片野治雄のファミリーテーブル予想
<函館2歳S・見解>
高速決着には強いが晩成傾向の強いトラストワン、時計勝負は不向きもスタミナ比べなら負けないルリニガナ、新馬戦で後のラベンダー賞勝ち馬を下しているマジカルポケット、そして2歳戦で断トツの実績を誇り大きな上積みが期待できるテイエムシャトウ・・・。ラベンダー賞勝ち馬のロビンフットの回避により混戦模様となった今年初の2歳S。そんな中で軸馬として指名したいのが、完成度の高さと短距離適性がウリのマイネショコラーデです。
もともと仕上がり早で2歳戦向きの2号族(他に4頭が出走予定)のマイネですが、その中でも短距離のスペシャリスト(Fパーク・Aマーチャン・BBガルダン等)を数多く輩出しているn記号馬というのが推奨の理由です。前走は終始勝ち馬にマークされる厳しい展開である事を考えれば強い競馬だったと思いますし、血統のバランスという点を考えればまだまだ上積みがあってもおかしくありません。
と、いうわけで今回の函館2歳Sの順位付けは・・・
◎マイネショコラーデ[2-n]
○ テイエムシャトウ [2-f]
▲エーシンジャッカル[1-n]
△ トラストワン [14-a]
△ マジカルポケット [1-s]
・・・としました。
*軸馬としてはマイネを推しましたが、○▲には逆転の目も十分にあると思います。特にテイエムは昨年の勝ち馬ステラリードを含め、ダノンパッションやリルダヴァルといった2歳にしてOP入りを決めた3頭と同系にして、ウインクリューガー・ゴールデンキャストらと同配合(タイキシャトル×[2-f])というのも心強い材料です。
<関屋記念・展望>
スピード型[2.7.10.13.22]有利のローカル2,000mシリーズとは違って、スタミナ型[4.5.8.9.16]が圧倒的な好成績を占めるレース。特に5号族と9号族は新潟1,600mではOP以下のレースでも好成績を収める系統だけに、出走すれば要注目です。
ちなみに分枝記号で言えばh記号が強く、上がりの速いレースながら欧州的なスタミナ比べの様相を呈しているのがわかります。このh記号も先の5号・9号と同様に新潟マイルに高い適性を持つ記号として覚えておいて損はないと思います。
ただ、今年はアイビスSDで惨敗したシンボリグラン[5-h]が出走してくると思っていたので、少々当てが外れました。「血統」で見るか、「実績」で見るかで予想の内容は変わってきますが、予想スタイルは崩さずに前者優先で行こうと思います。
◎レッツゴーキリシマ[5-g]
○ スピリタス [1-l]
▲ キャプテンベガ [9-f]
☆マッハヴェロシティ [10]
△ムラマサノヨートー[6-d]
△ リザーブカード [3-o]
*スピード型で唯一推奨したマッハヴェロシティはカンファーベストと同じ「江田照男騎乗の10号馬」という事で注目しました。新潟と好相性のヘクタープロテクタを母父に持つd記号馬ムラマサノヨートーや、平坦馬場での持久力勝負に強いo記号のリザーブカードも条件ピッタリなので高評価とします。