こんばんは、ヒデです。今週はG1はお休みの週になりましたが、前哨戦はかなり盛り上がりを見せています。明日は阪神競馬場で安田記念トライアル競走マイラーズカップが施行されます。昨年はAコースで施行されましたが、今年はBコースで施行されるなど代替開催でも異なるコースを使用するこのレース、果たしてどのような馬が有利になるのでしょうか。早速見て行きましょう。それでは本日もよろしくお願いします。
※マイラーズカップは17~20年通常通り京都開催、21年は阪神開催となっていますので、それらのデータと土曜馬場傾向を基にした分析となります。予めご了承ください。
< 目次 >
1.阪神では差し有利に!?
2.距離変更が全体的に好調!
3.やはり強い主流血統。
4.該当馬
1.阪神では差し有利に!?
昨年は阪神競馬場のAコースで施行されたマイラーズカップですが、上り1・2位のケイデンスコールとアルジャンナが1‐2フィニッシュを決めるなど若干差し有利に働きました。昨年の阪神競馬場は非常に馬場状態がよく、桜花賞の週に施行された阪神牝馬Sでは上り32秒台が飛び出すなど非常に差しが決まるコースになっていましたので全体的に「先行不利」の状態が出来上がっていました。そのため昨年は4角を3番手以内で通過した馬は12着(ボンセルヴィーソ)、14着(フォックスクリーク)、15着(ベステンダンク、パンサラッサ除外だったため最下位)という結果に終わっていたことからもよくわかります。一方今年の阪神競馬場の芝は「内枠×中団前目有利」の馬場になっています。土曜日は小頭数が多かったことで参考値ではありますが、せめて4角で7番手までには入っていたいというところで差しが思いっきり決まる展開にはなりにくそうです。今年も絶対に逃げたいというタイプが不在であるため、ベステンダンクやダイワキャグニーが番手を取ろうという形に落ち着くと考えるのであれば今年は先行から差しあたりが有利といえそうです。
内がいいことからやはり内枠が優勢になります。特に1~4枠が特に有利になりそうです。一方で10番枠から外はうまく直線内を入れるなどのロスのある戦法を取ることができなければ厳しい戦いになることが予想されます。そうなるのであれば内枠先行馬から軸馬を探していくのがベストといえそうですね。
2.距離変更が全体的に好調!
マイル戦ですが、このレースは距離を変更してくる馬が圧倒的に有利な傾向になっています。マイル連戦する馬に関しては人気馬が中心で、前走5着以内に入っていなければ厳しいなど注文が多めです。前走マイルを使って掲示板外に敗れてしまった馬に関しては軽視するのが賢明でしょう。一方で特に単複の回収率100%に近い数字を維持しているのが距離変更組。特に延長組は単複の回収率100%を超えています。ただ延長の場合も前走掲示板圏内はマストとなっていますので、善戦組を狙っていくのがよさそうですね。
一番狙いやすいのは距離短縮組。ただこの場合は「オープン以上のマイル戦で勝利経験のある馬」という条件つき。昨年勝利したケイデンスコールはその年の京都金杯を勝利していましたし、20年1着のインディチャンプはマイルG1完全制覇の実績馬、同年2着のベステンダンクもオープン競走勝利、19年1着のダノンプレミアムも2歳時に朝日杯FSを勝利した経験がありました。一方で3歳時にNHKマイルカップ2着だったギベオンが凡走しているなどなかなかシビア。この傾向はかなり強いといえますので、短縮馬を狙う場合は「オープン以上のマイル戦で勝利経験があること」を主眼に考えるのが良いでしょう。
3.やはり強い主流血統。
やはり強い主流血統とはタイトルのママですが、この競走で最多2勝を挙げているディープインパクト産駒を筆頭にロードカナロア産駒やキングカメハメハ産駒などマイルで強いイメージにある主流血統がしっかり相性が良い格好になっています。ディープインパクト産駒はマイル重賞で強さを発揮しますが、ここも例外ではないということですね。軸に向いているのは主流血統と言えるでしょう。
伏兵として注意したいのが「欧州ノーザンダンサー系」が父系または母父系に入っている馬。京都開催ではありますが17年には7人気のヤングマンパワー(父スニッツェル)が馬券圏内(3着)に飛び込むなどレースとの相性が良いのはもちろんのこと、土曜日の阪神競馬場は欧州系が強い傾向になっていたことから、今年もこの傾向が持続する可能性が高いですね。欧州系ノーザンダンサー系を狙う場合は先行できるのが絶対で、差しに回ると若干の割引が必要かもしれません。それでも入っている馬は積極的に狙いたいところでしょう。
4.該当馬
それではマイラーズカップの該当馬を見ていきましょう。
2.ヴィクティファルス
脚質〇 内枠〇 マイル実績△ 前走△ 血統〇
血統的に狙いたいのはこの馬でしょう。現状まったく人気は無く「スプリングSがピーク」という声も聞こえてきていますが、それでも内枠だったG2セントライト記念は5着に好走していますので見限るのは時期尚早でしょう。また、ハーツクライ産駒が得意とする「休み明け」、「内枠」という条件が揃っていますし、母父にGalileoが入っていることで血統的に大きなプラスがありますのでかなり期待できそうです。注目ですね。
4.カラテ
脚質〇 内枠〇 マイル実績〇 前走〇 血統△
血統的には推せませんが、それ以外の条件面では絶好。前走中山記念組は2頭出走して2勝していますし、今の阪神は内枠が有利になっています。勝利するためには内を捌く必要があるものの、逆に言えば血統以外はかなり狙える条件であるため該当馬とします。移籍初戦、叩きではありますが実力で好走してほしいところですね。
7.ホウオウアマゾン
脚質〇 4枠〇 マイル実績〇 前走△ 血統〇
昨年のアーリントンカップで勝利するなど実績は豊富な4歳馬です。前走は12着でしたが、これは直線半ばで他馬に挟まれる不利を受けてのもので度外視するべきでしょう。その前は阪神カップ2着でしたから阪神競馬場のこの距離は得意としていることは間違いありませんので、今回も期待したいところですね。
8.サトノアーサー
脚質△ 短縮〇 5枠〇? マイル実績〇 前走△ 血統〇
放送では「1400m」を使ってほしいと言いましたが、kotaさんの「人気のないサトノは買い」の言葉を信じてみようかなと思います。とはそれだけではなく、最後に勝利したのはマイル重賞とマイル実績は十分なことに加えて【2- 3- 0- 1】となっている短縮成績も魅力的です。血統的にはディープインパクト産駒と欧州ノーザンダンサー系で絶好な血統ですから期待できますね。
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それでは!
ヒデ