競馬王オフィシャルブログ: 2021年5月

ヴィクトリアM、2,3,4人気はなぜ馬券外に消えたのか。　考察します。

　こんばんは、ヒデです。本日は昨日行われたヴィクトリアマイルの考察を行ってみたいと思います。なぜ1番人気のグランアレグリアは飛んできたのに2,3,4人気は馬券外に飛んでしまったのでしょうか。タイムや馬場状態、血統を基に考えていくようにします。

＜目次＞

１．分析通りの結果になりレシステンシアは厳しかったのでしょう。

２．春の上りに翻弄されたテルツェット

３．位置取りに泣いた？ベストの差し脚は出せなかったデゼル

４．やっぱりマイルでは強すぎた。グランアレグリアの強さ。

１．分析通りの結果になりレシステンシアは厳しかったのでしょう。

　ヴィクトリアマイルの分析結果はほとんど変わりませんでした。過去の傾向通りと言っても良いでしょう。実際に馬券圏内に来たのは全頭差し馬。ランブリングアレーは勝利していましたが、過去5年の前走1着馬が唯一馬券圏内に入ったのは2着。こちらもデータ通りになりました。前走も同距離～2000ｍ組で決まるという展開になりました。

　そして逃げ馬と追込み馬の成績も低迷。結果として逃げたい意識が高いレシステンシアには厳しい展開になったことは間違いありません。また、ラップタイムは近年類を見ない前半２F目とラスト２F目に10秒台を記録(10秒台2回はレコード決着になった19年以来)するなど、逃げ馬には厳しい展開になったことは間違いありません。

　結果、レシステンシアは「レースペースと延長の影響を強く受けた」ということができるでしょう。

２．春の上りに翻弄されたテルツェット

　ヴィクトリアマイルの分析ブログでも書いた通りですが、過去に東京の上り経験を出している馬が非常に馬券圏内に飛び込みやすいということを書きましたが、この馬もそちらをクリアしていました。ただこの馬には「前走1着」と「上りを出したのが冬」という2つの要素に翻弄されたような気がします。

　まず、この馬が東京において1番早い上りを出したのは20年11月の国立特別(2勝クラス)の33.0。今回は33.5とタイムだけ見ればほとんど変わりません。しかし、この日のコンディションはもっと加速できる馬が複数いたのです。同1位のグランアレグリアは32.6、上り3Fだけで0.9秒早いのですから14-14で4コーナーを回っては物理的に届きません。

　このように今回は能力的に劣っていたというのがこのテルツェットの敗因ということができるでしょう。しかし、もう一ついうことができるのは明け4歳からズブくなったということです。そもそも3歳までこの馬は先行もしくは中団の差しで勝ち進んできた馬でしたが、明け4歳になって脚質が変化。急に追込み主体の馬にモデルチェンジしました。にも関わらず、節分Sから上り順位は(1位→3位→7位)降下しています。このことからズブくなりだしているということができるかもしれません。

　テルツェットの敗因は「能力不足＋脚質の変化」といえるかもしれません。もしかすると不調が長くなるのかもと言うことができるでしょう。

３．位置取りに泣いた？ベストの差し脚は出せなかったデゼル

　デゼルの敗因として「脚質が発揮できなかった。」ということがあるのではないでしょうか。デゼルが一番の末脚を出したのは昨年のスイートピーSと今年の阪神牝馬Sの32.5秒。しかし今回は32.6秒のタイムを大きく下回る33.2秒でした。これでは8着が精一杯だったようです。

　馬場的にはこの血統の組み合わせはベスト、しかし、今一つ上り切れていません。なぜ伸びきらなかったのでしょうか。そこには二つの要因があったと考えられます。それは直線での進路です。デゼルは終始外へ退避しようとする姿が散見されます。直線でもランブリングアレーとほとんど同じ位置を走っていましたが、少しずつ外へ向いていい位置をランブリングアレーに取られてしまった格好になってしまいました。それでも2着馬とは0.2秒差。まだまだ巻き返しは十分可能です。次走末脚が効くような馬場であれば嫌わずに買い続けたい馬です。

　デゼルの敗因は「位置取り」これに尽きるのではないでしょうか。

４．やっぱりマイルでは強すぎた。グランアレグリアの強さ。

　ここまで見てみましたが、残り300ｍまで馬なりで進み上り3Ｆ32.6秒で進んだグランアレグリアはまさしく別格。前走の疲れや間隔など本当に強かった内容でした。ルメール騎手も「自分からハミを取って最後もギアをあげてくれた。彼女の能力はすごく高い」と話す通り、本当に一頭違う競馬を見せていました。この東京マイルでアーモンドアイを2馬身半をぶっちぎった実力は本当にすごいです。次走安田記念は間隔や疲れなどの勝負になるでしょう。

ディープインパクト産駒×アメリカ血統というのは上り勝負に本当に向いています。春の東京ではまだまだ主役を張る可能性も高いので、ディープインパクト×アメリカ系血統を見つけてみるのがよいかもしれません。

競馬王のPOG本　2021-2022（2021.4.22発売！絶賛予約受付中！！）

Eydpxdnu4ai3qap

大好評のPOG本。昨年は注目馬PHOTOにてデアリングタクト・コントレイル両三冠馬を収録するなど、POGファンには堪らない一冊となっています。ガイドワークスオンラインショップ限定特典決定として昨年、競馬王チャンネル限定で公開して、グレナディアガーズ、ステラヴェローチェ、モントライゼ、ワンダフルタウン、ドゥラモンドの推奨に成功した「黒服トーク番外編」！今年は、ガイドワークスECサイトでご予約いただいた方に同封してお届けします！今なら送料無料！発売日着でお届けします。

