逃げがハマるぞ気をつけろ!? 金鯱賞分析

 こんばんは、ヒデです。一ヶ月の休みを経て再び中京開催がスタートしました。競馬王4月号ではメシ馬さんに記事を書いてもらった中京開催、こちらもお楽しみいただきたいのですが、本日は昨年10人気のギベオンが制した金鯱賞を分析していきたいと思います。激走馬に共通点はあるのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いします。


< 目次 >

1.配当の使者は逃げ!?

2.前走はG1から!?

3.馬券になったのは6種牡馬のみ!?

4.該当馬


1.配当の使者は逃げ!?

 2017年以降開幕週に行われるだけあって逃げ馬の逃げ残りが毎年発生しています。逃げ馬は過去5年【1- 2- 1- 1/ 5】で複勝回収率678%を誇ります。昨年はギベオンが10頭立て10人気227.3倍ながら勝利、とにかく逃げ馬が強いですね。過去5年の逃げ馬の成績は以下の通りです。

2017年 15.ロードヴァンドール 7人気/2着

2018年 04.サトノノブレス   8人気2着

2019年 04.タニノフランケル      8人気10着

2020年 04.ダイワキャグニー       8人気3着

2021年 05.ギベオン      10人気1着

今年も逃げ馬は抑えておくのが無難でしょう。毎年小頭数になっているため逃げ馬が楽に逃げやすい特徴があります。逆に追込みは20頭いて馬券圏内は0、最高着順も21年キセキの5着となっているのでそこまで期待できるわけではありません。差し馬も17年のスズカデヴィアスが13人気3着に入った以外は人気馬が堅実に着ている印象なので、やはり人気の差し馬以外は期待は薄い気がします。基本は逃げ先行=人気薄、差し馬=人気という狙い方が中心になるでしょう。

 例年ここから香港や大阪杯に向かうための腕試しの観点があるため、4歳馬が強い傾向にあります。【3- 2- 1- 10 /16】で37.5%の複勝率を誇っています。人気にはなりやすいですが、人気の4歳馬は抑えておいて損はないはずです。7歳以上になると前述の逃げ馬、サトノノブレスが2着に来たのみなので軽視するのが良いかもしれません。



2.前走はG1から!?

 前走は完全にG1からのローテが中心になっています。前走G1組は【4- 1- 0- 10 /15】で昨年のギベオン以外の勝ち馬はG1からのローテが出ていることがわかります。中でも有馬記念4着以内であればかなりいいのですが、今年はゼロ。それ以外で探す必要に迫られそうです。

 それ以外の好走ローテの鍵は3つあります。

1つは短縮であることで、今年の出走馬で言えば有馬記念、エリザベス女王杯からのローテが該当しますね。

2つ目は海外からのローテであること。これは香港カップのレイパパレのみでした。

3つ目は東京からのローテであること。こちらも1頭しかいません。

 以上の3つが好走候補というところでしょうか。白富士Sから出走してくる馬は毎年のように馬券になっていますからこちらも抑えるのがいいですね。一方でG2からのローテは14頭出走して1頭も馬券圏内に入っていないのでこちらもそこまで信頼できない形になっています。人気になっていたら軽視しても良いかもしれませんね。



3.馬券になったのは6種牡馬のみ!?

 このレースで馬券圏内に入った馬の父は6種牡馬しかいません。ディープインパクト【2- 2- 2- 14 /20】、ハーツクライ【1- 1- 0- 2 /4】、キングカメハメハ【1- 0- 3- 4 /8】、ロードカナロア【1- 0- 0- 1 /2】、ダイワメジャー【0- 1- 0- 0 /1】、エピファネイア【0- 1- 0- 0 /1】の6種牡馬です。ここまで馬券になっている種牡馬が少ないのは珍しいですね。特に穴を開けているのはディープインパクト産駒(21年1着ギベオンなど)とキングカメハメハ産駒(17年3着スズカデヴィアスなど)が穴を開けやすい傾向がありますので、こちらでも主流血統から行くのが良さそうですね。

 母父系は米国系が全体的に良好で、米国ノーザンダンサー系と米国ミスプロ系を合わせると【2- 3- 1- 8 /14】で複勝42.8%となっています。昨年のギベオンは母父Ghostzapperでヴァイスリージェント系(米国ノーザンダンサー系)、20年8人気2着のサトノソルタスは母父Petionvilleでシーキングザゴールド系(米国ミスプロ系)など穴馬でも米国系が入っていると好走しやすくなるようですので注目です。キングカメハメハやロードカナロア産駒ならば母父サンデー系でもいいかもしれませんね。



4.該当馬

 それでは金鯱賞の該当馬を見ていきましょう。

3.ジャックドール

逃げ◎ 4歳馬◎ 前走◎ 血統△

 毎年馬券圏内に入りやすい白富士Sを勝利。このコースも2勝クラスを勝利するなど2戦2勝と大の得意そうです。オープン昇級後すぐのレースでも勝利しているあたりからもこの世代の強さが見て取れますし、内枠初重賞のモーリス産駒というのもプラス材料ですね、期待です。

4.ソフトフルート

先行〇? 5歳馬〇 前走〇 血統〇

 ここのところ差し脚質になっていますが、条件戦では先行して結果を残していた馬。ここは位置取りショックが決まれば馬券圏内に入ってもおかしくないでしょう。もう少し外枠の方がいいのかもしれませんが、牝馬が多い時は牝馬が活躍しやすい傾向とありますので今年は少し期待していきたいと思います。

9.シフルマン

先行〇 6歳△ 前走△ 血統〇?

 穴馬として面白いのがこの馬です。先行して結果を残しているのでここでも期待したくなるのは当然でしょう。2000mでは結果を残し続けている馬でもありますので、少し間隔を開けた今回は期待せざるを得ません。ハービンジャー産駒なのは微妙ですが、逃げれば1と3とこの馬で行った行ったになる可能性も高いですね。



10.レイパパレ

先行〇 5歳馬〇 前走〇? 血統〇

 先行馬として安定しているのはこの馬です。例年こういったタイプの馬は活躍する傾向にありますので非常に期待できますね。ディープインパクトに母父クロフネという組み合わせも非常に期待できますね。なお、レイパパレはここから今年も香港を目指す予定だったとのことでしたが香港クイーンエリザベス2世カップは香港調教馬のみで行われることが決まったとのことで今後が未定になったとのことです。



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毎年逃げ馬が残りますが今年は逃げそうな馬が3頭。これはこれで差し馬場になりそうで怖いですね。分析しているとその逆になるのが一番怖く感じます。

それでは!

ヒデ