片野治雄のファミリーテーブル予想
<朝日杯FS 展望>
先週のJFも展開予想が裏目に出て残念な結果に終わりました。◎ダンスファンタジアはパドックからイレ込みが見られたので「これはヤバイ・・・」と思ってましたが、出遅れ+スローペースで外々を回るという最悪のパターンに陥ってしまいました。勝ったレーヴは逆に落ち着きがあり素晴らしい末脚を駆使しての勝利でしたが、決して負かせない相手ではなかっただけに色々な意味で悔いの残るレースでした。
さて、休む間もなく今週は朝日杯FSが施行されます。人気の中心は東スポ杯勝ち馬のサダムパテック[9-h]でしょうが、重厚感溢れる牝系の出身だけにトリッキーな中山マイルでどんな競馬をするかが見ものです。h記号馬としては03年コスモサンビーム[1-h]が優勝していますが、あの頃は「時計の速い馬場での持久力勝負」での決着だっただけに34~35秒台が想定される今回はどうでしょうか。
前走の敗戦で評価を落としそうなディープ産駒のリアルインパクト[3-l]は2年連続で連対馬を輩出しているl記号馬だけに、狙って損はないと思いますし、ライバル・ハーツ産駒の2頭も面白い存在です。リフトザウイングス[1-s]はテイエムプリキュアやハンソデバンドらに代表されるように冬場に強いタイプではありますが、マイル以下の場合は激流でこそ(サーガノヴェル・ベストロケーション・アブソリュート参照)持ち味が活きるのでやや展開頼みな所があります。逆にオースミイージー[10-b]は10月の時点で賞金面をクリアしての参戦だけに妙味十分です。外国人騎手が多数参戦していますが「終わってみればナリタトップロードのコンビだったか・・・」というシーンも十分あり得るだけに軽くは扱えません。