ファミリーナンバーの使い手・片野治雄による『エリザベス女王杯予想』/競馬王チャンネル無料公開
11/1(金)からコンテンツ配信を開始したニコニコ公式チャンネル『競馬王チャンネル』。競馬王ブログでは、毎週水・木・金・土曜日に競馬王ライター陣の重賞見解などを配信する『競馬王Webマガジン』から、有料配信記事の一部を無料公開いたします。
本日の無料公開は、ファミリーナンバーの使い手・片野治雄による『エリザベス女王杯予想』です。なお、11/6(水)の『競馬王Webマガジン』は、ラップ分析のプロ・半笑いによるエリザベス女王杯ラップ分析、パドック診断のプロ・古澤秀和氏によるエリザベス女王杯フォトパドック診断などを公開しております。
<ファミリーナンバーの使い手・片野治雄による『枝の定理・注目馬』/エリザベス女王杯>
牝馬限定G1ながらエアグルーヴ [8-f]やブエナビスタ [16-c]らが連対すらできなかった一癖あるレース。オークス馬の場合、秋華賞を勝っているかどうかが大きなポイントで、条件をクリアしているメイショウマンボ [9-c]にとっては3つめのG1獲りのチャンスありと言えそうです。
3歳馬の活躍が多い=斤量差が響いている証ですが、基本的には「スローの展開を自ら動いて速い上がりで好走するタイプ(ダイワスカーレット [4-d]、ファインモーション [11])」がほとんどで、「厳しい流れの中で底力を発揮するタイプ(スイープトウショウ [5-j]・ブエナビスタ [16-c])」にとってはそれほどプラスに働いているイメージはありません。
今年、穴人気に推されそうなラキシス [16-h]はゴールドシップと同じF-No.で重厚さが前面に出た牝系。将来的には勝てるかもしれませんが、持ち時計もない現時点では好走は厳しいように思えます。
【今年の注目馬】
◎メイショウマンボ [9-c]
タニノギムレットやスマートファルコンらと同じF-No.で、「馬力で他馬を圧倒する競馬」が持ち味。オークスでは内々をロスなく立ち回り、秋華賞では外から差す競馬での戴冠。両G1の勝ちっぷりからも、他の3歳馬たちとは完成度の差があるように思えます。
▲エディン [22-b]
脚元の関係でデビューからしばらくはダートを使っていましたが、近親に京都記念勝ちのトレイルブレイザーがいる血統で、条件馬ながら芝では底を見せていないのは魅力。今年は有力馬に距離不安のある馬や、差し・追い込み脚質の馬が多く、展開の利があれば09年の再現も有り得ると見ています。
△トーセンアルニカ [8-f]
過去10年で3勝を挙げているF-No.(アドマイヤグルーヴ、フサイチパンドラ)を持つ同馬。メイショウサムソン産駒で[8-f]と言えば、プリンシパルSを勝ち、ダービーに駒を進めたサムソンズプライドと同じで、配合的には面白い一頭。昨年ほどではないにしろ、今年もやや手薄なメンバー構成だけに善戦以上の走りを期待しています。
☆ヴィルシーナ [12-c]
昨年G1を4連続2着で話題になった同馬ですが、母系の特性としては近親ダノンバラードらと同じく「時計のかかる急坂コース」がベスト。重馬場だった昨年は接戦に持ち込む事ができましたが、良馬場での瞬発力勝負になると分が悪いでしょう。ただ、前々で競馬ができるのは有利な材料で、能力の高さと叩き2戦目の上積みでどこまで、というところです。
なお、土曜日も2つの2歳重賞が行われますが、京王杯2歳Sはトーセンシルエット [8-f]、ファンタジーSではグランシェリー [17-b]に注目しています。
【片野治雄プロフィール】
「血統ビーム」の亀谷敬正氏、「I理論」の久米裕氏など、競馬王でもお馴染みの血統家から大きな影響を受け、独自の血統研究に励む。二人の考えを深く踏襲しながら、英国王室に古くから伝わる「ファミリーナンバー」に着目し、独自の理論を考案。競馬ファンにファミリーナンバーブームを巻き起こし、競馬王本誌のみならず、「競馬王のPOG本」などでも活躍中する気鋭の血統予想家。
●ニコニコ公式ch『競馬王チャンネル』
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