購入はこちらから！

競馬王4月号発売中！！

01c5505b41a2f65a3f398b8b735a53e5a46

特集は「内か外か？前か後ろか？現代競馬枠順と脚質の新常識」。今井雅宏、亀谷敬正、キムラヨウヘイ、TARO、馬場虎太郎、棟広良隆ら豪華執筆陣が全方位から「枠」と「脚質」を馬券に落とし込む方法を分析しています。巻頭インタビューはアントニー（マテンロウ）。また、適性を深掘りして激走馬を見抜く「適性チャート」を引っ提げ、新予想家の馬ノスケが初登場！

ご購入はこちら→https://www.amazon.co.jp/dp/B08VM1DF2X/

電子書籍版も好評発売中！どうぞご利用ください。

次走につなげる、反省の方法は競馬4月号で棟広さんが熱く語ってくれていますので、そちらも参考にしていただければ幸いです。

それでは！

ヒデ

投稿時刻 22:37 ヒデの考察、分析, 編集部員日記 | 個別ページ

観客が返ってきた！東京競馬場へ行きました。

3afdb9c5ce4d4625b9e0cc21683ba064_3

こんばんは、ヒデです。本日はG1ヴィクトリアマイルへ行ってきました。僕自身1年3か月ぶり(2020年フェブラリーS)以来の東京競馬場ということで、テンション上がりっぱなしでしたが、やっぱりまだまだ人が少なく、寂しかったです。ただ、やっぱり競馬場も歓声があるからこそ盛り上がる。特にヴィクトリアマイルの拍手喝采には本当に涙が出そうになりました。本日は入場制限の東京競馬場を写真付きでレポートします。

１．競馬場とコロナ対策

2d30c81a640c444ebc4375a9d7aaf8bb_2

　競馬場に入場しても多くのところで感染症対策を徹底していました。JRAのすごいところは感染症対策にも遊び心を入れてくださってくれているところです。入場時に渡されたのがこちら

62ba8aa93abb4183afab5f3d9e626fb9

　中には営業しているお店のリスト、そしてそのショップで使える割引券。これらでも十分うれしいのですが、それよりうれしかったのがこの一番左の白い冊子。この中には「抗菌マスクケース」です。この中にはアルコール除菌シートが2枚入っているだけでなく、マークシートや馬券を入れられるようになっているんです！

入れてみるとこんな感じです。(馬券は無関係ですね。すみません)

来ている僕たちのこと第一に考えてくれているという感じがしますよね。これ以外にも写真には納めていませんが、マークシートを戻してはいけなかったり、鉛筆が一つ一つ袋に梱包されていたりと接触や飛沫に細心の注意が払われていました。それ以外にも外では警備員の方が再三注意していたり、スタッフによるアルコール除菌も逐一行われていましたので、ある程度安心できますよね。JRAさんありがとうございます。

２．各フロアは閑散。でもパドックは盛況。

　各フロアは比較的自由に行き来できるのですが、日本ダービーでは15万人以上が来場する大きな東京競馬場は4000人程度ではやはり少し寂しさが残ります。もちろん感染症対策で仕方のないところですが、やはり閑散としているのは寂しさを感じました。多くの人が集まっているような投票所の近くも今日はご覧の通りでした。

15dec03a6cfd4f3cb06341a2b65ae11c_2

シーンとしています。本当に静かです。実況が響きわたっていました。閑散とした競馬場というのはいままで経験のない本当に神秘的な体験をした気分です。ほかの皆さんはやはり直線コース、パドックに集中していたイメージです。あくまで個人の感想ですが。

6d7e07bdf31542fb93307f7622358bb7_2

個人的に一番人が多かったなというのがこのパドック。写真を撮っている人も多く、ここだけはコロナ前の世界に戻ってきた感じがしています。それでもパドックにはこんな掲示も。

4793958bd9e64fe7b5754884d380608d_2

ソーシャルディスタンスです。最前列には入れないようになっていました。写真を撮っている人も遠くて少し苦戦していたようです。望遠レンズがすごいでかいもので撮影している人も多かったですね。

３．大歓声はなくとも拍手でレースを応援していました。

　個人的に一番「やっぱり競馬場に来た」と感じたのはやはり「ヴィクトリアマイルでの拍手喝采」でした。G1ファンファーレ後の拍手、直線での拍手。そしてグランアレグリアに賛辞を贈るかのような拍手。特にグランアレグリアへの拍手は東京競馬場が一つになるほどの拍手でした。

844a3374609b4d508b9cb262a1aac190

ゴールの瞬間です。この直後拍手喝采が沸き起こりました。グランアレグリアはこれでG1・5勝目。史上初の古馬マイルG1を完全制覇という離れ業をやってのけましたね。

道中は先行馬を競りつぶしてあとは独壇場。2着からは差してきた馬が馬券圏内とグランアレグリアによるグランアレグリアのためのヴィクトリアマイルという感じがあります。個人的には馬券は外してしまいました。残念です。

グランアレグリアは次走安田記念に参戦、連覇を狙います。マイルでは圧巻のパフォーマンスを見せる短距離女王はどこまで活躍をするのでしょうか。今後も期待がかかりますね。

