コースからJBCを攻略する! 金沢・門別競馬場編

 こんばんは、ヒデです。いよいよ明日11月3日はダート競馬の祭典、JBC4競走が開催されます。毎年持ち回りで行われるJBC競走、今年のクラシック、レディスクラシック、スプリントの3競走は2013年以来2度目の開催となる金沢競馬場で開催されます。今年はどのような戦いになっていくのでしょうか。今回はJBCが開催される金沢、門別両競馬場を分析していきたいと思います。それでは今日も早速見ていきましょう。本日もよろしくお願いいたします。

JBC競走個別の分析は下記にアクセス!

JBCクラシック→こちら

JBCレディスクラシック→こちら

JBCスプリント→こちら

JBC2歳優駿→こちら

※JBCの記事は単体でもお楽しみいただけますが『競馬王10月号』本誌を併せてご覧いただきますとより完全版となります。ぜひ本誌もお楽しみください。本誌はこちら




< 目次 >

1.金沢競馬場について

2.狙いどころは!?

3.門別競馬について

4.門別競馬場のねらい目とは!?


1.金沢競馬場について

 今年の舞台となる金沢競馬場のコースを確認していきましょう。

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(図:競馬王10月号より引用)

回り:右回りコース

一周距離:1200m

直線距離:236m

幅員:20m

高低差:平坦

フルゲート12頭

(『地方競馬パーフェクトブック』より引用)

 地方競馬場としてベーシックな形になっている競馬場で、回りこそ違うものの浦和競馬場や姫路競馬場に近いコースになっています。その浦和競馬場がそうであるように、どうしても先行馬有利のレースになりやすいのが特徴です。差し馬が勝ち切るというのは厳しい展開が頻発しています。この金沢競馬場の特徴といえば内側の砂が深いということです。これは『競馬王10月号』で古谷さんがおっしゃっているように、内側に馬が集まらないようにするためです。金沢では特にわかりやすくその傾向がはっきりと出ており、向こう正面のカメラを見てみると内側から数頭分スペースを開けてレースが進行しているところがはっきりと見て取れます。

「金沢競馬場=外枠先行馬が有利」というのが基本となっていくでしょう。

 それではどれほど外枠が有利なのかということですが、内枠では相当なテンの速さを持っていないと外から先行しようとする馬に包まれいい位置を取れなくなってしまいます。その結果外枠先行馬の内側もしくは特に砂の深い位置を走らざるを得なくなり、不利になります。特に後ろから上がって来る馬はたいてい外からであることから考えても、内側はかなりスタミナを余計に使ってしまっていると仮定することができるでしょう。



2.狙いどころは!?

 金沢競馬場の狙い目はどこなのでしょうか。1を見る限りやはり外枠先行馬に勝機がありそうです。11/1の金沢開催を見てもその傾向は顕著で、10レース中6レースが4角先頭、残る3レースが3番手以内の馬がそのまま勝利していました。唯一の例外は最終10レースで、後方3番手で4角を回った1.ディセントファミリが大外から捲りを決めた形で勝利。これは外目に付けられればチャンスがあることを示したと言えるでしょう。後方から来るのであれば外からの捲りが必要不可欠です。基本的には前目を狙っていくのがフォーマルになっていきそうです。特に今回はJBCということで、馬群が2つ以上に別れる可能性も十分にあります。中団から前に付けている馬を狙っていくのが基本となっていくでしょう。

 騎手面を見ると注目なのは本誌にも登場していただいた吉原寛人騎手。リーディングは現在4位と目立っていませんが、収得賞金は1位。重賞などの大レースで強い騎手と言えます。吉原騎手本人も「大きなレースは燃える」と取材の中で話してくださっていたので今回も注目です。吉原騎手は全日本2歳優駿や南部杯などでも勝利した経験がある重賞強い騎手ですので本当に大舞台に強い印象があります。今年もJBCには3競走すべてに騎乗しています。



3.門別競馬について

 次にJBC2歳優駿が開催される門別競馬場を見ていきましょう。

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(図:競馬王10月号より引用)

回り:右回りコース

一周距離:1600m(外)、1376m(内)

直線距離:330m(外)、内218m(内)

幅員:25m

高低差:1.54m

フルゲート16頭

(『地方競馬パーフェクトブック』より引用)

 大井競馬場と並んで広大なコースを持っているのが門別競馬場です。ゴールまでの直線コースの距離は大井競馬場に並ぶ長さを誇っています。「日本一早い新馬戦」が行われることでも有名で、馬産地北海道の強みを十二分に活かした開催が特徴です。その2歳馬の実力は日本トップレベルであり、毎年行われている牝馬限定交流重賞「エーデルワイス賞」ではホッカイドウ競馬所属の馬がよく勝っていることからも二歳馬のレベルがわかります。その強さの秘訣は「深さ」です。古谷さんによると門別競馬場の砂厚は12cmで、これはJRAの9cm、大井競馬場の8cmとよりも3~4cm深い設定になっています。この影響でかなり時計のかかるレースになることが多いということでしょう。取材を行った日もかなり時計がかかっていました(詳細は競馬王10月号参照)ので、勝ち切るためにはかなり力が必要です。

 門別競馬場は「2歳戦のレベルが高いので地元勢を中心に」がポイントになるでしょう。



4.門別競馬場のねらい目とは!?

 門別競馬場は総じて内枠、特に1・2枠が不利な傾向があります。せめて3枠以降というのがいいでしょう。また、距離が伸びている外回りの1700m以上は意外にも前にいる馬が有利になっています。裏を返せば後ろに位置を取った馬に関しては4角で先団について良ければ厳しいということです。昨年JBC2歳優駿として初めてのウィナーとなったラッキードリームは6-7-8-4とコーナーを通過しており、4角にかけて一気に捲りを決めていたことがわかります。2着のトランセンデンス 、3着のレイニーデイも捲った形で動けていたのは注目ポイントです。道中で動けるというのはかなりアドバンテージになっているので、JBC2歳優駿では「前に行ける馬」×「道中動ける馬」がポイントになっていくでしょう。

  短距離も外枠がかなり有利になっていましたが、それが1800mでも持続していたイメージというのがわかりやすいかもしれません。2枠は差しに回ったほうが良さそうで、JBC2歳優駿の実質的な前身の北海道2歳優駿時代にも2017年に2.フィールシュパースが差して2着に来ていることからも差しならばチャンスありといえるのではないでしょうか。今年は火曜日雨で開催されているので、昨年や該当の17年と似たような展開になると想定できるかもしれません。


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それでは!

ヒデ