが8着が最高です。平均着順も12.4着とまったく上位に食い込めていません。荒れやすいレースですが、距離短縮の馬はどうやらこの舞台とはミスマッチングの様です。

 一方同距離でも前走条件戦の馬は厳しく、馬券になったのは前走佐世保Sでそれまで連勝中だったダイアナヘイローのみとなっています。好成績を残しているのはCBC賞組ですがこれはコースの形状が似ているからかもしれません。中京の1200mは小倉と似て向こう正面で徐々に下っていくコースです。やはりこのコースでもテンが早くなります。直線の坂で差し損ねた馬が巻き返してくる傾向にありますので、注意が必要でしょう。差し馬×前走CBC賞に限定すると【2‐0-0-8】で単勝回収率は236%になりました。荒れやすい北九州記念らしく、CBC賞経由の差し馬に妙味があるのかもしれません。しかし、今年は開催前半に小倉競馬場で行われているため、この傾向は微妙かもしれませんね。

 ポイントは「テンの早さ」でやはり後方からは物理的に届かないようですね。少なくとも10番手位につけるのが良さそうです。



3.スピードだけでは押し切れない

 やはりというべきなのか、これだけハイペースになるとスピードだけでは押し切れるレースではなくなっています。そのため、毎年欧州の持続力と米国のスピード力を併せ持っているような産駒が活躍する傾向にあります。逆に、いつもはスピードでスプリント界を席巻しているはずのアドマイヤムーン産駒は、意外にも過去5年馬券内はなし。平均着順も約8位と完全に適性外のようになってしまっています。レッドファルクスを輩出したスウェプトオーヴァーボード産駒も3着が1回だけ(母父トニービン)とスピードが売りの米国ミスプロ系はスプリントが得意というイメージに反して凡走を繰り返す傾向にあります。

 逆に欧州色の強い馬は好調で、ダイメイプリンセスやダイアナヘイローで過去5年2勝2着1回の成績を残しているキングヘイロー産駒や自身の産駒であるバクシンテイオーや孫産駒であるラブカンプーやナリタスターワン(共にショウナンカンプ産駒)などが活躍しているサクラバクシンオー系が好成績でした。この両種牡馬は今年産駒を出走させていませんが、この活躍から「スプリント適性×スピード持続力」が求められているということです。そのためキングヘイロー産駒のような欧州的な要素の強いスプリント適性のある米国系が活躍するということの様です。中団からも持続して脚を使えることがポイントでしょう。

 一つ懸念点なのがロードカナロア産駒が活躍していないことです。過去5年で3着一回は物足りなさが残ります。血統的に合わないというわけではないと思いますが、過信は禁物ということになりそうです。

4.該当馬

 北九州記念の該当馬を見ていきましょう。

6.ファストフォース

先行〇 同距離〇 血統〇

 前走CBC賞では早い芝とは言え前半3Fを32.3秒で逃げたにも関わらず逃げ切りコースレコードで快勝。今回はモズスーパーフレアという強敵が現れ逃げるのは難しいかもしれません。ですが、母父サクラバクシンオーが入っていることからも先行して粘るという戦術もダメというわけではなさそうです。モズスーパーフレアに先行させてマイペースに追走できれば引き続き期待できるでしょう。

7.ジャンダルム

先行〇 同距離〇 血統〇

 3で記載した「欧州的な要素の強いスプリント適性のある米国系」に一番近いのがこの産駒でしょう。完全にスプリント向きというわけではありませんが、産駒は2000m以下で多く活躍していることやこの馬も前走春雷Sで先行して上り3位の脚を見せて勝利したことなど、この馬の強調材料は決して少なくありません。今回も引き続き期待できる馬です。前走春雷Sの舞台、中山競馬場も3コーナーからスタートして緩やかに下っていくため、途中までコースの形状が似ています。今回は坂がありませんので、その分より楽に追走できるかもしれません。

11.アウィルアウェイ

差し〇? 同距離〇 血統▲

 この馬はとにかくこのコースで3着が多く、どんな人気でも3着に突っ込んできます。前走も上り最速で差してきて3着。今回は前回よりもテンが流れる想定で考えると、差しの期待値がさらに高まることになりますね。ジャスタウェイ産駒がこのコースにあっているかといわれるとあっているとは言い切れませんが、それでもこの馬との相性は確実に良いようです。今回も期待できる該当馬となっているのではないでしょうか。その血統も、Pサンデー系のくくりで見ると成績は良いようなので、特段心配する必要もなさそうです。

15.メイショウキョウジ

差し〇? 同距離〇 血統〇

 ここのところ差しに回ったり先行したりとはっきりしないレースが続いていますが、Pサンデー×ロベルト系はスピードと持続のバランスも良さそうで魅力的ですね。この馬は小倉競馬場【2-3-3-1】と小倉は得意で安定感があります。ただ、唯一馬券外に沈んでいるのが昨年のこの競走であることが懸念点ですね。それも今回の鞍上斉藤新騎手がうまく乗れば問題ないかもしれません。斉藤騎手についてTAROさん著の『騎手の取扱説明書』を見てみると「なだめるのがうまい騎手」との記載がありました。外枠から上手に控えさせれば末脚爆発で復活する可能性も否めません。注目ですね。


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先日F1日本グランプリの中止が発表されました。ホンダが最終年ということで楽しみにしていたのですが、無念の中止です。毎週競馬が開催していることがまたありがたく感じてきました。まだまだ大変ではありますが、競馬を盛り上げていきましょう!!