４．やっぱり競馬場は楽しい。早く日常が返ってくることを祈っています。

　今回競馬場へ久々に行って思ったことは「やっぱり競馬場は素晴らしい」ということです。本馬場入場曲を聴いても、追切りVTRの音楽を聴くのも、確定音が鳴るのも競馬場で聞いてこそテンションが上がる曲だったと改めて思わされました。

　ほかの人が送る拍手やカメラのシャッター音、自粛を超えてきた競馬ファンはマナーもよくて絶対にこの有観客を続けるという意思も感じました。入場制限は初めての経験でしたが、本当にいい経験になりました。

　本音を言えば毎週行きたいですね。

3005873a19f9410a9f0446489825afc3

それでは！

ヒデ

投稿時刻 23:48 編集部員日記 | 個別ページ

障害馬券師ウオトモの障害レース見解（5/16）

先週は◎アーバンキッド、◯ミラビリアでワンツーフィニッシュ。馬連1290円、馬単3040円をズバリ的中しました。

新潟4R 障害未勝利

◎7レッドサイオン

初障害となった前走の中山戦は出遅れて最後方から。外に出してじょじょにポジションを上げ、3コーナーでは3番手まで上がるも最後はバテて4着でした。上位2頭は強く、5着以下は引き離しています。初戦の分、飛越は慎重でバランスの悪い飛越もありましたが、2走目、新潟コースで解消されるはず。平地力は断然でおそらく2番人気となれば、自信のオススメ馬とします。

新潟5R 障害未勝利

◎5ヴァンクールシルク

こちらも前走が中山での初障害。7着でしたが上位5頭は実績のある馬でした。バンケットの下りが合わなかったのか、バンケットの度に位置を下げてしまっており、向正面ではカラ馬に絡まれる不利も。飛越自体はむしろ上手な部類で、この馬も平地力あり。新潟コースで期待します。

障害レースの極意が詰まった一冊（今日まで電子版は半額！）→ハイパー複コロ革命

Hyperfukukoro

投稿時刻 07:38 単行本 | 個別ページ

立川優馬の穴馬トッピング（5月16日・ヴィクトリアマイル）

レース質と馬単位をベースに二択で絞る！

気鋭の予想家・立川優馬氏が厳選したヴィクトリアマイルの穴馬をご紹介します。
サービス提供開始以来、ボンセルヴィーソ（京成杯AH・13番人気3着）、メイショウグロッケ（セントウルS・12番人気2着）、ディメンシオン（キーンランドC・9番人気3着）、ソロフレーズ（日本海S・14番人気1着）、アールスター（小倉記念・10番人気1着）など、次々と大穴の推奨馬が激走を果たしています。

先週は、土曜東京11Rのバジオウ（2番人気1着）、土曜東京12Rのミフトゥーロ（5番人気3着）、土曜新潟10Rのキモンブラウン（1番人気1着）、土曜新潟12Rのリーピングリーズン（6番人気1着）、日曜東京11Rのシュネルマイスター（2番人気1着）、日曜東京12Rのストームガスト（5番人気3着）、日曜中京10Rのダディーズビビッド（7番人気1着）、新潟10Rのオルダージュ（2番人気1着）が馬券圏内に好走しました。

なお、掲載レース以外の注目馬は、コンビニプリントでご覧いただけます。セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンなど、全国約60000店のコンビニのコピー機でご利用いただけますので、是非、ご活用ください！
コンビニプリントの利用方法はこちらをご覧ください。
https://www.e-printservice.net/shohin/chuoukeiba-yosou

東京11R　ヴィクトリアマイル　芝1600ｍ
レース質：内枠・先行

土曜は超高速馬場も、日曜は午後から雨予報。雨量から良のままで、速い上がりは出る高速馬場を想定。雨の影響で、テンがやや落ち着くのと、馬群が縦長になるため、外を回る馬には不利な流れのレース質。

7.マルターズディオサ
伸びずバテずの馬キャラで、枠や馬場の後押しが必要なタイプ。牝馬クラシックは、重馬場の桜花賞、適性外のオークス、外差し決着の秋華賞と全て恵まれず。短距離差しからの延長ローテで、2列目内を取り切りたい。

9.テルツェット
テン1F34秒前半のマイル戦を2度走り、どちらも差し切っている。マイルでテンに入っても上がりを使えることを証明している馬は実は少なく、内枠先行有利の流れになったときに差してこられるのはこの馬に。

直前情報などもあるかも!?
立川氏のツイッターは@tachikawayuma

初の単行本『レース質マトリックス競馬は全て二択である』が好評発売中！
Amazonでの購入はこちら→https://www.amazon.co.jp/dp/486710020X

Matrix

投稿時刻 07:30 特別企画 | 個別ページ

華麗な差しに酔いしれる？　ヴィクトリアマイル分析

　こんばんは、ヒデです。本日は春の女王決定戦、ヴィクトリアマイルを分析して行いたいと思います。2週連続のマイルG1決戦、リピーターも多いヴィクトリアマイル、どのような結果になるでしょうか。分析していきましょう。

＜目次＞

１．良馬場ならば常に同じようなペースで流れそうです。

２．過去東京コースで上がり最速を出した経験のある馬を狙うのが良さそうです。

３．巻き返ししか勝たん？前走1着の罠

４．スピード優勢になってきた東京芝コース

今日の該当馬

１．良馬場ならば常に同じようなペースで流れそうです。

　過去5年のペースを見てみると、平均は11.4秒でした。道中の１Fラップタイムと平均を比較しても、1・2Ｆ目を除いてほとんどが0.5秒以内に収束しています。非常に流れる平均的な流れと言えるでしょう。

