先行有利か差し有利か!? オーシャンS分析
こんばんは、ヒデです。いよいよ今週から3月、新規開業の調教師や新人騎手のデビューを迎える週末となります。そんな中で行われる開催は重賞が3つ。土曜日に中山で開催されるのがオーシャンステークスです。今年はどのような傾向になるでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いいたします。
< 目次 >
1.今年は先行有利か差し有利か!?
2.圧倒的同距離有利です
3.中心はサンデー系でも!?
4.該当馬
1.今年は先行有利か差し有利か!?
年によって先行有利か差し有利かが変化するオーシャンステークス。ここ2年は先行馬有利の傾向がありますが、18年や17年には差し馬が台頭するなどその年の馬場傾向によって左右する印象があります。それでも過去5年は先行馬が【3- 4- 0- 12/19】で複勝率36.8%と信頼できる数字になっています。それでも今年は先行有利になるとは限らないのが厄介なところです。上りの出せる先行馬はとにかく強く、過去5年3頭いて1勝2着2回とパーフェクト連対、ナックビーナスが2回2着で連対していることを考えると中山1200m巧者の上りの出した経験のある先行馬には注意したほうがよさそうです。
では先行有利か差し有利かどこで判断すれば良いのでしょうか。その一つの糸口になりそうなのが「馬場」にありそうです。先週の馬場傾向を読み直して見ると土曜日に行われた芝1600m(外)の3勝クラスの幕張ステークスは過去5年で2番目に時計がかかった1:34.1で決着。2月の開幕週で行われるようになった昨年と比較すると3秒近く遅いタイムでの決着でしたので、今年は高速馬場でないと判断できます。土曜日は先行有利でしたが、日曜日は差し馬が中山記念で2.3着になったように差しも台頭してきます。外目の差し馬が有利になるかもしれませんね。先行馬と4~7枠の差し馬に注意が必要でしょう。
まとめ
①基本的には先行有利
②今年は高速馬場ではないため先行馬&4~7枠の差し馬に期待
2.圧倒的同距離有利です
前走を見るとやはりコース形態の似ているコースから出走してきた馬が有利になるのはいうまでもありません。飛びぬけて調子が良いのは中山競馬を前走も走った馬で、過去5年【2- 1- 3- 16/22】で複勝率は一番高くなっています。次点で良いのが阪神競馬場で【0- 2- 1- 10/13】で勝ちこそないものの複勝率は23.1%でここも成績が高くなっています。この二つのコースの共通点はスタート後に下り坂→直線上り坂という流れ。ラップも同じようになるため、やはり成績を残しやすいようです。中山競馬場であればカーバンクルS【1- 1- 1- 4/7】やラピスラズリS【1- 0- 0- 1/2】などのローテが良いようですね。また、昨年から代替でシルクロードステークスが行われている中京とも相性はよさそうで、早速コントラチェックが穴を開けています(コントラチェックに関しては位置取りショックもありましたが)。やはり中心となるのは同距離で中山実績のある馬が中心になりそうですね。
大敗からの巻き返しというのはそこまでなく、10着以下からの巻き返しは過去5年3ケースしかなく、内2頭は中山競馬場での好走経験がありました(21年コントラチェック=フラワーC1着、19年ダイメイフジ=ラピスラズリS1着)。これは6着以下に敗れた馬にも言えることですので、中山実績のない前走6着以下の馬は軽視するのがいいでしょう。基本は前走善戦(または勝利)→この競走で成績を残すというパターンが多く、前走5着以内は【2- 4- 2- 18/26】と安定感は抜群です。中山実績馬と前走5着以内が狙いやすいパターンとなっています。
まとめ
①前走は中山・阪神1200mからのローテで。前走中京も侮れない
②大敗からも巻き返しは期待できない
③前走5着以内が軸には最適
3.中心はサンデー系でも!?
やはり強いのはサンデー系でした。昨年はディープインパクト産駒のコントラチェックが好走しましたが、基本的にはPサンデー系が好調となっています。特にダイワメジャー産駒は10頭出走して2着が4回とかなり安定しています。キズナ産駒もビアンフェが好走していますので、キズナ産駒も注意が必要ですね。
そのほかでは米国系が優秀。米国ミスプロ系や米国ノーザンダンサー系は【2- 0- 3- 13/18】とこちらもサンデー系に引けを取らない成績になっています。一方欧州系は父母父ストームキャットで短距離が得意だったロードカナロア産駒以外では17年にバゴ産駒のクリスマスが3着(17年)に来たのみとなっており、あまり成績が残せていません。 欧州系は軽視するのが良いかもしれません。
母父系でも米国系の優位は揺るがず、母父米国系は【4- 5- 0- 19/28】で連対している馬のほとんどが米国系を持っていることがわかります。父系と合わせると米国系が入っていなければ厳しい戦いとなりそうです。米国系は加速力とパワーが豊富な系統が多いので、前半が早くなり最後に急坂があるコース形態と相性が良いのかもしれません。米国系の入っている馬を中心に考えるのが良いでしょう。
まとめ
①父系も母父系も米国系が中心に。
②サンデー系も侮れない
③欧州系は軽視OK
4.該当馬
それではオーシャンステークスの該当馬を見ていきましょう。
1.マリアズハート
差し△ 前走中山1200m〇 前走5着以内〇 血統〇
2走前のラピスラズリSでは12着と大負けも、前走は巻き返して2着。昨年雄春雷Sでも2年連続の2着になっている等この中山芝1200mで【3- 3- 0- 1】と圧巻の成績を残していますので、差しが決まりそうな今年は馬券圏内に届いてもおかしくはありませんね、期待です。
2.スマートクラージュ
先行〇 前走中京1200m〇? 前走5着以内〇 血統〇
この競走は5歳馬が勝利しやすい傾向にありますが、この馬も5歳。さらに現在連勝中とかなり買いたい条件は多いように感じます。基本的には先行で結果を残していますが、差しでも対応していますので、乗り替わりが決まれば期待でしょう。
12.マイネルジェロディ
先行〇 前走小倉△ 前走5着以内〇 血統〇
前走は北九州短距離S3着で少し軽視されている感もあり4日21時半現在単勝人気7人気に落ち着いています。ただこの馬は12月の中山芝1200mで3勝クラスを突破していますし、昇級直後のカーバンクルSで3着とオープンクラスでもこのコースならば戦えることを見せつけたと思います。相性の良いこのコース、期待です。
15.ビアンフェ
逃げ〇 前走〇 前走9着△ 血統〇
逃げて結果を残し続けている馬ですが、昨年のスプリンターズS7着以降やや低迷。今年は外枠の逃げになっていしましたが、内をしっかりとることができればパワーを活用して逃げ粘ってくれるのではないでしょうか。
競馬王4月号は3月8日発売!
今井雅宏
棟広良隆
メシ馬
立川優馬
安井涼太
馬ノスケ
シンヤカズヒロ
とうけいば
○TARO&まいこ
TAROが教える地方交流重賞攻略術
○卍
妙味度から探る春の買い銘柄
○伊吹雅也
血統&ジョッキー偏差値先行攻略
〇オオタケ/nige
南関競馬の愉しみ方
〇新人予想家!モモタタカマサ
ラチ前スナイパー
●矢作芳人 「ヤハギの予言」海外挑戦史
●武英智 独占インタビュー「メイケイエールで描くG1制覇の夢」
ご予約はこちら
オーシャンステークスは前残りのイメージですが、今年はどうでしょうか。明日は花粉が多く飛ぶ予報ですので、花粉症の皆様は対策は徹底するのがよさそうです。
それでは!
ヒデ