それでは!!

ヒデ

2021年8月19日 (木)

【考察】札幌記念参戦のソダシ、巻き返しは!? 

 こんばんは、ヒデです。本日はまたまた「ソダシ」特集です。オークス前後と合わせてて第3弾ということになります。今回は3歳牝馬の札幌記念参戦ということで非常に盛り上がってはいます。今回のポイントは二つ。距離と洋芝適性です。果たして勝つのか、馬券内には届くのか考察していきましょう。それでは本日もよろしくお願いいたします。




< 目次 >

1.距離の壁はない!?

2.洋芝歓迎!でも・・・?


1.距離の壁

 距離の壁という面においてそこまで北海道では当てはまらないといえるかもしれません。

 ソダシの前走は2400mのオークスでした。そもそもオークスに参戦するクロフネ産駒自体が珍しいこともあり、出走前から評価が二分していました。個人的には複勝圏内ならという評価でしたが、最後200mで失速して0.6秒差の8着に終わっています。鞍上の吉田隼人騎手も「距離が長かった」という話をしていました。それでも残り200mまで先頭集団で粘っている姿は改めて世代の中では実力上位であることを示したのではないでしょうか。

 そして過去10年の函館・札幌の1800~2000mの重賞を対象にするとクロフネ産駒の成績は【2-1-1-7】で複勝率36.4%、複勝回収率は110%となっています。このことから前走ほどクロフネ産駒であることのマイナスがないということができるでしょう。この2勝の内1勝はソダシが昨年挙げた1勝で、もう1勝はソダシがタイプ的に似ているアエロリットです。アエロリットも札幌競馬場で行われたクイーンSを悠々逃げ切っていることを考えるとそれも好材料になるでしょう。

 また、馬場的にもソダシ有利に働きそうです。今年は異例開催ということで、Aコースを今週まで使用します。例年とは違う仮柵位置なので、内を開けて走る馬が見られるかもしれません。そうなれば例年のような鮮やかな差しが決まらなくなり、相対的に先行馬であるソダシに有利に働くかもしれません。もともと馬場がタフなほうが向く血統構成、成績ですので問題はないでしょう。

 馬場や血統を考えても今回は距離をこなせる可能性も高いでしょう。



2.洋芝歓迎!

 洋芝に関してソダシにとってマイナスな点はないでしょう。

 ソダシは昨年の函館競馬場でデビュー、そのまま札幌2歳Sを勝利した経歴の持ち主です。特に札幌2歳Sはオークス馬のユーバーレーベンをクビ差退けての勝利ということでそのレベルの高さを感じます。

 一つ懸念点となっているのが「雨」です。今週の札幌は雨気味な天気が続いています。雨が降ると札幌競馬場も非常にタフになります。そうなるとサンデー系でもダノンシャンティ産駒やヴィクトワールピサ産駒などが好成績を残し、ハービンジャー産駒も大きく台頭してきます。クロフネ産駒で母父キングカメハメハのソダシにはあまり関係ないかもしれません。ただ、そもそもそこまで距離適性が長くない馬であるため余計なスタミナを使ってばててしまうケースが一番心配されるケースの一つでしょう。この馬は「中距離マイラー」だとするならば雨による馬場の悪化が一番の敵になる可能性もあります。



詳細は土曜日に更新予定の札幌記念分析にて!



ソダシシリーズバックナンバー

徹底分析!!ソダシは2400mでも通用する!?

ソダシは中距離マイラー!?オークスから考察しました


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それでは!!

ヒデ

2021年8月14日 (土)

馬場がもたらすのは中団有利!? 関屋記念分析

こんばんは、ヒデです。本日は新潟で行われるサマーマイルシリーズの一戦、関屋記念を分析していきたいと思います。毎年派手な追込みが決まっているこの競走ですが、今年はどんな傾向が出てくるでしょうか。早速見ていきましょう。それではよろしくお願いいたします。




< 目次 >

1.先行馬はそこまで有利じゃない!?

2.左回り適性がマスト条件!?

3.夏らしく主流血統が活躍!しかし今年は?

4.該当馬



1.先行馬はそこまで有利じゃない!?