　また、芝コースもBコースに替わって2日目。芝もきれいな所を走ることができます。今年は平年と比較しても時計の早い状況が続いていますので、このビクトリアマイルも早い時計で進むことが予想されます。

　そうなると厳しいのは極端な競馬をする馬です。過去5年、逃げ馬は【0-0-0-5】追い込み馬も【0-1-1-20】で回収率15％と人気馬以外は馬券になっていません。基本的に極端な競馬をする馬は敬遠するのが良いでしょう。

２．過去東京コースで上がり最速を出した経験のある馬を狙うのが良さそうです。

　このレースは上りが活きるレースで、過去5年上り3位以内の馬は【4-3-2-8】と複勝率は驚異の52.9%となっています。時計の出る負担の少ない馬場にあっては非常に上りが有効になりそうです。

　また、東京競馬場で上り3位以内を出したことのある馬が良馬場では馬券圏内をほぼ独占するなど、上りを出せる馬がいかに重要かというのがわかります。

　上りが重要になるレースだけに、スピードとスタミナを兼ね備えた馬が優勢です。前走を見ると前走1600mが【3-4-3-42】、1800mが【1-1-0-14】そして2000ｍ【0-0-1-1】とマイルよりも距離の長いレースから臨んだ馬が優勢です。

３．巻き返ししか勝たん？前走1着の罠

　東京マイルG1の呪い。前走1着が過去5年馬券圏内がなかったNHKマイルは今年もその傾向を継続、そしてこのヴィクトリアマイルも過去5年前走1着は【0-1-0-16】で複勝回収率12％でこちらも信頼することができません。

　これには一つの仮説ができました。それは「適性がまったく違う」です。秋の前哨戦などと異なり、春のマイルG1の前哨戦はほとんどが展開が違うコース、春直前で芝があまり元気ないタフな馬場と、適性がまったく違うからこそ前走1着に馬券圏内がないのかなと思います。例えるならばかつ丼とそばの早食いは求められる力が違うイメージです。すすっと行けるかかまないといけないか。

４．スピード優勢になってきた東京芝コース

　土曜日からＢコースに替わったと言いましたが、血統的な傾向も変わり始めました。先週までは差し馬であってもスタミナと馬力の求められる欧州系が有利な馬場状態でした。そのため、ＮＨＫマイルでは欧州血統持ちが馬券内を独占しました。しかし、今週の土曜日は違います。ディープインパクト系産駒とキングカメハメハ系産駒、ステイゴールド系産駒の3つの系統が勝ち星を分け合いました。

　この傾向は過去のヴィクトリアマイルの傾向と合致します。上りをより生かすにはスピードに向いたパワー系が重要です。サンデー系×米国系、キングマンボ系×米国系というのを基本に買うのが良さそうです。母父好成績を残しているのはクロフネで【1-0-1-2】と複勝率50％。ここからもスピードに向いたパワー系が重要なことがわかります。

それでは該当馬を紹介したいと思います。

1．マジックキャッスル

中距離実績〇　前走〇　前走負け〇　差し〇　血統△

　血統的には今一つも、上り的にはぜひとも押さえておきたい一頭です。前走は追込みになりましたが、基本的には差しで脚を伸ばせる馬です。この馬は昨年のオークスも上り2位で5着と東京との相性も抜群。今回は外目に持ち出せれば勝負にもなるでしょう。

6．グランアレグリア

前走中距離〇　前走負け〇　差し〇　血統〇

　血統的にはサンデー系×米国系で合致。前走も雨がだめだったということで結論は出ているでしょう。問題は間隔のみになりそうですが、今回の調教を見ているとそのあたりの反動もなさそうです。昨年はマイルの安田記念でアーモンドアイに勝利した馬。もともと短距離・マイルでは破竹の強さを見せていますので、このオッズも仕方ないでしょうか。

11．ダノンファンタジー

中距離実績〇　東京〇　前走負け〇　先行△　血統△

　今回に関しては先行して行ってほしいのはこの馬です。この馬は早仕上がりで、2歳時にはアルテミスSで1着。その時の上りも出せていますので、マイルでもう一花咲かせる可能性も十分です。

　この馬は基本的にマイルがいいと思います。血統的にも短距離というよりは中距離マイル向きではないでしょうか。

12．サウンドキアラ

リピーター実績〇　東京〇　差し〇　血統〇

　リピーターが来やすい、東京での上り実績もあるという完璧な一頭にもなっています。この馬から少しオッズが離されていますが、少し過小評価にも見えますね。血統的にはThe差し馬という感じで多少の荒場馬でもOKというタイプ。今回も期待できそうです。

16．リアアメリア

中距離実績〇　東京〇　前走負け〇　差し〇　血統〇

　前走は差し切れずに9着と惨敗でしたが、それでも上り3位を出すことができたことに加えて勝ち馬のデゼルと0.6秒差です。得意の左回り、そして流れそうなペースとこの馬にとって展開が向きそうなレースになる可能性も十分です。

　あまり前に行かないことを祈りたいと思います。

至極の穴馬を競馬王チャンネル編集部の重賞予想で挙げています。そちらもぜひご覧ください！

該当ページはこちら

＜競馬王チャンネルのご案内＞

「競馬王チャンネルオススメ馬」、「安井涼太のパトロールチェック激走注目馬」、「岡田ちほのCRジョッキー」、「競馬王4月号連動即決の軸ポジションPLUS」など、週末の予想に役立つ情報が満載。ブロマガも動画も充実の「競馬王チャンネル」は月額550円（500円＋税）。
継続利用で初月無料です。

