持続×主流血統で決まり!? アルゼンチン共和国杯分析

 こんばんは、ヒデです。明日は年二度だけ施行される東京芝2500m重賞、アルゼンチン共和国杯が行われます。ハンデ重賞ということでわかりにくいレースですが、果たしてどのような傾向になっているのでしょうか。早速見ていきましょう。本日もよろしくお願いいたします。


< 目次 >

1.中団の有利が顕著に。

2.好走条件は休み明け×昇級!?

3.まずは主流血統から検討を

4.該当馬




1.中団の有利が顕著に。

過去5年の傾向を見ていると中団が有利な傾向があります。基本的には3~10番手くらいに付けている馬が有利と言えるでしょう。先週にBコースに変わったばかりの東京競馬場は少しずつ差し有利に変わり始めていると判断することができそうです。東京競馬場らしく上り重視なのは相変わらずで、上り1位だった馬は過去5年全頭馬券圏内に入ってきている一方で上り6位以下の馬は【0- 0- 2- 46/48】で複勝率わずか4%とほとんど馬券になっていません。上りが出せる馬というのが一つのポイントとなるでしょう。

 ハンデ戦ということで斤量は様々ですが、53.5kg~57kgの馬が圧倒的に有利になっています。ただ軽量ハンデの馬でも馬鹿にすることはできず、2018年には51キロの軽量ハンデで挑んだマコトガラハッドが逃げ粘って3着になるなど成績を残しています。この馬はこの前走に六杜Sで3着になるなど東京の中距離に適性にあった馬なので、東京で成績を残している馬はハンデ関係なく注意が必要かもしれません。



2.好走条件は休み明け×昇級!?

 アルゼンチン共和国杯はこのレースを叩いてジャパンカップや有馬記念に出走する馬が多いレースです。それだけにここを初戦に設定している馬が中心で、中10~25週の休み明けの馬は【4- 0- 2- 15/21】と勝ち馬のほとんどを輩出しています。他の1勝はもっと間隔が開いて中27週で制した20年の覇者オーソリティのみと過去5年休み明けの馬しか勝っていないことがわかります。単軸にするのであれば休み明けの馬が圧倒的です。昇級戦の馬も勝っていないので、重賞戦線から臨んでくる休み明けの馬が軸には最適でしょう。

 一方で「馬券圏内」というくくりで考えると今回昇級戦で臨んでくる馬を軽視することはできません。過去5年で昇級戦で臨んできた馬は10頭いましたが【0- 2- 3- 5/10】で複勝率50%を記録しています。特に前走3勝クラスを出走していた馬は複勝率55.6%、複勝回収率174%と成績を残しています。平均着順5.2着であることも驚きで、ハンデ戦らしい成績になっているといえるかもしれません。3勝クラスから出走してくる馬には注意が必要ですね。

3.まずは主流血統から検討を

 やはりというべきなのか、ダービーと距離が近いだけに主流血統が好成績を残しやすいですが、その中でもディープインパクトよりも持続できそうな血統に妙味があります。中でもTサンデー系は相性が特によく、ハーツクライ産駒は【2- 1- 0- 9/12】で唯一2勝している産駒です。その他ルーラーシップ産駒やオルフェーヴル産駒などが好調なので、Tサンデー系がいいと言えるでしょう。意外なのがキングカメハメハ産駒やジャングルポケット産駒の馬券圏内がないという点です。特にキングカメハメハ産駒は6頭が出走しているのですが、平均着順が9.8と奮いません。人気も低くなっていますが、あまり期待できないと考えるのが妥当でしょう。

 母父系を見てみるとロベルト系が本当に強く、ロベルト系は【2- 2- 2- 9/15】と系統別では一番成績を残しています。前述したマコトガラハッドも母父ロベルト系と穴を探すに当たってもかなり信用できる系統になるでしょう。特にロベルト系は人気薄の激走が多いので単複の回収率は共に100%を超えているので「格上挑戦のロベルト」という格好になっていますね。それだけ持続力が重要になっているといえるでしょう。持続力に長けた馬を狙ってみるのがいいでしょう。



4.該当馬

 それではアルゼンチン共和国杯の該当馬を見てみましょう。

2.サトノソルタス

差し〇 ハンデ〇 前走〇 血統△

 前走芝2200mは【 2- 0- 2-10/14 】で複勝率28.6%と好調になっています。前走のオールカマーは後方から上り最速で1位になっていながら6着と差し切れませんでしたが、同じく左回りの金鯱賞2着や新潟大賞典3着になっていることからも東京コースは得意そうですね。実際オープンクラスに昇級した競馬場も東京でした。今回も人気薄になるのならばねらい目ですね。

5.フライングバード

差し〇 ハンデ〇 前走〇 血統〇

 前走は3勝クラスを2馬身半差の快勝でオープンクラスに昇級しています。ロベルト系の強いクロスがかかっている血統ということで上りを使えていますが基本的には持続に長けていると判断することができるでしょう。左回りで好成績を残している馬ですので昇級初戦から好走できるでしょう。

10.オーソリティ

差し〇 ハンデ△ 前走〇 血統〇

 昨年の覇者である同馬ですが、今年のダイヤモンドSで実績を残しているようにスタミナは抜群です。前走大きく負けている馬はG1であれば巻き返して来ているので、ここでの敵はハンデだけではないでしょうか。今回は大幅な短縮で差しに回る可能性は高そうですが、左回りに戻ってうまく立ちまわれれば活躍する可能性も十分に差せそうですね。

15.アンティシペイト

差し〇 ハンデ〇 前走〇 血統〇

 今週の横山武史騎手はこの馬に騎乗。前走は札幌のハンデ戦を制しているので、今回は減量ということになります。東京の芝2400mは6月に行われたジューンSで2着になっているところから適性面でも大丈夫そうですね。横山武史騎手騎乗ということで少し過剰人気する可能性が高いので全力で推すことはできませんが、傾向的には来る可能性はあります。

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ヒデ