 過去5年の傾向を見ていると逃げ馬と追込み馬が好成績になっています。一番馬券への期待値が高くなっているのが逃げ馬で【1-1-1-2】でした。単勝複勝の回収率も唯一100%を超えている脚質も逃げでした。次点は先行馬なのですが、【0-2-2-13】と勝ち切ることができていません。複軸として先行馬は有利となっているものの単軸とまでは行かない格好になっています。そして面白いのが追込み馬の台頭で、過去5年【2-1-1-19】と2勝を挙げています。共に4人気以内の人気ではありますが、後方から差しがここまで決まるレースもありませんので脚質的にはフラットであるということができるでしょう。ただ今年は「稍重」になることが想定されます。そうなると差し馬が好走する可能性も十分にあります。

 枠的にもかなり偏りがあるようで、6枠以降を総合すると過去5年【2-5-0-27】で2着は過去5年6枠以降からしか出ていません。これはこの時期特有のもので、稍重の馬場になった土曜日の競馬でも見られました。この時期は開催が進みだすことが原因と思われますが、外枠有利は頭にとどめておくべきでしょう。



2.左回り適性がマスト条件!?

 前走の出走コースを見ると「左回り」が圧倒的になっています。前走左回り経験馬は【3-4-5-44】と圧倒的。単複の回収率は低くなっていますが、左回り巧者が成績を残しやすい様です。前走レース別で見るとエプソムカップがここでも優勢です。前走エプソムカップ組は【1-0-2-5】で複勝率は37.5%。回重ねている馬の中では一番の成績を残しています。短縮組がとびぬけて良い成績を残しているわけでもありませんので、エプソムカップ組には注意が必要な様です。

 注目を集めている3歳馬ソングラインも前走は東京競馬場。NHKマイル組は【1-0-0-2】で過去5年はプリモシーンが勝っただけに留まっています。ただ、プリモシーンはNHKマイル5着でしたので、2着のこの馬はプリモシーンよりも期待値が高くなりそうですね。



3.夏らしく主流血統が活躍!しかし今年は?

 過去5年を見てみるとやはりディープインパクト産駒やロードカナロア産駒などが活躍中。しかし、今年は過去5年ではじめて稍重馬場で開催される可能性が高いです。そうなると持続力が例年以上に求められるため、欧州系や米国中距離型を含んだ馬が該当してくる可能性が高いです。

 土曜の新潟競馬場はPサンデー系が好調でした。そしてサンデー系とダンチヒ系を含んでいる馬が活躍した傾向があります。このことからもスピードと持続が両方求められている馬場傾向になっているといえるでしょう。

 明日の関屋記念では主流血統×バランス型(米国中距離型&ダンチヒ系などの欧州マイル系)の組み合わせがニックスとも言えるのではないでしょうか。



4.該当馬

 それでは関屋記念の該当馬を見ていきましょう。

3.シャドウディーヴァ

差し△ 前走右回り△ 血統〇

 血統的に一番あっているのがこの馬です。近走は左回りコースでの実績は少ないですが、昨年の府中牝馬Sでは2着など東京競馬場でも実績を残しているなど左回りの成績は【1-5-2-3】と好調。今回は東京新聞杯3着以来の左回りということで期待も高まります。

5.アトミックフォース

先行〇 前走エプソムカップ〇 血統〇

 キングマンボ系とサンデー系はこのコースとの相性は根本的に合いそうです。前走エプソムカップは先行馬最先着と先行馬の中では実力を示しました。今回は多少タフな展開になってもうまい位置を取ることができれば3着候補に十分なるのではないでしょうか。

11.ソングライン

差し△ 6枠以降〇 前走左回り〇 血統〇

 NHKマイル2着馬。中団から一気に伸びてくる末脚は確かでした。今回はそれ以来の実践ということになりますが、過去の実績や51キロの斤量も魅力的。左回りでは依然として2着以内を継続しており、この馬が左回り得意なのは明白です。今回は有利になるのは間違いなさそうです。

14.クリスティ

逃げ〇 6枠以降〇 前走左回り〇 血統〇

 ヴィクトリアマイルでは逃げて止まりましたが、そもそも展開がまったくあっていなかったことが原因ということができるでしょう。今回はそこまでペースが上がっていかない稍重馬場でのレースが想定されるため、再びこの馬が好走することも十分に考えられます。この馬もキズナ産駒、左回りが得意である可能性も十分です。


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関屋記念はマルターズアポジーとヤングマンパワーのイメージが強いので追い込み馬を狙いにくいところがあるんですよね。さて今年の展開やいかに

それでは!

ヒデ

2021年8月13日 (金)

馬場と展開がタフなレースをもたらす!? 小倉記念分析

 こんばんは、ヒデです。今週から再び3場開催に戻ります。今週からは札幌新潟小倉の開催です。その中で本日は小倉競馬場で行われる「小倉記念」を分析していきたいと思います。昨年は大波乱で1,374,190円が飛び出したハンデ重賞はどのような傾向があるのでしょうか。そのカギとは?早速見ていきましょう。それではよろしくお願いいたします。


< 目次 >

1.そこまでペースが上がらないものの前が不利に!?

2.前走コースに攻略の糸口あり!?

3.高速持続らしい血統構成に!!

4.該当馬




1.そこまでペースが上がらないものの前が不利に!?