競馬王のPOG本　2021-2022（2021.4.22発売！絶賛予約受付中！！）

Eydpxdnu4ai3qap

大好評のPOG本。昨年は注目馬PHOTOにてデアリングタクト・コントレイル両三冠馬を収録するなど、POGファンには堪らない一冊となっています。ガイドワークスオンラインショップ限定特典決定として昨年、競馬王チャンネル限定で公開して、グレナディアガーズ、ステラヴェローチェ、モントライゼ、ワンダフルタウン、ドゥラモンドの推奨に成功した「黒服トーク番外編」！今年は、ガイドワークスECサイトでご予約いただいた方に同封してお届けします！今なら送料無料！発売日着でお届けします。

購入はこちらから！

競馬王4月号発売中！！

01c5505b41a2f65a3f398b8b735a53e5a46

特集は「内か外か？前か後ろか？現代競馬枠順と脚質の新常識」。今井雅宏、亀谷敬正、キムラヨウヘイ、TARO、馬場虎太郎、棟広良隆ら豪華執筆陣が全方位から「枠」と「脚質」を馬券に落とし込む方法を分析しています。巻頭インタビューはアントニー（マテンロウ）。また、適性を深掘りして激走馬を見抜く「適性チャート」を引っ提げ、新予想家の馬ノスケが初登場！

ご購入はこちら→https://www.amazon.co.jp/dp/B08VM1DF2X/

電子書籍版も好評発売中！どうぞご利用ください。

明日は東京競馬場、この開催有観客に戻って初めてのG1ということになりますね。拍手というのも楽しみです。

それでは！

ヒデ

投稿時刻 22:00 ヒデの考察、分析, 編集部員日記 | 個別ページ

障害馬券師ウオトモの障害レース見解（5/15）

先週は◎アーバンキッド、◯ミラビリアでワンツーフィニッシュ。馬連1290円、馬単3040円をズバリ的中しました。

中京8R 京都ハイジャンプ

◎8ラテールプロミーズ
◯11スマートアペックス

前走は約1年ぶりのレースだったラテールプロミーズ。61キロを背負い逃げるも、早めに交わされ大敗となりました。2走前はG2戦で、タガノエスプレッソやマイネルレオーネに先着しての2着は価値があります。しかも昇級初戦でした。まだ障害キャリア4戦ですが、実力は確か。平地力もあり狙い目です。
スマートアペックスは人気になってしまうのでなかなか取り上げられませんが、幾度となくコメントしてきたように本当に飛越が上手です。4歳にしてこの実績。将来、この馬の時代が来るのでは？と考えています。

障害レースの極意が詰まった一冊（現在、電子版は半額！）→ハイパー複コロ革命

Hyperfukukoro

投稿時刻 07:34 特別企画 | 個別ページ

早いものほど得をする。京王杯SC分析

こんばんは、ヒデです。今週は平地重賞二つ。共に東京ということで、東京はいいタイミングで観客動員を再開しましたね。さて、そのうちの一つ、京王杯ＳＣを分析していきたいと思います。短距離馬とマイル馬がせめぎあうただの前哨戦ではない京王杯ＳＣ。

それでは早速参りましょう。

＜目次＞

１．近年は上りがより重視されるようになりました。

２．Bコースに替わります。しかし超高速馬場なら後ろ有利？

３．必要なのはスピードです。ミスプロ系を中心に考えましょう。

該当馬

１．近年は上りがより重視されるようになりました。

　近5年、上り3Ｆ3位以内の馬は【3-2-2-10】で複勝率60％を超えています。近年はちょうど真ん中の4Fが11.6と一旦落ち着きますが、そこから3F33.7秒と加速していきます。息を入れる暇があまりないため、スプリンターよりはマイラーが成績としては安定している感じがします。前走マイル組【3-3-2-24 】に対して1200ｍ組は【2-1-2-21】とややマイル優勢です。高速馬場になればなるほどマイルでの実績がもののようです。特に前走東京新聞杯組は【1-0-1-0】でオール馬券圏内というのも興味深いですね。

２．Bコースに替わります。しかし超高速馬場なら後ろ有利？

　今週からBコースに替わります。このコース替わりで基本的には前有利になるはずなのですが、このレースに限ってはそうはならないようです。晴れて良馬場だと高速馬場になりやすくなる状況でスプリンターの逃げ馬が先行していくことも影響しているのでしょうか。事実4角10番手以内の成績が【4-4-4-40】と複勝率20％となっていることも興味深いものです。枠別の成績を見ても外枠が優勢です。外枠(5~8枠)は【4-4-1-33】で連対率で見ると圧倒的です。先週の傾向も5枠より外と一致しており、今の馬場が続いてるのであれば外枠の差し馬が依然優勢になりそうです。ただし内枠のほうが3着率が上がりますので、そこには注意が必要です。

３．必要なのはスピードです。ミスプロ系を中心に考えましょう。

　過去5年中4年がミスプロ系が勝利しています。このことからわかるのはマイルもこなせるスプリンターが高速馬場で活きてくるということのようです。マイラーにも2種類あると言いますが、今回はスプリンター向きのマイラーが好成績を残しやすいです。つまり、(他のマイラーと比較して)スピードを持っているマイラーはこの1400ｍ戦をこなしやすいということでしょう。近5年で馬券になった馬は1頭を除いてすべての馬がサンデーサイレンス系かミスプロ系でした。

