開幕週は本当に前有利なのか!?/中山・阪神開幕週考察(1) 脚質別データ編
今週から中央競馬の舞台は中山・阪神競馬場に替わります。秋の開幕週は一般的に逃げ・先行馬有利と言われますが、実際にそうなのでしょうか?
ということで、秋の開幕週(1日目・2日目)と秋の開催全体で、脚質別の成績にどのような変化が出るのか調べてみました。データは2010年~2012年の過去3年分です。
●中山芝コースの開幕週/秋開催全体比較
中山の開幕週は基本的に前有利なのが分かりますが、芝1200mに関しては開幕週は逃げよりも先行の方が成績が良く、上がり1位をマークした馬の成績を見ても、開催全体では上がり1位の馬が不振(=差せない)ですが、開幕週では上がり1位のタイプも善戦しています。芝2000mも似たような傾向が出ており、ちょっと意外な感じです。
ちなみに、京成杯AHが行われる芝1600mは、勝率・連対率・複勝率を見ても、開幕週の方が逃げ・先行馬の成績が良いですね。
●阪神芝コースの開幕週/秋開催全体比較
阪神で特徴的なのは芝1400m、1600m(外)で、開幕週の方が後方有利(=差せる)というデータが出ています。同じ内回りでも2000mになると、開幕週は逃げ・先行馬が圧倒的に有利なデータが出ています。
ちなみに、セントウルSが行われる芝1200mは、開幕週で大きな傾向が出ていません。上がり1位馬の勝率・連対率を見る限り、ある程度の位置取りでないと苦しいというのは分かりますね。
明日以降も、さまざまな角度から『開幕週』を考察していきますので、お楽しみに!