 過去5年のタイムを見てみると前半5Fは59.46、後半5Fは58.70とそこまで開きはないミドルペースでの競馬が平均になっています。しかし、脚質別の複勝率は差し→追込み→先行→逃げという順で後ろが有利になっており「差し有利になりやすいレース」であるということが言えます。特に昨年20年のレースは4角7番以下で通過した馬が馬券内を独占するなど、かなりうしろが有利になっていることになります。

 特に不振なのが逃げ馬で、過去5年の成績は【0-0-1-5】となっています。唯一馬券になったのも過去5年でもっともスローで流れた2018年のマウントゴールド(5人気)のみでした。この年は前半60秒、後半56.9秒で流れるというかなりスローで流れたため、前にいた馬が有利になっていた展開でしたので、ほとんど度外視でも良いのではないでしょうか。

 これは15~19年のラップタイムをまとめた『新 ラップタイム重賞図鑑』でも「高速馬場ロングスパートで結果的に上りが上位になっている馬が有利」と記載されているように、後ろからゆったりと伸びてくる馬が有利になりそうです。基本的には前の馬が有利になるとは考えられます。前走上り上位であることが心強いことは変わりません。



2.前走コースに攻略の糸口あり!?

 サマー2000シリーズということもあり、前走は七夕賞から参戦してくる馬も多いのですが、その成績は【1-0-2-16】と勝率5.3%、複勝率15.8%とそこまで好成績を残しているわけではありません。

 逆に好成績を残している競馬場は主場中心です。東京競馬場は【0-2-1-6】で複勝率は33.3%で複勝回収率は117%を記録していますが馬券圏内にきた馬はすべてエプソムC組。エプソムC組に限定すると【0-1-1-1】で複勝回収率が286%に上昇します。エプソムC組を見かけた場合は馬券に組み込んでみるのが良いでしょう。なお、次点は前走阪神競馬場組でしたが今年の出走馬はなし。今年はエプソムC組が中心になるかもしれません。

 気になるのは前走小倉組がいまいちなことです。過去10年に対象を広げても3頭しか出走してはいません(これは毎年開幕週近辺に行われるからかもしれません)が、すべての馬が馬券外に沈んでいます。今年は小倉開催が7月にありましたので、前走小倉をそこまで重視する必要はないと思いますが、今回は前走小倉を度外視して2走前を見てみるのも良いかもしれません。



3.高速持続らしい血統構成に!!

 このレースは毎年主流血統×欧州系が好走しています。父系はサンデーサイレンス系が好成績で【2-3-4-28】となっています。単複の回収率も100%を超えていることから、やはり中心はサンデーサイレンス系となりそうです。その他昨年1着になるなど主流血統の一つとされているキングマンボ系も好調です。

 ただ、母父系に限っていうと母父に目を向けるとフレンチデピュティ系以外はすべて欧州系になっているなど、持続力が非常に優勢になっています。この血統の結果からも「高速持続戦」を体現していることがわかりますね。

 しかし、今年は九州地方に停滞している前線の影響で大雨が降っています。金曜日に26.5mm、土曜日も執筆時点の20時には100mm以上が降っているため日曜日に止むとしても不良馬場は免れません。そうなると余計にタフとなり例年以上に欧州系の血統を持つ馬が有利に進む可能性が高くなってきそうです。馬場とも相談しながらのレース予想となりそうですね。



4.該当馬

 それでは小倉記念の該当馬を紹介していきたいと思います。

2.ファルコニア

差し〇 前走エプソムカップ◎ 血統〇

 ディープインパクト×欧州系でエプソムカップ3着馬と実績は十分です。エプソムカップ以前も阪神競馬場で連勝していたことからもこの馬がこのレースのペースに合致していることはほぼ確実と言えるでしょう。また、父ディープインパクトや鞍上の川田騎手、社台ファーム生産馬は先日発売された『鉄板軸&ヒモ穴が簡単に見つかる本』の鉄板軸にも該当してます。データ的にも勝利への期待値は高いといえるでしょう。

5.ショウナンバルディ

差し〇 前走七夕賞〇 血統〇

 キングマンボ系×デインヒル系の馬ですが、前走岩田騎手とのコンビで差しに回って七夕賞3着。これは先行有利になった七夕賞で唯一差して馬券内に入って来た馬。その差し脚は確かでしょう。今回は斤量も変わらないということで、引き続きその差し足を伸ばせる可能性は十分で、今回も期待できるでしょう。

8.ヴェロックス

差し〇 前走エプソムカップ◎ 血統〇

 牡馬3歳クラシックで全戦馬券内に来ている実力の持ち主だったもののまさかの重賞未勝利。今年は2戦して馬券内なしとまさかの不調が続いています。ただ、復調の気配は徐々にではありますが出てきました。前走のエプソムカップもジワリジワリと伸びてきて4着。持続力は今回のメンバーでも上位でありますので、今回はその自慢の持続力で馬券内に来る可能性も高そうです。


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今回の豪雨で被害にあわれている方に心からお見舞い申し上げます。競馬も開催できるか不透明ですが、こういう時こそ賭けていきたいと思います。

それでは!

