重くても持続、タフな一戦に!? JBC2歳優駿分析

 こんばんは、ヒデです。いよいよ明日11月3日はダート競馬の祭典、JBC4競走が開催されます。毎年持ち回りで行われるJBC競走、今年のクラシック、レディスクラシック、スプリントの3競走は2013年以来2度目の開催となる金沢競馬場で開催されます。今年はどのような戦いになっていくのでしょうか。今回はJBC2歳優駿を分析していきたいと思います。それでは今日も早速見ていきましょう。本日もよろしくお願いいたします。

JBC競走個別の分析は下記にアクセス!

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JBCクラシック→こちら

JBCレディスクラシック→こちら

JBCスプリント→こちら

JBC2歳優駿→当記事

※16~19年は北海道2歳優駿のデータを扱います。過去5年は北海道2歳優駿を含めたものとなっていますのでご了承ください。


< 目次 >

1.北海道VSJRAは続くよどこまでも!?

2.1勝クラスVS1700~1800m戦

3.重ならば持続力が特に求められる!?

4.該当馬


1.北海道VSJRAは続くよどこまでも!?

 過去5年はホッカイドウ競馬2勝、JRA3勝とがっぷり四つの状態で成績はほぼ互角と考えていいでしょう。過去10年まで遡ってもホッカイドウ競馬【4- 5- 6- 64/79】、JRA【6- 5- 4- 25/40】と馬券回数ではほぼ互角になっています。その他の競馬場から出走してきた馬は馬券になっていないのでさながら一騎打ちの様相を呈しています。ローテについての詳細は2で書こうと思います。

 脚質を見てみるとせめて4角では6番手前後に付けておく必要がありそうで、後方からの一気はあまり見込めません。ずっと後方を進んでいた馬も4角では順位を上げる必要に迫られ、18年3着のミヤケも12-11-11-6と大きく順位を上げています。それでも上り最速で上がってきても3着止まりになっているので前目に付けておいたほうが有利になると思われます。せめて480キロ以上×4角4番手まで上がれる馬という条件を軸馬にする際には探すほうがいいかもしれません。



2.1勝クラスVS1700~1800m戦

 ローテを見てみるとJRA勢は1勝クラスから出走したほうが活躍しやすい傾向にあります。近2年こそ未勝利戦で活躍した馬が勝っているものの、共に4人気以内で3着とそこまで妙味がありません。それならば確実な1勝クラス出走馬を狙っていくのが良いような気がします。JRA馬を軸に据える場合は1勝クラス出走馬というのを念頭において行っていくのが良いでしょう。

 一方ホッカイドウ競馬所属馬ですが、サンライズカップ組が安定して優秀です。サンライズカップ組は【2- 4- 3- 34/53】となっており、馬券圏内に来ている馬のほとんどがサンライズカップ組であることがわかります。また、1~3着馬に限定すると【2- 2- 3- 19/27】で成績が向上。サンライズカップかつ1~3着というのが軸候補に求められるかもしれません。また、中央競馬組こそ巻き返しも見られますが、ホッカイドウ競馬所属組は巻き返しは厳し層です。条件戦・特別戦ならば2着以内、重賞ならば5着以内(掲示板圏内)程度に前走走っていなければ馬券圏内に激走というケースがありません。基本的にホッカイドウ競馬所属同士のレースで凡走している馬はJRA勢との対決でも分が悪いと言わざるを得ません。ホッカイドウ競馬で実績のある馬を中心に選んでいくのが良いでしょう。



3.重ならば持続力が特に求められる!?

 砂が深い門別競馬場、一般的に馬場が軽くなると言われているダートとは違い、重馬場でも一定のタフさが残っています。特にJBC初開催の昨年は不良馬場の中行われAPインディ系の種牡馬が1‐2フィニッシュするなど好調でした。北海道2歳優駿時代に重馬場で行われたレースでは1着にヘニーヒューズ産駒のドンフォルティス、2着にKitten's Joy産駒のフィールシュパースと米国ノーザンダンサー系が好調に。これはなにより持続系が優勢になっている証ではないでしょうか。

 もし馬場が回復したら注意したいのがディープインパクトを含んだ産駒。稍重で行われた2018年にはディープインパクトの孫(ダノンバラード産駒)のウィンターフェル が一着になるなど、稍重だとディープインパクト系の威力が増すことがわかります。ちなみにこの年の1着馬イグナシオドーロはヴィットリオドーロ産駒。これも米国生まれのサドラーズウェルズ系ということでスタミナと持続力を持ち合わせた産駒になっています。門別競馬場のどんな馬場でも対応してくる米国系サドラーズウェルズ系は馬場不問で注意が必要でしょう。

4.該当馬

 それではJBC2歳優駿の該当馬を見ていきましょう。

4.ナッジ<ヒデのイチオシ!>

脚質〇 前走〇 血統〇

 いい枠に入りました。前走は真ん中追走から捲って上り最速の1着。見事な末脚を見せてくれました。この馬は母父オペラハウスということで今回唯一の母父にサドラーズウェルズ系持ちの出走馬ということにもなりそうです。初勝利を挙げて以降距離を伸ばして着実にこのJBCを狙いすましていた馬。ここは必勝態勢でしょう。

8.リコーヴィクター

脚質〇 前走〇 血統〇

 馬場が悪化した今、チャンスが巡ってきた格好になっていますね。APインディ系にロベルト持ちという血統構成になっているので、上りが出せるのであれば期待値が高そうです。鞍上に笹川騎手が入ったのも好材料です。笹川騎手は今年大井リーディングトップを走りまた一皮むけた印象になっています。ここで勝って交流重賞ウィナーとなれるかも期待ですね。

13.シャルフジン

脚質〇 前走〇 血統〇

 前走距離変化がない、外枠というのは少し不安材料ですが、ここまで人気がないのであれば狙ってみるのも面白いでしょう。逃げるよりも少し控えた位置に付けられることができるのであれば上りも出せそうですし、馬券に組み込みたい一頭になっていますね。注目です。


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北海道2歳優駿初代覇者は石川倭騎手。北海道の騎手が初代の名を刻んだのはすごいことですよね。

それでは!

ヒデ