ファミリーナンバー分析・片野治雄『京都記念&共同通信杯&クイーンCの注目馬』/競馬王チャンネル無料公開
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本日の無料公開は、ファミリーナンバー分析・片野治雄『京都記念&共同通信杯&クイーンCの注目馬』です。
【京都記念展望】
キズナ、ハープスターという同じ父を持つ2大スターの出走が注目を集めていますが、一方は長期の休養明けで、もう一方はドバイ遠征を控えている身。しかも共に末脚の切れを身上とする追い込み脚質で、前残りでの決着が多いこのレースとの相性は微妙です。もちろん実績的にワン・ツーしてもおかしくありませんが、ここは間隙をついて一角崩しが狙えそうな血統馬に注目してみようと思います。
【ファミリーナンバー注目馬】
レッドデイヴィス[3-d]
近親に菊花賞馬デルタブルースや京都重賞2勝のメイショウベルーガがいる母系の出身。既に同世代のオルフェーヴルやサダムパテックらはターフを去りましたが、若駒の時期とはいえ彼らに先着した事のある数少ない一頭でもあります。大阪ハンブルグCの時は前走から一気の距離延長という特殊なローテでしたが、今回もその時に酷似したローテ。しかも前走で先行策(→次走で長い距離を使う事を意識した早めの仕掛け?)という点も同じで、久々の大物喰いというシーンを期待したいところです。
スズカデヴィアス[1-t]
近親にスズカフェニックスのいるファミリーで、ステイゴールド・タマモベストプレイらのロイヤルサッシュ系とは遠縁の関係。エンジンのかかりが遅い系統なので京都外回りはプラスのはずですが、成績は[1-0-0-2]。ただ、敗れた2走は前走大敗から巻き返したレースで、それぞれ0.4秒、0.2秒差と底を見せたワケではありません。前走のステイヤーズSでは昨年の勝ち馬デスペラードや次走でAJCCを制する事になるクリールカイザー相手に4着と力のあるところを見せてくれましたし、展開が嵌れば入着以上があっても驚けません。
ハープスター[9-f]
2強の内、どちらを軸にするかと問われればやはり札幌記念で捲りを決めたこちらに魅力を感じます。正直、淀の外回りは合わない血統ですが、厳冬で野芝が休眠期に入っている今の京都はほぼ洋芝オンリーな状態。洋芝向きの馬力ある系統だけに、体調さえ万全ならアッサリまであると見ています。
【共同通信杯展望】
近5年の結果を見ていると「前残り・内有利」の傾向が顕著で、4角5番手以下から差して連対した馬は3頭とも3番枠以内。あと、馬券に最も絡んでいるディープインパクト産駒ですが、勝ち馬がゼロというあたりに単純な瞬発力勝負ではない事が窺えます。
【ファミリーナンバー注目馬】
コスモナインボール[1-s]
近親に目立った活躍馬のいないファミリーですが、2010年の勝ち馬ハンソデバンドを始めテイエムプリキュア、アブソリュートなど冬場の重賞で滅法強いファミリーナンバーなのは見逃せないポイントです。前走は外差しの決まる馬場での厳しい展開でしたが、徹底した先行策で実績を残してきただけに今回もおそらく前々で競馬をするはず。戦績通り「左回りで一変」できれば勝ち負けに加わる可能性も高いでしょう。
アンビシャス[16-a]
近親に昨春の牝馬戦線を湧かせたニシノアカツキのいるファミリー。同ファミリーナンバーのエピファネイアやトーホウジャッカルらを見てもわかるようにスタミナ優位という特性のある系統です。前走は急坂のある阪神、しかも最終週の荒れ芝という事で中団に控えましたが、本来は前々でスタミナを活かし他馬を脱落させていく展開がベスト(とはいえ現時点でそんな競馬はしないでしょうが)。それでも脚を余さない騎乗をするC・デムーロ騎手なら持ち味を活かした競馬はしてくれると見ています。
【クイーンC展望】
先週、同条件で行われた東京新聞杯は勝ち馬が「近3走中、2走が捲りの3連勝馬」で2着が中山GI勝ち馬と、幅員の狭いDコースならではの「小回り適性の高さ」が求められた形です。そして今回のクイーンCも(過去の傾向から)血統的には「中山GI勝ち馬の産駒」や「中山GI勝ち馬を出している種牡馬の産駒」が強く、戦績的にはフェアリーS好走馬や中山・関西圏の内回りなど小回りで実績を残してきたタイプが好成績を残しています。
【ファミリーナンバー注目馬】
キャットコイン[2-b]
近親にゼンノロブロイのいる米国色の濃いファミリーです。姉は2歳重賞を勝っているように比較的仕上がりの早い母系で、多少時計が速くなっても対応はできるはず。スタートの出が遅いのがどうかですが、最内を突く競馬と大外一気という両極端なレースを経験しているのは相手が強くなる今回、プラスに出ると思います。
シングウィズジョイ[3-d]
一昨年の勝ち馬ウキヨノカゼと同じSome Moreから連なる母系の出身。父・母父とも有馬記念勝ち馬という点は良く、前走と同じ東京マイル戦ながら幅員が狭くなる分、持ち味は活きると見ています。
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