短縮で冴える差しの魔力!? フィリーズレビュー分析


 こんばんは、ヒデです。3歳トライアルも本格化、今週は東西で二つ行われますが、重賞のフィリーズレビューを分析していきたいと思います。まさしく波乱の歴史と形容しても差し支えないような波乱配当が毎年飛び出すフィリーズレビュー、どのような馬が活躍しやすいのでしょうか?その条件を分析していきたいと思います。それでは本日もよろしくお願いいたします。



< 目次 >

1.今年も鉈に御用心!?

2.短縮が侮れない!

3.色とりどりで血統傾向は掴みにくい!?

4.該当馬


1.今年も鉈に御用心!?

 昨年はナタとタフというのがポイントになっていると書きましたが、差し馬2頭と先行馬一頭の決着となりました。やはり勝ちにこだわるのであれば差し、追込みにかけるのがよさそうで、過去5年は差し追込み馬が全勝(19年は同着)しています。特に差し馬は期待値が高く【5- 2- 1- 32 /40】で複勝率20%ながら単勝回収率が100%を越えるなど好調です。差せそうな馬を中心に狙っていくのがよいのではないでしょうか。一方で逃げ馬は1頭も馬券圏内に絡めていないなど差し馬有利がかなり顕著になっています。

 枠別に見ると若干ではありますが内枠が有利になっている傾向です。1〜4枠を内枠、5〜8枠を外枠と定義して二分すると内枠は【4- 2- 2- 32 /40】、外枠は【2- 2- 3- 43 /50】で若干内枠有利が出ています。特に7・8枠は外枠でも好調になっており【1- 1- 3- 25 /30】で着を拾うのは多い傾向となっています。狙っていくのであれば内枠と7・8枠が中心になるかもしれません。



2.短縮が侮れない!

 このレースは1400mという非根幹距離であるためか1400m巧者と短縮馬が多く活躍する傾向にあります。それでも配当的に妙味があるのは短縮馬。19年12人気1着となった1.ノーワンは京都芝1600mの未勝利戦1着からのローテで勝利するなど、阪神JF組でなくても活躍する傾向にあります。短縮ローテはまず抑えるのが良さそうです。中5週以上の短縮ローテは特に注目ですね。

 前走は関東よりも関西主場が一番活躍しやすいローテで、京都が好調でしたが昨年は阪神の馬が1-2フィニッシュ。ここからは阪神競馬場からのローテが中心になるのかもしれません。昨年は小倉からの延長ローテで来ましたが、延長も苦にしないミッキーアイル産駒であったことが大きいのかもしれません。そのためこれは度外視して今年も「前走阪神×短縮ローテ」が一番いいのではないでしょうか。ちなみに昨年も中京開催組が参戦していましたが結果を残すことができていないためあまり期待はできない結果になっているようです。このレースに関しては中京<阪神の構図が出来上がっていると考えて良いのではないでしょうか。阪神からが中心になりそうですね。



3.色とりどりで血統傾向は掴みにくい!?

 なかなか血統傾向が掴みにくいレースではありますが、全体的に短距離で強いイメージのある米国系がそこまで強くありません。このレースでは昨年2着のスクワートルスクワート産駒のヨカヨカが来ただけでそれ以外は馬券圏外だったので欧州系が中心になっていると言えるでしょう。昨年もモーリス産駒のシゲルピンクルビーが勝利しましたし、2019年はLe Havre産駒のプールヴィルが勝利しているように父系欧州系でも好走しているデータとなっていますね。サンデー系だとハーツクライ-ジャスタウェイの両産駒で、ジャスタウェイ産駒はエーポスがハーツクライ産駒は18年にノーワンがそれぞれ勝利するなど欧州系の影響を受けているサンデー系の種牡馬が活躍傾向にあると言えるのではないでしょうか。

 母父系で見ても欧州系が中心といった形になっています。ミスプロ系がわずかに入っていますが、それよりかは欧州ミスプロ系がよい傾向ですのでミスプロ系ならば欧州系を狙っていくのがいいでしょう。父系も母父系も欧州系が強いというのはそれだけタフなレース展開になるということを示しているように思います。短い直線でも差しが決まるというのもかなりタイトなペースで進んでおり見かけよりもタフなレースになっているということですから、持続力が強く求められる展開になっていると言えるでしょう。



4.該当馬

 それではフィリーズレビューの該当馬を見ていきましょう。

6.アネゴハダ

先行△ 4枠〇 同距離△ 血統〇

 キズナ産駒はこう言った非根幹距離が得意な産駒が多いので今回は昇級戦でも期待できそうですね。少し1400mは忙しい感じもしますが、それでも結果を残しているのでそこは大丈夫そうです。阪神JFでも0.7秒差の9着ですからそこまで負けている感はありません。得意の非根幹距離ならば期待です。

10.キミワクイーン

先行〇 6枠△ 前走〇 短縮〇 血統〇

 短縮と先行を得意とする場合が多いロードカナロア産駒、今回はメンバーレベルも少し下がるはずですので得意な条件は整っています。今回は「競馬王新聞」全マーク馬、短縮ショッカー馬ですので枠させ克服できれば期待は大です。

12.スリーパーダ

差し〇 7枠〇 同距離△ 血統◎

 今回の激走候補はズバリこの馬なのではないでしょうか。差し馬、ミッキーアイル産駒で母父サドラーズウェルズ系というだけで期待値はうなぎ上り。今回は外枠に入ったことでそれが加速している感じも致します。今回は激走に期待です!


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フィリーズレビューはやられやすい重賞で苦手意識があります。今年はスリーパーダが走ってくれれば少し和らぐでしょうか?

それでは!

ヒデ