　代表的な例では19年の覇者タワーオブロンドンが挙げられます。マイルもスプリントもこなせる近年では典型的なスプリント向きマイラーといえるでしょう。このタワーオブロンドンもRaven’s Pass産駒(ゴーンウエスト系)でした。

　この傾向が今年も続くのであればスピード系の産駒から馬券を検討するべきではないでしょうか。

それでは該当馬を紹介して終わりにしたいと思います。

・ 5．カイザーミノル

・ 9．ビオグラフィー

・10．ラウダシオン

・16．シーズンズギフト

　これらの馬はスピード因子の強い馬たちです。ただ、ラウダシオンは先行するのでどうなののかというところもあります。基本的には差しから狙いましょう。

競馬王のPOG本　2021-2022（2021.4.22発売！絶賛予約受付中！！）

Eydpxdnu4ai3qap

大好評のPOG本。昨年は注目馬PHOTOにてデアリングタクト・コントレイル両三冠馬を収録するなど、POGファンには堪らない一冊となっています。ガイドワークスオンラインショップ限定特典決定として昨年、競馬王チャンネル限定で公開して、グレナディアガーズ、ステラヴェローチェ、モントライゼ、ワンダフルタウン、ドゥラモンドの推奨に成功した「黒服トーク番外編」！今年は、ガイドワークスECサイトでご予約いただいた方に同封してお届けします！今なら送料無料！発売日着でお届けします。

購入はこちらから！

競馬王4月号発売中！！

01c5505b41a2f65a3f398b8b735a53e5a46

特集は「内か外か？前か後ろか？現代競馬枠順と脚質の新常識」。今井雅宏、亀谷敬正、キムラヨウヘイ、TARO、馬場虎太郎、棟広良隆ら豪華執筆陣が全方位から「枠」と「脚質」を馬券に落とし込む方法を分析しています。巻頭インタビューはアントニー（マテンロウ）。また、適性を深掘りして激走馬を見抜く「適性チャート」を引っ提げ、新予想家の馬ノスケが初登場！

ご購入はこちら→https://www.amazon.co.jp/dp/B08VM1DF2X/

電子書籍版も好評発売中！どうぞご利用ください。

投稿時刻 22:45 ヒデの考察、分析, 編集部員日記 | 個別ページ

キーワードは「京」？京都ハイジャンプ分析！

　こんばんは、ヒデです。明日から東京競馬場で観客での動員が再開されますね。さて、本日は中京競馬場で行われる「京都ハイジャンプ」(JG2)を分析して行こうと思います。過去10年で初めての3900ｍで行われる重賞レースどんな展開になるのでしょうか。早速分析していきましょう。

※障害戦の基本を分析した記事はこちらをご覧ください。合わせてご覧いただきますと効果的になると思います。

※データは過去10年の中京障害オープン戦を対象にデータを参照しています。

＜目次＞

１．重賞になればなるほど先行有利になっていきます。

２．「京」を制する者が中京を制す？前走を比較します。

本日の該当馬

１．重賞になればなるほど先行有利になっていきます。

　唯一行われた重賞である「阪神ジャンプS」では4角通過が全頭4番手以内でした。飛越の上手な馬が前に行きやすいのが障害コースではよく見られるようです。オープンクラスに対象を広げても逃げ馬・先行馬は【34-31-25-109】で複勝率45.2％と2頭に1頭が馬券になっています。

　また回収率は100％を超えるなど、べた買いするだけでも収支プラスになるようですね。基本的には逃げ先行を買ってみるのがいいのではないでしょうか。

２．「京」を制する者が中京を制す？前走を比較します。

　前走のコースを見てみると特に好成績を残しているのは関西主場と左回りの東京・新潟の4場でした。その中で回収率100％が超えているのは「東京」と「京都」の2場でした。特に前走東京競馬場は全場中最多の10勝を挙げています。

　一方コース別で比較して見ると、最多勝利は京都競馬場障害3990mで【3-1-0-1】で複勝率75％と最多でした。もちろん前走中京組も成績は安定しています。ですので基本的には前走JG1を走っている馬を除けば京都中京東京の京3兄弟が基本になりそうです。

　ここまででわかることは「左回りコース」または「開催主場」が得意な馬は中京コースでも好走する場合が多いということでしょう。その中でも京都・東京の得意な馬は要警戒です。

それではここまでを踏まえて該当馬を見ていきましょう。

４．トラスト

逃げ◎　京都勝利経験〇

　まず推奨したいのはこの馬です。東京ジャンプこそ5着でしたが先頭からは0.5秒しか離れていないことを考えると、そこまで悲観する成績ではないと思います。実際19年の東京ハイジャンプで2着を取っているのも戦績的にはプラスでしょう。

　ビッグレッドファームに勝負服を「衣替え」して臨む初戦ですので、重賞初制覇がほしいところでしょう。

9．スマートボムジェル

差し△　新潟得意〇

　穴どころで勝負できそうなのはこの馬です。前走は差し切っての勝利。中京オープン戦は展開次第で十分に差しが届くコースでもあります。事実直近のオープン戦も9番手以下からの差し馬のみで決着しています。それを考えると今回も期待できるのではないでしょうか。