ヒデ

2021年8月11日 (水)

好位に付くのがマスト!? ブリーダーズGC分析

 こんばんは、ヒデです。本日は明日門別競馬場で行われる中距離重賞「ブリーダーズゴールドカップ」について分析していきたいと思います。真夏の北海道で行われる牝馬の交流重賞にはどのような傾向があるのでしょうか、早速見ていきましょう。


< 目次 >

1.過去5年は地方馬の馬券内はなし。今年も!?

2.交流重賞実績馬が中心に

3.ノーザンダンサー系が大活躍!

4.該当馬


1.過去5年は地方馬の馬券内はなし。今年も!?

 真夏の地方交流重賞としては珍しい中距離重賞ではありますが、他地区からの参入が少ないレースでもあります。過去5年で他地区から出走した地方馬は南関東所属馬が2頭、兵庫所属馬が1頭の3頭のみです。基本的にはホッカイドウ競馬VSJRA勢の戦いになることが多いようです。

 先行馬の成績がよく、最低でも4角4番手以内に入っていないと厳しいようです。門別競馬場は非常にタフな馬場で砂圧12cmでJRA競馬場や大井競馬場の9cmよりも深くなっています。時計的に見ても11日行われた北海道コーン茶特別(A1~A3クラス=1勝クラス想定)1700m戦の時計は1:46.8、7日に行われた函館競馬場の1勝クラスの1700m戦では1:45.6でかなり時計がかかっているといえます。このことからも後ろの馬にはチャンスが限られると言えます。17年5着のジュンアイノキミは4角8番手から上り最速で伸びてきていたものの、5着と届いていない所からも後ろ不利が見て取れます。ただタフなので、逃げ切りも非常に難しいのも特徴で、馬券内がないわけではありませんが昨年のマドラスチェックが止まって5着など、逃げ馬は複狙いが良さそうですね。

 以上のことから先行馬中心で狙っていく必要があるようですね。



2.交流重賞実績馬が中心に

 過去5年を見てみると基本的には前走はOP競走以上で5着以内入っていることがまず最初の条件になりそうです。牝馬限定となると5着以内に入っていなければ馬券内は厳しいようです。ただ、牡馬との混合レースならばOP競走で大敗しても巻き返しもあり得ます。17年1着のマイティティーは前走大沼S14着、18年2着のプリシアンコメータも前走平安S11着と大敗から巻き返しています。

 また、馬券内に来た馬という観点で見ると一つのキーワードになりそうなのが「エンプレス杯」です。同年エンプレス杯5着以内馬のブリーダーズゴールドカップ出走馬の成績は【2-2-0-1】となっています。また、関東オークス掲示板馬も好調なのですが今年は出走馬なし。川崎のダート2100mはペースが早くなることが多いことからタフになりやすいためこの傾向が出ているのではないでしょうか。

 前走や過去の走りからは「前走牝馬限定OP以上5着以内」「混合OP競走出走」「エンプレス杯掲示板内」の3つがポイントのようですね。



3.ノーザンダンサー系が大活躍!

 持続になりやすいレースということも合ってか、持続に長けているノーザンダンサー系が大活躍しています。例えば生涯を通じて1勝2着2回でオール連対を成し遂げた昨年の覇者プリシアンコメータは母父アジュディケーティングで米国ダンチヒ系など過去5年毎年1頭は必ず馬券内に入ってきています。

 そのほかにもロベルト系やキングマンボ系などの所謂米国色の強い欧米系ともいうべき系統が強いようです。これは加速力と持続力が特に問われるということの裏付けになっているようですね。これは1の先行有利や2の早い展開になりやすい中距離牝馬交流重賞エンプレス杯で掲示板内になった馬が馬券内に好走しやすいということからも頷けます。

 欧州系と言われるような血統が父系母父系に入っている馬は厳しく、米国系が中心となるようです。



4.該当馬

 それでは該当馬を見ていきましょう。

1.リネンファッション

先行〇 前走〇 血統〇

 キンシャサノキセキ産駒ということで前走のようなマイル辺りがベスト条件になりそうですが、1800mでも実績があることからもこのレースでも活躍できるのではないでしょうか。内枠から先行するならよいのですが、逃げてしまう展開になってしまうのがこの馬にとっては厳しい展開になるかもしれません。実力は上位だけにどうでしょうか。

5.マルシュロレーヌ

捲り〇 前走〇 血統〇

 今年のエンプレス杯の覇者です。エンプレス杯でもレース中盤から徐々に捲って1着。長く良い脚を使うのが得意なこの馬にとっていい条件が揃っています。さすがに混合戦では捲っていくことは叶いませんでしたが、平安S3着など混合重賞でも成績を残していることからこのレースでも捲って伸びていくことは十分に考えられます。血統的にもフレンチデピュティが母父に入っているのが良いですね。

8.レーヌブランシュ<ヒデのイチオシ!>

先行〇 前走〇 血統〇

 昨年の3着馬です。今年に入ってからは成績が少し先行できずにいますが、タフな門別に戻った今回は「慣れ」もあって先行できるのではないでしょうか。昨年のJBCでも5着に入っていることから実力も十分、昨年の関東オークス1着今年のエンプレス杯5着と実績も十分ですね。父クロフネも心強いポイントです。十分に期待できそうですね。


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牝馬限定となってもうすぐ10年、JBCへと続く1戦になるのではないでしょうか。注目ですね。

それでは!

