香港レポ その3
香港もレース当日の朝を迎えました。
昨日(8日)は、小雨がパラつくなかの調教になりました。
香港で雨に降られる(とくに調教で)なんてほぼ記憶にないですが、5日(水)は大雨での追い切りだったというし、そのせいか寒いと感じることも多いので、今年は気候が少し違うのかもしれません。そんななかでも、室内は冷房がきいているというのが香港の日常。誰かが空気清浄機代わりだなんていってましたが、それにしても12月で冷房はありえへんことで、ヒートテックが欠かせません(なんか書くことがPOG取材みたい)。
そのため、毎年恒例の一般ファンが参加する、調教を見ながらのバイキング形式の朝食会も室内で行われました。
出走各馬は、いつもと変わりなく前日調教を終えました。日本馬もそれぞれ、芝やオールウェザーで最終調整し、順調な走りを見せていました(詳細はJRAや他サイトをどうぞ)。
そして、これまでに判明した出走取消は香港ヴァーズのシームーン(牡4・イギリス)、カップのシリュスデゼーグル(セン6。フランス)、スウィートオレンジ(牡4・香港)。また、C・ルメール騎手がインフルエンザの軽い症状があるとのことで、今日の騎乗は様子を見て決められるとのことでした。
香港ダラダラレポートはレース前の最後に、本誌では『競馬王のPOG本』で海外セール購入馬や外国産馬について書いていただいている秋山響さんに各レースの注目馬を教えてもらいました。秋山さんは海外国際レースの中継でも電話レポートをされたり、競馬ブックや東スポでのコラムでもお馴染みですが、本誌編集部員はみんな、海外へ行くと秋山さんの予想をいつも頼りにしているんです。ただ、秋山さんはオッズとのバランスを見て、最終決断を下しているため、ここではあくまでもオッズに関係なく前日段階での注目馬ということで教えてもらっています。
(馬名うしろの数字はゲート番、馬名はJRA発表のものを採用しています)
【4R ヴァーズ】
1ベイリル、2ドゥーナデン、8レッドカドー、9ダンディーノ、10ミアンドル
レイティングトップのシームーンがスクラッチし、次にレイティングが高いドゥーナデンとミアンドルがそれぞれ調子が上がっていなかったり、馬場入りしてなかったりで絶対視とまではいかなそうです。となると、JCにも出走したレッドカドーが私は気になります。そういえば、朝の調教を終え引き揚げるときに目の前を通ったレッドカドーに「Good Morning!」と声をかけたら、鞍上の方に「オハヨーゴザイマス」と返されました。このリアクションはペリエ騎手と同じですよ。毎日、気合いの調整を続けていたように感じたので、個人的な期待は高まっています。
秋山さんには、今年のヨーロッパは3歳馬のレベルがそれほどでもないので、もしベイリルが上位に来るようならば、カップのサオノワも期待できると教えてもらいました。
【5R スプリント】
3タイムアフタータイム、5セリースチェリー、7シーサイレン、12ラッキーナイン
3着以内なら一番確実そうなラッキーナインだそうですが、大外というのがマイナス。また、タイムアフタータイムは人気でも押さえるべき馬とのこと。また、2走前が強い勝ち方だったセリースチェリーは、前走で4着に負けていますが、外枠で外を回ってのものなので、穴なら面白い存在のようです。この馬、地元香港の記者を含め何人かの方にすすめられました。
ただ、今年の香港馬はそれほどレベルが高くないそうで、ふつうに日本馬が走れたらチャンスありだそうです。私はスプリントは香港馬が強いと思っていたので、これにはテンションが上がりました。日本馬とセリースチェリーは厚めに買いたいです。
【7R マイル】
3グロリアスデイズ、4エクステンション、8シユーマ、11アンビシャスドラゴン
おそらく、グロリアス・アンビシャス・エクステンションが上位人気3頭になると思われますが、人気や実力に逆らってはいけないレースだそう。そのうえで、穴ならシユーマを挙げてくれました。また、日本馬は内の馬場がいいので、それを生かせばとのこと。あえてどちらを買うかを聞いたらグランプリボスだそうです。
【8R カップ】
1カルフォルニアメモリー、7サオノワ、8イリアン、11ジオフラ
日本馬の出走はありません。こちらもペース次第ですが、去年よりペースは速くなりそうとのことでした。カルフォルニアメモリーは追い込み馬なのでペースが重要、ジオフラは穴なら面白い存在だそうです。
本日のレースはグリーンchなどでも中継されます。ぜひ、これらを参考に観戦してみてください!
競馬場の様子やレースのこと、レポートできたらと思っています。
ではまた!(ケシ)