11．スマートアペックス

逃げ先行〇　中京得意〇

　実績から見て見逃すことができないのはこの馬ではないでしょうか。前走中山GJではオジュウチョウサンに先着するなど見せ場たっぷりの4着。重賞レベルでは安定していますので、トラストとこの馬の一騎打ちになることがまずセオリーではないでしょうか。

競馬王のPOG本　2021-2022（2021.4.22発売！絶賛予約受付中！！）

Eydpxdnu4ai3qap

大好評のPOG本。昨年は注目馬PHOTOにてデアリングタクト・コントレイル両三冠馬を収録するなど、POGファンには堪らない一冊となっています。ガイドワークスオンラインショップ限定特典決定として昨年、競馬王チャンネル限定で公開して、グレナディアガーズ、ステラヴェローチェ、モントライゼ、ワンダフルタウン、ドゥラモンドの推奨に成功した「黒服トーク番外編」！今年は、ガイドワークスECサイトでご予約いただいた方に同封してお届けします！今なら送料無料！発売日着でお届けします。

購入はこちらから！

競馬王4月号発売中！！

01c5505b41a2f65a3f398b8b735a53e5a46

特集は「内か外か？前か後ろか？現代競馬枠順と脚質の新常識」。今井雅宏、亀谷敬正、キムラヨウヘイ、TARO、馬場虎太郎、棟広良隆ら豪華執筆陣が全方位から「枠」と「脚質」を馬券に落とし込む方法を分析しています。巻頭インタビューはアントニー（マテンロウ）。また、適性を深掘りして激走馬を見抜く「適性チャート」を引っ提げ、新予想家の馬ノスケが初登場！

ご購入はこちら→https://www.amazon.co.jp/dp/B08VM1DF2X/

電子書籍版も好評発売中！どうぞご利用ください。

この後京王杯SCの記事も上げます。

それでは

ヒデ

投稿時刻 21:19 ヒデの考察、分析, 編集部員日記 | 個別ページ

立川優馬の穴馬トッピング（5月15日・京王杯SC）

レース質と馬単位をベースに二択で絞る！

気鋭の予想家・立川優馬氏が厳選した明日の京王杯SCの穴馬をご紹介します。
サービス提供開始以来、ボンセルヴィーソ（京成杯AH・13番人気3着）、メイショウグロッケ（セントウルS・12番人気2着）、ディメンシオン（キーンランドC・9番人気3着）、ソロフレーズ（日本海S・14番人気1着）、アールスター（小倉記念・10番人気1着）など、次々と大穴の推奨馬が激走を果たしています。

先週は、土曜東京11Rのバジオウ（2番人気1着）、土曜東京12Rのミフトゥーロ（5番人気3着）、土曜新潟10Rのキモンブラウン（1番人気1着）、土曜新潟12Rのリーピングリーズン（6番人気1着）、日曜東京11Rのシュネルマイスター（2番人気1着）、日曜東京12Rのストームガスト（5番人気3着）、日曜中京10Rのダディーズビビッド（7番人気1着）、新潟10Rのオルダージュ（2番人気1着）が馬券圏内に好走しました。

なお、掲載レース以外の注目馬は、コンビニプリントでご覧いただけます。セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンなど、全国約60000店のコンビニのコピー機でご利用いただけますので、是非、ご活用ください！
コンビニプリントの利用方法はこちらをご覧ください。
https://www.e-printservice.net/shohin/chuoukeiba-yosou

東京11R　京王杯SC　芝1400ｍ
レース質：内枠・差し・短縮

今週からBコース使用。金曜クッション値10.0かつ週中の散水がほぼなく、乾いた超高速馬場を想定。時計が出る馬場の東京芝1400ｍは圧倒的に内枠差し有利。中団内追走馬が、直線馬群を割って差し切るレース質。

4.エーポス
伸びずバテずの馬キャラで、枠や馬場の後押しが必要なタイプ。短距離質のレースで距離短縮の内枠はベスト条件で、狭いところを伸びてくることができる。上がりの裏付け微妙も、超高速馬場ならどの馬も脚を使えるので問題ない。

5.カイザーミノル
伸びずバテずの馬キャラで、枠や馬場の後押しが必要なタイプ。エーポスの上で、適性面ではほぼ一緒。こちらのほうが上がり面でもすでに担保がある。枠の内外と馬券的妙味から2番手評価に。

直前情報などもあるかも!?
立川氏のツイッターは@tachikawayuma

初の単行本『レース質マトリックス競馬は全て二択である』が好評発売中！
Amazonでの購入はこちら→https://www.amazon.co.jp/dp/486710020X

Matrix

投稿時刻 18:45 特別企画 | 個別ページ

早期の梅雨で今年も荒れる！？重い芝馬場を分析！

　今年の梅雨入りは例年より早く、降雨量も平年より高い・・・

　こんばんは、ヒデです。本日気象庁の5月15日から6月14日までの1か月予報で早期梅雨入りの可能性が示唆されましたので、今日と明日は「梅雨時期の馬場」について先に分析していきたいと思います。芝ダート共に梅雨時期の馬場ってどう買うのが良いのでしょうか。今日は芝変です。それでは早速見ていきましょう。