ヒデ

2021年8月 9日 (月)

西からの実績馬に勝機あり!? クラスターC分析

  おはようございます、本日は盛岡競馬場で行われる交流重賞「クラスターC」について分析していきたいと思います。秋の大舞台に向かって弾みをつけたいメンバー、果たしてデータから浮上するのはどの馬なのでしょうか、見ていきましょう。本日もよろしくお願いします。


<目次>

1.基本的には先行有利、今年は特に!?


2.地方交流の実績がモノを言う!!

3.米国系優勢です

4.該当馬


1.基本的には先行有利、今年は特に!?

 マーキュリーカップでもお話ししましたが、このクラスターカップでも傾向は変わらないようです。基本的に毎年「逃げ先行馬2頭差し馬1頭」の組み合わせで決まっている点からもよくわかるでしょう。盛岡競馬場は直線が長いものの、そこまで差しが決まる展開にはならないことが多いようですね。

 一つ気になるのは現在の盛岡競馬場はかなり時計がかかるということです。今年のマーキュリーカップも2:05.7で同じくマスターフェンサーが勝った昨年の時計と比べても3秒近く時計がかかっています。それだけに例年以上に先行有利になりやすい可能性が高く、マーキュリーカップも4角4番手以内で決着していることに加えて上り最速も先行馬が出していることからもこのレースもよほどペースが早まらなければこのレースもかなり先行有利になっていることになりやすいでしょう。このレースは逃げ先行馬が中心に候補を組み立てるのが良さそうです。

 脚質ではありませんが、人気的には堅実で7人気以下は【0-0-0-75】で馬券内になっていないことも人気的に堅くなる傾向にあります。次項では前走でどの人気馬の期待値が高いのか見ていきましょう。



2.地方交流の実績がモノを言う!!

 過去5年で見てみると「北海道SC」と「東京スプリント競走」のいずれかで好成績を残していると好走しやすいようです。19年はそれが顕著に出ていて、1着のヤマニンアンプリメ(前走北海道SC1着)、3着のコパノキッキング(東京スプリント競走1着)が人気に応えて馬券内に来るなど信用できるようなレースになっています。これは門別競馬と大井競馬場は盛岡競馬場は直線の長さなどが似ているなどコースの形状に重なるところがあるので好走率が高いと考えられます。その中でも北海道SC組が好成績を残しているのは門別競馬は大井競馬場よりも砂圧が厚く、タフな馬場で持続力が大井よりも問われるからと言えるのではないでしょうか。

 過去5年で気になるのは美浦所属の馬が一頭も馬券内に届いていないことです。美浦所属馬は【0-0-0-4】です。あまり出走もしていませんが、その中には3人気のマキャヴィティ(16年4着)がいることからJRA所属馬は基本的には栗東所属馬に限られます。今回は美浦所属の実績馬リュウノユキナには少し心配なデータです。また、地方所属馬は南関東所属馬と地元岩手のラブバレットのみで、交流重賞でも活躍した馬でしたので、地方交流重賞で実績のない地方馬は軽視するのが懸命でしょう。

3.米国系優勢です

 過去5年は米国系以外の馬は馬券になっていません。特に父系に入っていることが非常に重要です。父系にサンデー系が入っている馬はブルドッグボスのみでした。それ以外は父系に米国系が入っていることが重要になってくるでしょう。

 その中でも米国系の中でも持続系であるヴァイスリージェント系や米国ダンチヒ系、APインディ系が好成績を残しています。20年には父サウスヴィグラス産駒のヒロシゲゴールドはスピード系で馬券内に来ていますが、この馬の母父はブラックタキシードでした。ブラックタキシードの現役時代はセントライト記念の勝ち馬。これも中距離系のサンデーサイレンス産駒です。このことからも短距離のスピードよりも中距離系の持続力も必要になるレースと言えます。これは長い直線の影響が出ているということもできます。先週の大井開催も時計がかかる場面ではキングマンボ系が台頭していたのでダートの共通点ということができるかもしれません。



4.該当馬

 それではクラスターCの該当馬を見ていきましょう。

6.ジャスティン

先行〇 前走△ 栗東所属〇 血統〇

 昨年の東京スプリント競走、東京盃の勝ち馬ですがここのところは低迷気味です。前走は函館SSで芝に挑戦しましたが、先行できたことはプラスです。調教タイムも以前交流重賞と変わらない12秒台を記録していることからも復調気配。ここは条件も合って馬券内に飛び込む期待値は高いのではないでしょうか。



10.ヒロシゲゴールド

先行〇 前走〇 栗東所属〇 血統〇

 先ほど登場のヒロシゲゴールドも期待値は高いですね。今年は前走北海道SCでリュウノユキナを破って一着。念願の交流重賞初制覇を挙げています。調子は上り調子ですし、良馬場の門別競馬で先行して抜け出せたのもプラスですね。調教からも調子が落ちているとは言い難いですので、引き続き期待でしょう。


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今年は交流重賞で好走歴のある地方馬が出走していないのが残念です。地方馬からの一発はかっこいいですね。ぜひ見てみたいです

それでは!!

