競馬王新聞読み方、印、各種データ解説

□競馬王新聞のデータについて□

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□CRジョッキーについて

岡田ちほの『CRジョッキー』は「調子が良い騎手を買う」というシンプルな予想理論。「今日は○○騎手の調子が良さそうだから次のレースで買ってみよう」「最近の××騎手は苦戦しているから次のレースで嫌ってみよう」などといった、競馬ファンなら誰もが意識しているであろう“騎手の調子”を体系的に分析。主に2つの指標を用いて各ジョッキーの調子を評価しています。

●過去三年における複勝率(=アベレージ)
●直近の各週における複勝率

a記号 読み方 意味

白↗  好調上向き 総合的に見て好調、かつその調子が上昇している

黒↗  不調上向き 総合的に見て不調、かつその調子が上昇している

白→  好調キープ 総合的に見て好調、かつその調子が持続している

黒→  不調キープ 総合的に見て不調、かつその調子が持続している

白↘  好調下向き 総合的に見て好調、かつその調子が下降している

黒↘ 不調下向き 総合的に見て不調、かつその調子が下降している

× 判定保留 過去三週の成績だけでは判定できない(過去三週に出走なしの週が含まれるケースなど)

順位 記号 理由

1位白↗ 調子が良く、更なる上昇を期待できるため

2位 白→ 調子が良く、その調子が続くと思われるため

3位 黒↗ 調子は悪いが、更なる上昇を期待できるため

4位 白↘ 調子は良いが、更なる下降が懸念されるため

5位 黒→ 調子が悪く、その調子が続くと思われるため

6位 黒↘ 調子が悪く、更なる下降が懸念されるため

一方の「数字部分」は、過去三週の複勝率を示しています。

凡例

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b数字 読み方 意味

0 0割台 過去三週の複勝率が10%未満

1 1割台 過去三週の複勝率が10%以上20%未満

2 2割台 過去三週の複勝率が20%以上30%未満

3 3割台 過去三週の複勝率が30%以上40%未満

4 4割台 過去三週の複勝率が40%以上50%未満

5 5割台 過去三週の複勝率が50%以上60%未満

6 6割台 過去三週の複勝率が60%以上70%未満

7 7割台 過去三週の複勝率が70%以上80%未満

8 8割台 過去三週の複勝率が80%以上90%未満

9 9割台 過去三週の複勝率が90%以上

 狙い目となるのは「記号部分」も「数字部分」も高く評価できる騎手。

a+bの表記

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□オプションについて

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今井雅宏氏考案。その馬が持つ得意条件を一文字で表したもの。例えば「短」は距離短縮時に力を発揮することができ、「内」は内枠で力を発揮することができることを意味している。1頭につき4個まで付与され、効力は左から順に大きい。

文字
説明
前走からの距離短縮を好むタイプ。C系(集中力)の馬に付きやすい。
前走からの距離延長を得意とするタイプに付く。
内枠での競馬を好む馬に付く。
内枠でも外枠でもなく、中盤の枠を好む馬に付く。
外枠を好む馬に付く。主にМ3タイプのL系(淡泊さ)の馬に付くことが多い。
惨敗からの巻き返し力のことで、交互に近い。
京都や中山、新潟などの広い馬場向きの馬に付く。主に淡泊さを持つL系の馬に付くことが多い。
摩擦のない高速馬場向きの馬に付く。
開幕の高速芝やダートの不良馬場など、下の硬い馬場向き。
重馬場向き。
15頭程度以上の多頭数での競馬を好むタイプの馬に付く。М3タイプでC系(集中力)の馬に付くことが多い。
11頭程度までの少頭数での競馬を好む馬に付く。主にМ3タイプのL系(淡泊さ)の馬に付きやすい。
好走と凡走を繰り返すタイプ。その馬によって違い、〇×〇×…というのが基本で、〇××〇×〇〇×…という純粋な交互ではないケースもあるので注意。
坂のある中山や阪神などのコースに向いているタイプ。
レース間隔を開け、リフレッシュするとよい馬に付く。
3ヶ月以上の休み明けに向く馬に付く。
レース間隔を詰めて使う方が良い馬に付く。
アップを示す。自分より強い相手には頑張るタイプ。例えば、格上挑戦で激走するような馬。
ダウンを示す。アップの逆で、弱い相手には頑張るタイプ。淡泊さを持つL系の馬にその傾向がよく現れている。
ダートから芝替わり、あるいは芝からダート替わりのショックが特に効果的な馬に付く。
平坦を得意とする馬に付く。
左回りを得意とする馬に付く。
右回りを得意とする馬に付く。

極端に早かったり、重かったり、硬かったり、通常と違う馬場を好む馬に付く。

軽い斤量を好む馬に付く。

□パトロールチェックについて

安井涼太氏がパトロールビデオをもとに、全馬全レースの内容をチェック。スタートからゴールまでの間に起きた微細な出来事を記載しています。「展開不利」「道中不利」といった基本的なものから、「距離長い」「手前替えず」といったレースでの走りから見て取れた「馬の動き」に関して言及することも。