※データは過去5年、東京阪神中京における6月＋重以上をサンプルにしています。

・お知らせ

１　競馬王公式ブログではヒデの分析・考察に加えて立川優馬の穴馬トッピング無料公開など、競馬に役立つ情報を配信中です。ぜひブックマークしてくださいね。

２　週末のメルマガにて「日曜日の馬場情報」をプレゼント！

　先週の馬場状況を復習して土曜日のスタートダッシュにぜひご活用ください！

　メルマガの登録はこちら！

＜目次＞

１．圧倒的前有利？逃げ馬の馬券内は多くなります。

２．スタミナを要する＝短縮が有利になるようです。

３．普段●●が足りない馬に注目！？パワーでも押し切れるようです。

ヒデのおかわり　穴を狙っていくならパワー系＋上り上位を出せる馬

１．圧倒的前有利？逃げ馬の馬券内は多くなります。

　芝コースが渋るときは基本的に前有利になりやすい様です。逃げ馬の複勝率は良～稍重が39％なのに対し、重～不良は44％にまで上昇します。これは一般的に「芝が抜けやすく力のいる馬場になるから」相対的に前有利になるということです。特にパワーを持っている馬がここで逃げを打って逃げ切るパターンが多いようですので、注意が必要です。

参考　雨で逃げを打った馬が好走したパターン

2020年6月14日東京８Rモデレイト(14人気、1着)

前走通過10-11-10-10

2020年6月13日東京11Rアイファーキングス(10人気、2着)

前走通過7-7-11-10　※芝替わり

２．スタミナを要する＝短縮が有利になるようです。

　前走成績で比較してみると、500ｍ以上の短縮が(1-0-3-17)で単複100％を超えているなど、短縮組は延長・同距離組よりも好成績を残すことが多いようです。昨年のエプソムカップを9番人気で制したダイワキャグニーも前走新潟大賞典からの短縮、前述のモデレイトも前走福島1800ｍからの短縮と短縮は穴を開けやすい傾向にあるようです。

　それは対極にある500ｍ以上の延長した馬を見てもわかります。500ｍ以上延長した馬の成績は(0-1-1-14)と勝利はありません。それだけ極端な延長はもともと適性以上にスタミナをロスするからだと考えられます。このことからも延長よりも短縮を狙っていく必要がわかります。

３．普段●●が足りない馬に注目！？パワーでも押し切れるようです。

　活躍するのは欧州系と思いましたが、どうやらそうではないようです。上位を占めているのはサンデーサイレンス系でした。しかし、サンデーサイレンス系でも瞬発力勝負で分が悪い馬が台頭してくるイメージです。特にステイゴールド系の種牡馬は複勝率、回収率共に高い数値を叩き出しています。複勝率(5走以上)が一番高いのはゴールドシップ、2位がドリームジャーニー、ナカヤマフェスタなど、ローカルが得意な馬が多いようです。そのほかのサンデー系でもキズナ、ダノンシャンティなども好成績を出しています。

　パワー系は母父に入ると好成績を残しています。5走以上で成績上位にはキングヘイローやストームキャットなどノーザンダンサー系が多く、上位10位中6頭がノーザンダンサー系となっています。雨の日に母父ノーザンダンサー系を見つけた場合は馬券の候補に入れたいところです。

ヒデのおかわり　穴を狙っていくならパワー系＋上り上位を出せる馬

　最後はおかわり、穴の狙い方です。おススメはパワー系＋上り上位を出せる馬です。「前走上り3位以内＋母父ノーザンダンサー系」と限定すると、重馬場以上で上り3位以内出せる馬は(40-36-25-40)と勝率28.3%複勝率71.6％の数値を出しています。このことからわかるのはパワー系で上がってこれる馬も「過小人気」になりやすいということです。

　過小人気馬を探すことはダート替わりやいきなり逃げをうたれるなどのイレギュラーを探すのは大変ですが、前走上り1位や母父ノーザンダンサー系というのは探しやすいと思いますので、雨の降った際はぜひ探してみてくださいね。

　それでは最後に本日のまとめです。

・雨の日は相対的に前有利になる！

・スタミナを要するので短縮有利！

・ステイゴールド系種牡馬が好成績

・母父ノーザンダンサー系も好成績

競馬王のPOG本　2021-2022（2021.4.22発売！絶賛予約受付中！！）

Eydpxdnu4ai3qap

大好評のPOG本。昨年は注目馬PHOTOにてデアリングタクト・コントレイル両三冠馬を収録するなど、POGファンには堪らない一冊となっています。ガイドワークスオンラインショップ限定特典決定として昨年、競馬王チャンネル限定で公開して、グレナディアガーズ、ステラヴェローチェ、モントライゼ、ワンダフルタウン、ドゥラモンドの推奨に成功した「黒服トーク番外編」！今年は、ガイドワークスECサイトでご予約いただいた方に同封してお届けします！今なら送料無料！発売日着でお届けします。

購入はこちらから！

競馬王4月号発売中！！

01c5505b41a2f65a3f398b8b735a53e5a46

特集は「内か外か？前か後ろか？現代競馬枠順と脚質の新常識」。今井雅宏、亀谷敬正、キムラヨウヘイ、TARO、馬場虎太郎、棟広良隆ら豪華執筆陣が全方位から「枠」と「脚質」を馬券に落とし込む方法を分析しています。巻頭インタビューはアントニー（マテンロウ）。また、適性を深掘りして激走馬を見抜く「適性チャート」を引っ提げ、新予想家の馬ノスケが初登場！

ご購入はこちら→https://www.amazon.co.jp/dp/B08VM1DF2X/

電子書籍版も好評発売中！どうぞご利用ください。

週末の雨が多い2021年ですが、梅雨が早いとまだ予想しにくい日が続きそうですね。

それでは！

ヒデ

投稿時刻 21:25 ヒデの考察、分析, 編集部員日記 | 個別ページ