ノーザンダンサー系の逆襲!? ダービー卿CT分析
おはようございます。ヒデです。今週から4月の開催が始まりますね。春の中山開催も気が付けば後3週間ということになります。そんななかで行われるのはマイル重賞ダービー卿チャレンジトロフィーです。驚くような配当が飛び出すこともあるこの競走、はたしてどのような傾向となっているのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いいたします。
< 目次 >
1.差しが決まりやすい!?
2.前走マイル×昇級馬が中心!?
3.特効薬はノーザンダンサー系!?
4.該当馬
1.差しが決まりやすい!?
中山マイルコースは1コーナー奥のポケット地点からスタートして外回りコースを1周するコース設計になっています。最後の直線には急坂があるため、逃げ馬には厳しいペースになりやすい特徴があります。そのため、過去5年逃げ馬の成績は【0- 0- 0- 5/5】で逃げ馬は一頭も馬券になっていません。最高位は昨年マイスタイルが残した4着とあと一歩までは行けますが、少し粘れないといったところでしょうか。最初の1Fを除いて11秒台で推移することが多いのも逃げ馬には厳しいペースになっていると言えるでしょう。逆に差し馬は好調で、過去5年【3- 2- 5- 24/34】で馬券圏内に来たほとんどが差し脚質になっていました。先行と差し馬中心に馬券を組み立てるのが中心になりますね。
また、スタート地点がコーナーの途中ですからスタートしてからしばらくカーブを曲がり続けるコースの性質上6枠以内が馬券の中心になっています。特に1~3枠は好調で、過去5年【3- 3- 2- 22/30】となっており、特に馬券になりやすいのが1~3枠になっていると言うことができそうですね。内枠は差し馬やや先行馬関係なく来ていますが、先行馬は内枠で中心になっていると考えるのがよさそうで、4枠以降であれば差し馬を狙っていくのが中心になりそうです。
2.前走マイル×昇級馬が中心!?
この競走は昇級戦組がかなり好調。昨年のテルテェットを筆頭に過去5年【3- 1- 0- 4/8】で単複の回収率が100%を超えています。特に2勝2着1回を記録している前走マイル組が特に好調。ただ、前走中山組よりかは東京や阪神から出走してきた馬が好調になっていますので、昇級戦は好調ですが「昇級戦は他場から」と格言的に覚えていくのもいいかもしれません。
一方で前走もオープン戦で戦っていた馬もマイルが中心。東京新聞杯【1- 1- 2- 7/11】や東風S【1- 1- 1- 11/14】(リステッド前も含む)が中心になっています。距離短縮や延長はそこまで成績を残せているわけではなく、延長で馬券になったキャンベルジュニア(前走阪神カップ)はその前の年も2着、小倉大賞典から短縮で馬券になったマイスタイルは1勝クラスをマイルで勝利するなどマイルでも実績のある馬が中心となっています。延長や短縮は1Fに留めておくのが良いでしょう。なお、中山巧者がそのまま馬券になるということもありますので、中山マイル巧者は少し馬券に絡めておくのも良いかもしれません。
3.マイルと言えばダイワメジャーにディープインパクト!?
マイルコースということで、主流血統が平均して強い傾向にあります。特にダイワメジャー産駒【1- 1- 1- 7/10】やディープインパクト産駒【1- 1- 0- 12/14】がサンデー系では好調です。また、キングカメハメハ産駒は【1- 0- 1- 3/5】で単複の回収率が100%を超えるハイアベレージになっていますので、馬券になりやすいのは主流血統が断然です。ただ、ロードカナロア産駒は人気になったダイアトニックでも4着と成績を残せていないのがネックで、そこまでの重視はできないような成績となっています。そして父系欧州ノーザンダンサー系もそこそこ好調で、過去5年【1- 2- 0- 6/9】で3度連対しているのは面白い所です。ここから考えると馬券になりやすいのは中山の平均ペースで進んで中山の急坂にも対応できる非根幹距離が得意なタイプなのではないでしょうか。例年1か月以上使って痛み始めた芝を使うことに加えて今年は金曜日の大井開催が中止になるほどの雨に見舞われましたので道悪となりそうなため、父系のこの傾向はさらにはっきりと出そうです。主流血統もしくは欧州の非根幹距離が得意なタイプを父系では狙っていきましょう。
一方母父系もノーザンダンサー系が優位な形になっています。母父ノーザンダンサー系は【3- 4- 1- 18/26】で半分近くの馬が父系もしくは母父系にノーザンダンサー系が入っていると言うことになります。ノーザンダンサー系が特効薬かもしれません。また、母父サンデーサイレンス系は【0- 0- 0- 15/15】と一頭も馬券になっていません。これは非常に珍しいことですが、興味深いデータですよね。サンデー系は父系が絶対のようです。これは母父キングマンボ系も同様なので、主流血統が母父に入っている馬は軽視が必要そうです。
4.該当馬
1.フォルコメン
先行〇 1枠〇 前走阪神マイル〇 血統〇
1・2枠の回収率が100%を超えているほど得意な産駒が多いヴィクトワールピサ産駒です。オープン昇級後は内枠はありませんでしたが前走は5番枠に入って4着と内枠に入れば一発ありそうな形を見せてくれました。今回は最内枠に入りましたし、中山と相性の良いデムーロ騎手が騎乗することから一発に期待したいところです。
6.リフレイム
逃げ△ 3枠〇 前走東京3勝クラス〇 血統△?
今年唯一前走中山以外の主場3勝クラス1着馬。前走の節分Sではかなりファンを驚かせる外ラチを目指しながら勝利するという規格外のところを見せてくれました。芝で活躍するAmerican Pharaoh産駒ということろからこの馬は血統の常識を凌駕している馬なのかもしれません。期待してもいいでしょう。
10.ダーリトンホール
差し〇 5枠〇 前走〇 血統◎
3歳の時には稍重の共同通信杯を勝利するなど明日のような中途半端な馬場は得意であると言えるでしょう。人気になってしまっていますが、父系母父系ともに欧州ノーザンダンサー系となっていることからも致し方ありません。今回はどのような勝ち方をするのかというところが興味になってきそうです。
15.カテドラル
差し〇 8枠△ 前走〇 血統〇
外枠のハーツクライ産駒と言うことでそこまで人気にならなさそうですが、個人的には差して3着というのを期待しています。ここの所は差しが決まっていないイメージですが、昨年の京成杯AHを勝利するなどまだまだ中山マイルならば元気なはず。外から復活を思わせる脚を見せてほしいですね。期待です。
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それでは!
ヒデ