【パトロールチェック用語説明】

■スタート出負け、スタート直後不利
スタート出遅れ、スタート直後に挟まれるなど不利のあった馬。

■折り合い欠く
道中折り合いを欠いていた馬。ただし、常に掛かり気味に追走するタイプは除く。

■展開不利
前有利の流れで後方追走、差し有利の展開で先行した馬。そもそも追走できないタイプ、後方追走でも脚を残していない馬は除外。

■道中不利
道中で前をカットされたり、詰まったり、位置取りが下がる不利を受けた馬。

■直線不利、直線詰まる
直線で前をカットされたり、詰まったりした馬。ただし、不利を受けた時点で脚を残していなかった馬は除外。

■直線追えず
前・横にスペースがなく、まともに追えなかった馬。ただし、脚を残していなかった馬は除外。

■脚余す
道中の位置取りや仕掛けのタイミングが遅れて、明らかに脚を余した馬。

■内追走不利
馬場の内が荒れていてインを追走した馬、明らかに外を追走した方が恵まれた場合にインを追走していた馬、内の馬群が渋滞していた場合など。

■外追走不利
イン有利の馬場で外を追走した馬、隊列の関係でコーナーで外を回すと距離ロスが大きかった馬など。

■直線イン不利
直線で馬場の内が悪い状態でインを突いた馬。

■直線外不利
直線外が有利ではない馬場で直線外を選択した馬、隊列の関係で極端に大外を選択した馬。

■大幅馬体増
中間の調整過程などを考慮し、急に馬体重が増えた馬。

■大幅馬体減
中間の調整過程などを考慮し、急に馬体重が減った馬。

※上記の他にも項目が追加される場合があります。

□短縮ショッカー、逆ショッカー

◆短縮ショッカーとは

①今回距離短縮

②今回の距離以下で連対実績がある、もしくは400m以上の距離短縮で5着以内の実績がある

③前走3角5番手以内

④今回が芝の場合は7か月以内に芝、ダートの場合は7か月以内にダートを走ったことがある(デビューから7か月以内なら満たさなくてもOK)

※短縮ショッカーで狙いたいパターン

・頭数が多く混戦になりそうなとき

・G1などレベルの高いレース

・ハードだと感じやすい臨戦過程

・疲れが少なく、スピードに慣れている

◆逆ショッカーとは

①今回距離短縮

②前走で3角5番手以降

③今回3角8番手以内

※逆ショッカーで狙いたいパターン

・過去に先行して好走したことがある

・過去に当該距離以下で好走したことがある

・先行馬が少ない

・陣営が積極策を匂わせている

□戦犯ホースについて

前科データと呼ばれるもので、過去に馬連配当5000円以上を何度演出しているか(=前科)を回数で表している。この数字が多いほど該当馬が絡めば高配当を演出するかもしれない。

□キムラ式レースレベルについて

キムラヨウヘイ氏がレースそのもののレベルを判定したもの。レースレベルはA~Eの5段階で評価されており、B以上と判定されたレースの出走馬は次走得意条件への出走で巻き返す可能性も十分ある。


□上部の読み方

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①レース番号
②発走時刻
③月日、レース名(特別戦の場合はクラス、グレード)
④レース条件
⑤win5対象レース番号
⑥展開予想(ペースはH、M、Sの三段階)
⑦ジョッキー偏差値(出走ジョッキー限定)TOP3
⑧血統偏差値(出走種牡馬限定)TOP3
⑨立川優馬氏によるレース毎のレース質

□出走馬

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①枠番、馬番
②間隔、想定オッズ
③印(左から軸穴、激走印、マルチ印、能力印)
※印について後述
④競馬王指数
⑤馬名
⑥父名
⑦母名、母父名
⑧馬主名、生産者名
⑨性齢、毛色
⑩脚質
⑪本賞金
⑫特記事項

「転」→転厩初戦の場合に付与。
「昇」→昇級初戦の場合に付与。
「去」→去勢明けの場合に付与。
「初」→初芝、初ダートの場合に付与。

⑬ブリンカー着用マーク

□騎手欄等

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①騎手名
②斤量
③CRジョッキーバイオリズム※後述
④騎手×馬成績
⑤調教師
⑥通算成績、同距離成績
⑦オプション※後述
⑧同距離成績、短縮成績、延長成績(該当:グレー地)
⑨戦犯ホース※後述
⑩短縮・逆ショッカー※後述

□過去走戦績

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①年月日
②競馬場、コース
③馬場状態
④当該レース指数
⑤レース名
⑥クラス・グレード、条件
⑦頭数、馬番、人気
⑧着順
⑨騎手名、斤量
⑩タイム
⑪馬体重
⑫ペース、上り順位
⑬通過順
⑭キムラ式レースレベル※後述
⑮勝ち馬(2着馬)、着差
⑯パトロールチェック

□印について

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印(左から軸穴、激走印、マルチ印、能力印)

・軸穴印→条件に3つ以上該当している馬は☆、5個以上該当している馬は★印で記載。

・激走印→血統的に激走する確率の高い馬に付く印。人気にも人気薄にも付く可能性がある。

・マルチ印→騎手、人気、種牡馬等を総合的に判断した印。独自の配分は門外不出。

・能力印→今回のレースでどのくらいのパフォーマンスを発揮できるかという能力に特化した印。

□偏差値について

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 伊吹雅也が単行本『至高の馬券指標 ジョッキー偏差値』『血統偏差値 2021-2022 コース別「儲かる種牡馬」ランキング』などにおいて提供してきた「ジョッキー偏差値」「血統偏差値」は、いずれも当該コースにおける騎手・種牡馬の成績を評価し、偏差値の形で示したもの。
 偏差値とは、サンプルとなる数値の平均値とばらつきを参考に、各数値が平均的な水準からどれだけ上下に離れているかを示した指標。平均的な水準の数値であれば50となり、概ね25~75の範囲に収まります。「ジョッキー偏差値」「血統偏差値」の数値も、基本的な見方は学力評価などに用いられる一般的な偏差値と同じ。50を超えていればそれなりに高く、60を超えていれば非常に高く評価できる。