ヒデ

2021年8月 7日 (土)

荒れるからくりは戦績にあり!? レパードS分析

 こんばんは、ヒデです。本日が真夏の3歳ダート重賞「レパードS」を分析していきたいと思います。毎年高配当の飛び出すこの競走、果たして攻略の糸口はあるのでしょうか。早速見ていこうと思います。


<目次>

1.逃げと差しのコンボが優勢

2.前走JDD組は抜群の安定感

3.APインディ系が大活躍!

4.該当馬


1.逃げと差しのコンボが優勢

 逃げ馬と差し馬の成績が好調です。逃げ馬は特に有利で過去5年は【2-2-0-1】でまったく止まりません。逃げる馬には細心の注意が必要でしょう。昨年も逃げ馬のケンシンコウが7人気で逃げ残るなど穴でも逃げ切ることも多く、単勝回収率は驚異の600%超えでもちろん単複の回収率も100%を超えています。逃げ馬は馬券にいれる必要がありそうです。

 一方回収率面で見ると差し馬が好調。特に上がりを使える馬の差しは決まりやすく、上り3位以内の成績を残している馬は【5-3-3-5】で馬券内のほとんどが上り3位以内になっています。このことからも後方から差して来る馬の期待値が高くなります。

 以上のことをまとめると逃げ馬と差し馬が中心になりそうです。先行馬については人気のある馬が中心になるでしょう。



2.前走JDD組は抜群の安定感

 前走で見るとジャパンダートダービー(JDD)組が毎年人気に関係なく好走します。昨年まで前走JDD組は【1-3-1-11】と好成績、単複の回収率も100%を超えています。「勝利」という観点でみると前走条件戦は厳しく、過去5年はすべてオープン競走以上からしか勝利はありません。単軸としてはオープン競走以上に出走経験がある馬が中心になるでしょう。

 前走条件戦である場合は1着でしか馬券にはなっていません。とはいっても1勝クラス【0-1-0-11】2勝クラス【0-0-1-11】と共に1頭しか馬券になっていないことからも馬券に組み込む場合は紐程度の評価に押さえておくのが吉でしょう。

 やはり下級クラスで勝つだけではこのレースで好走することは難しい頃がわかりました。これは「条件戦では斤量が優遇されている」ということが影響しているのではないでしょうか。斤量が軽いため人気することも多い三歳馬ですので、基本的にはオープン競走の出走馬を信頼するのが良さそうです。



3.APインディ系が大活躍!

 この競走で過去5年一番活躍している産駒はパイロ産駒で【1-1-1-2】と複勝率60%、単複の回収率は100%を超えています。APインディ系はこのコースにぴったりといえます。また、土曜日の馬場傾向的にもナスルーラ系が現在のバイアスにもあっているようですのでAPインディ系は今一番信用できる血統になっています。昨年は不良馬場ではあるものの1・3着をパイロ産駒が独占。ここ2年はパイロ産駒が非常に好調なのが良さそうです。

 そのほかで活躍している系統はキングマンボ系をはじめとしたミスプロ系。ミスプロ系も近走かなり活躍しているように、このコース得意な種牡馬の一つになっています。ミスプロ系とAPインディ系をはじめとしたナスルーラ系というところを意識して見たほうがいいでしょう。



4.該当馬

 それでは本日の該当馬を紹介したいと思います。

1.ラヴォラーレ

捲り〇 前走△ 血統〇

 APインディ系の中で期待できる1頭はこの馬です。前走は1勝クラスではありますが東京ダート2100mでしっかり勝ち切っているところからも持続力は大丈夫そうで期待できます。一つ懸念点は斤量が増えるところです。

7.ロードシュトローム

逃げ◎ 前走JDD◎ ミスプロ系〇

 今回唯一のJDDメンバーです。前走は2番手追走も最後に力尽きて6着ではありましたが、少しペースが合わなかった感じもしています。マクフィ産駒はミスプロ系のなかでも持続力がやや強い産駒が多いので、逃げたら簡単に止まらないでしょう。期待です。

13.タイセイアゲイン

差し〇 前走△ パイロ◎

 前走こそ条件戦だったものの、それまではずっとオープン戦で戦ってきた馬で、全日本2歳優駿4着などと実績は十分です。2走前の鳳雛Sでは上り3位で4着でした。今回唯一のパイロ産駒ということになりますので、自ずと期待値は上がっていきます。

14.スウィープザボード

差し〇 前走△ 血統〇

 こちらミスプロ系前走1勝クラスは56キロを背負いながらも1着。今回と買わない斤量は少し強調材料になりそうです。


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本日紹介した井内さんの調教から見る新馬調教欄の取り扱い説明書も!

