東京サラブレッドクラブインタビュー こぼれ話
「競馬王のPOG本」と言えば、表紙の「毛」の馬や、ノーザンファーム・中尾事務局長の発する「隠し球」がウリの一つとなっていますが、実は隠れた人気コーナーがあります。それが「東京サラブレッドクラブ」のインタビューです。毎年、東京サラブレッドクラブの出資者である山崎エリカ嬢が、社員の佐伯氏に突撃インタビューを敢行する形で行っていますが、これが評判を呼んでいます。その理由は恐らく、出資者であるのをいいことに、エリカ嬢がズケズケ(!?)と聞きたいことを聞きまくる姿勢にあるようです。それに気圧された佐伯氏がついポロっと本音を漏らしてしまう…とそんな寸法です。
実際、昨年エリカ嬢が現在の状況を聞き出して、写真にピックアップして紹介したレッドオーヴァルとレッドルーラーは、共に桜花賞、皐月賞とクラシックに出走。レッドオーヴァルに至っては、本番の桜花賞でも2着と大健闘を果たして、オークスでも上位人気が必至な一頭です。同クラブの会員さんの中にも密かにこのコーナーを楽しみにしている人がいるみたいで、そんな人たちのためにも、今年もエリカ嬢が「当たり」を探しに突撃インタビューを敢行しています。
今年も豪華なラインナップを取り揃えている同クラブ。エリカ嬢も、聞きたい馬が五指どころか、十指に余る状態で、逆に狙い馬を絞るのに一苦労の模様。最終的に彼女がどの馬を推奨したかは本を読んでもらうとして、今回紹介したいのは、佐伯氏がポロッと本音を漏らした一頭について。その馬とは、レッドレイチェル(父Medaglia d'Oro・母クーデンビーチ)のこと。佐伯氏は、こちらの質問に対して答えるという姿勢を取っているので、決して自身からおススメの馬を口走るようなことはないのですが、そんな佐伯氏が「もし3頭選んで買うとしたらどの馬にしますか?」というコチラ側の質問に対して選んできたのがこの馬。思わず、エリカ嬢も、同行していた私も「えっ!?」とビックリ。決して同馬を無視していたわけではなかったのですが、「聞いておかなきゃいけない馬」が多すぎて、同馬がほぼノーマークだったのは事実。そんな同馬を佐伯氏は激賞したのです。
「血統的に地味ということがあるんだと思いますけど、馴致自体はまったく問題なくて、評価も急上昇している一頭なんですよ。個人的にはかなり面白いと思うんですけどね…」とのこと。確かによくよく考えてみれば、社台ファーム生産で、一口の値段が35000円で、しかも今をときめく安田厩舎。「一口購入」という観点で考えれば嫌う理由は何もありません。慎重な佐伯氏から飛び出したコメントだけにこれは良いネタかも知れません。そんなわけで、インタビューしてからかれこれ一ヶ月経ったので、この馬はその後どうなっているのか、ホームページで調べてみたら、ご覧の通りでした→レッドレイチェルの現在の状態 相変わらずというか、インタビュー後、益々状態は上がってきているようで、これはひょっとしたらひょっとするかも知れませんね。ドラフトが近づいていますが、下位指名でひっそりと狙いたい馬です。
もちろん、同コーナーはこの馬にとどまらず、写真も掲載して熱い情報が沢山。隠れ人気コーナーに是非注目してみて下さい!