休み明けより連戦馬!? みやこS分析

こんばんは、ヒデです。日曜日にはチャンピオンズカップの前哨戦となるダート重賞、みやこSが開催されます。2018年はJBC3競走を京都競馬場で開催したために中止になったこの競走ですが、中荒れが多い印象。果たして今年はどの馬が有利になるのか早速見ていきたいと思います。それでは本日もよろしくお願いいたします。

※過去5年間に4度しか開催がないため、2015年~2017年、2019~2020年のみやこSを対象としています。

< 目次 >

1.ダート重賞、だから先行有利!?

2.休み明けより連戦している馬!?

3.中距離らしく持続力が問われる格好に!!

4.該当馬


1.ダート重賞、だから先行有利!?

 みやこSは基本的に先行有利です。過去5回で先行は【3- 2- 1- 15/21】で複勝率28%となっています。昨年1人気でしっかり勝ち切ったクリンチャーも先行、同2着のヒストリーメーカーも6‐6‐4と前目を追走と阪神開催になってもこの傾向は変わらないようです。スタートから先行しなくとも好走することは可能で、19年7人気1着のヴェンジェンスは13-11-3と一気に捲る戦法を取っていることから直線で前にいる馬が有利になりそうです。

一方で逃げ馬はかなり不利を強いられており、前述の2019年では逃げていたスマハマとリアンヴェリテが共に後方に沈むなど【0- 0- 0- 5/5】で平均着順9.6着と奮いません。しかし、人気は5.6となっており過剰に人気しやすい傾向があると言えます。先行は有利ですが逃げ馬は不利、この傾向は抑えておきたいところですね。

 また、道中動ける馬や上がりを出せる馬は確実に馬券になる印象で、過去2回は上りTOP3がそのまま馬券圏内を独占している格好になっています。これは立川優馬さんが常々言っているのですが、ダートコースはクラスが上がるに連れてペースが上がっていくので比例して差し馬が有利になって行きます。その傾向がこのレースでも出ているということです。それでも基本的には先行馬有利で上りを出せる差し馬には注意が必要ということでしょう。



2.休み明けより連戦している馬!?

 重賞ローテ&ステップを見てみると休み明けがそこまで強くないのが印象的です。特に中2週は【2- 1- 0- 6/9】、中3週も【2- 0- 0- 4/6】と共に複勝率33%を記録しています。中10週以上で勝利したのはエルムS2着から臨んできた17年のテイエムジンソクのみ。そこまで成績を残せていないのが印象的ですね。阪神開催となった昨年は中10週以内の馬がTOP3を独占していました。中41週で臨んできた3人気のエアアルマスはわずかに届かずの4着と実力を発揮しきれなかったことからもこの傾向が強いことがわかりますね。

 中でも前走レースとして限定してみると「ブラジルC」と「太秦S」が好調で共に複勝率40%を超えています。特に太秦Sは5頭しか出走してはいませんが2勝。ここ2年は前走太秦Sの馬が連勝していることから注目のレースと言えます。また、前走オープンクラスに出走していた馬の巻き返しは少ないレースです。前走オープンクラスで10着以下に敗れてしまった馬は【0- 0- 0- 13/13】と巻き返せていない状態になっています一方で5着以内に入ってる馬は【4- 3- 5- 22/34】でほとんどの馬が5着以内と好調ですね。巻き返したのは重賞勝ちなどの実績を持っている馬がほとんどでしたので、実績馬は注意が必要です。



3.中距離らしく持続力が問われる格好に!!

 この競走は1800m戦ということで、やはり中距離に適性のある馬が優勢になっています。昨年の1着クリンチャーのディープスカイ産駒をはじめとしてキングカメハメハ産駒やクロフネ産駒、カジノドライヴ産駒などが勝利していることから持続に長けた馬が優秀と言えるでしょう。前目が有利なことからも持続力が問われているということがわかりますね。

 また、オープンらしく米国系の種牡馬が優秀で、母父に入っている馬も米国系が多めです。案外母父系にはいるのであればスピード系も優秀で、ミスプロ系もかなり馬券圏内に入ってきていますね。逆に米国色の薄い馬は苦戦傾向にあるので、父系は持続系母父米国系と考えるのが一番良いでしょう。サンデー系も馬券圏内に入っては来ますが、人気薄の好走ではないので、人気薄のサンデー系は敬遠しても良いかもしれません。過去5回のレース単複回収率82%に対してサンデー系は単回収15%、複回収39%と総じて低めになっているため、穴馬の激走というのは少なさそうです。



4.該当馬

 それではみやこSの該当馬を紹介したいと思います。

3.メイショウハリオ

差し△ 前走〇 間隔〇 血統〇

 前走太秦Sで2着です。また過去5回【1- 1- 1- 5/8】で複勝率37.5%と相性のいい血統ですね。前走と同じ距離という同距離ですが、うまく流れれば差し切ってくれればというところでしょうか。パイロ産駒はこのレースに出走してはいませんがこのコースの成績も悲観するほど低くないのも事実です。堅実に走ってくれるでしょうか。

4.ヴェンジェンス

先行〇 前走△ 間隔〇 血統〇

 一昨年の覇者、京都から阪神に変わったことが心配になりますが、今年の6月には三宮Sで勝利していることからその面もそこまで心配なさそうですね。前走は距離延長で前目に付けることができましたが、伸びきれずに5着。適度に間隔を開けて臨む今回は改めて期待できるかもしれません。

11.クリンチャー

先行〇 前走△ 間隔△ 血統〇

 昨年の覇者は今年も期待です。短縮ローテで逃げることはないはずなので、先行できるのであれば連覇のチャンスは十分です。斤量もそこまできついものではないので、先行して粘り込むのが一番の策となっていきそうです。間隔が少し開いているのが気になりますが、今年はそこだけが課題と考えも大丈夫でしょう。


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ダート重賞も残り数えるほどになりました。ダート好きとしてはすべて当てたいものです。

それでは!

ヒデ