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オリンピックは明日で終了。金メダルラッシュで本当にすごいですね。本日もレスリング野球などで金メダル。おめでとうございます!

それでは!!

ヒデ

2021年8月 6日 (金)

米国系に勝るものあらず!?エルムS分析

 こんばんは、ヒデでです。本日は函館競馬場で行われる今年最後の重賞、エルムSの分析を行いたいと思います。今週末の函館競馬場は雨は降らない様ですが、台風の影響は大丈夫でしょうか。心配ですが、良馬場想定で考えていきたいと思います。


<目次>

1.札幌との違いはズバリ!?


2.「米国系」に勝るものあらず

3.該当馬


1.札幌との違いはズバリ!?

 普段エルムSが行われる札幌競馬場と函館競馬場で一番違うのが「コースの形状」です。同じ北海道にあることで似たようなくくりにされる両競馬場ですが、両競馬場はかなり違いが見られます。それは大きく分けて2つ。コース設計と立地です。

 コースの設計ですが、コーナーの角度と高低差を見てもかなり違います。割と緩やかに作られている札幌競馬場に対して函館競馬場はコーナー角度はかなりきつめに設定されています。また、札幌競馬場は高低差がほとんどないものの、函館競馬場には3.5mの高低差があるなど、両競馬場の詳細は異なることがわかります。

 上り勝負となりやすい札幌競馬場とは異なり函館競馬場は「逃げ先行有利」になりやすい競馬場です。逃げから追込みに進むに連れて数値が下がっていく競馬場でもあります。過去5年、すべての函館ダート1700mで見ても単複の回収率が100%を超えているのは逃げ先行です。また、OP競走になると追込み馬は(0‐0‐0‐27)で馬券内はありません。差してくる馬は道中動いて直線までに5番手程度の位置を取る必要があるのです。

 さらに、函館競馬場は海に近い立地で向こう正面が向かい風・正面追い風の海風が吹くことの大井競馬場です。これに加えてきつい角度のコーナー、緩やかに続く上り坂などが相まって「先行有利」になりやすい傾向があります。それに加えてゴール板が他のコースよりも4コーナー寄りに設置されている影響で、4角からゴール板までの距離が260.3mとJRAの競馬場の中では一番短く大井競馬場の内回りコース直線(286m)とほぼ同じ長さとなっています。そのため、極端な直線一気などが決まりにくい状況にあるのです。

 基本的にはペースとの相談になりますが、よほど極端なハイペースにならないかぎり差し馬が上位を独占することはないようですね。なお、過去5年(16年から)のオープン競争の追込み馬は(0-0-0-27)とまったく奮っていませんので、追い込み馬の場合は大きく割り引く必要があるようです。



2.「米国系」に勝るものあらず

 このコース、血統的にみると非常に米国系が強い競馬場です。米国系というのは米国の競馬場が非常に狭くコーナーのきついダートコースが多いため、それに特化する形で「加速力」と「持続力」に長けている産駒が多いといわれています。その影響で先行から押し切るタイプが多かったりします(もちろん差し馬もいますが)。

 先週の日曜日に行われたレースでは4レース行われた1700m戦で欧州系が馬券内に届いたのはわずかに2回でそれ以外はすべて父系または母父系に米国系を含んでいました。それほど函館×米国系は合致しているのです。1でも紹介したコースバイアスを考えると、タフな展開になりやすいことから持続力を強く求められると言えます。パンパンの良馬場と言えた先週日曜日の午前中は米国中距離系のAPインディ系が馬券内を独占するなど、いかに「持続力」が重要かを示すケースも出ています。そのため、基本的には米国中距離系が中心になりそうです。



3.該当馬

 それではエルムSの該当馬を紹介していきたいと思います。

3.アメリカンシード

先行〇 米国系〇

 この馬に取ってここは「勝たなければならない一戦」です。マーチSで連勝が止まったものの、前走平安Sではオーヴェルニュの2着と復調気配。今回は自らペースを作り出すこともできそうですしAPインディ系ということも合って舞台は整っています。あとはしっかり調子よく走ることができるかどうかでしょう。

9.ヴェンジェンス

先行〇 米国系〇

 APインディ系持ちの2頭目がこの馬です。前走三宮Sでは捲って上り最速の1着。相手はあのクリンチャーでした。この馬はもともと重賞を勝っている実力馬。今回も人気になる可能性も高いですが、それでも実績も血統も上位です。今回は連勝で重賞2勝目が見えてくるでしょう。

13.オメガレインボー

先行〇 米国系〇

 前走マリーンCでは上り2位の2着。勝ったスワーヴアラミスとはハナ差、かなり実力をつけてきています。この馬の父アイルハヴアナザーはフォーティナイナー系ながら中距離が一番得意産駒が多い馬です。これはアイルハヴアナザーの母父がロベルト系であることが影響しているようで、一貫して同じペースで走るのが得意な産駒が多い様です。今回のような1700mは産駒的にピッタリでしょう。


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いよいよ函館ラストウィーク。また来年までの見納めです。勝っていいイメージで終わりたいですね。

それでは!!

ヒデ

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