差しの台頭にご用心!? ファンタジーS分析

 こんばんは、ヒデです。今週は4重賞の開催、久しぶりですね。今回は阪神競馬場で行われる2歳牝馬限定の重賞競走、ファンタジーSを分析していきたいと思います。昨年はメイケイエール、19年にはレシステンシア、18年はダノンファンタジーとマイル近辺で活躍する馬を多数輩出している出世レースはどの馬に有利と出ているのでしょうか。早速見ていきましょう。本日もよろしくお願いいたします。


< 目次 >

1.差しが脅威に!?

2.適度な間隔が吉!?

3.Pサンデー系とディープ系が好調に

4.該当馬




1.差しが脅威に!?

 先週のスワンSや昨年のファンタジーSを見ていると差し馬とロスなく走れる逃げ馬が有利になりそうです。近5年のファンタジーSでは先行馬が有利になっていますが、その傾向も今年は少し変わっていくかもしれません。今回は逃げ馬も多く登録しているのでテン争いも激化しそうなメンバー構成になっています。これはより差していく馬が有利に働く可能性が高いですね。昨年はミドルペースで流れて先行馬2頭、追込み馬1頭が馬券圏内に入ってきています。

 例年も上りを出せる馬が有利な傾向にあります。京都開催の過去5年は前走に上り2位の馬が好調です。今年も差し有利になるのであれば上りの重要度が増していくはずです。このレースの上り最速馬の平均順位は5位以内。かなりプラス材料になるのではないでしょうか。



2.適度な間隔が吉!?

 ここからは重賞ローテ&ステップを見ていきましょう。今回は適度な間隔が吉のようです。過去5年で一番走っているのは5~9週で【3- 2- 1-17/23】複勝率26.1%となっています。昨年も中9週で臨んできたメイケイエールが1着になっているなど、この傾向は好調ですが、中10週以上の馬も増えてきている印象があります。中10~14週の成績は【1- 3- 3- 12/19】で複勝率36.8%と好成績になっており侮れません。間隔は適度に開けたほうが良いでしょう。

 前走成績は新馬戦から参戦してくる馬が好調で【3- 2- 0- 11/16】で複勝率31.3%となっています。昨年も中14週×差し×新馬戦のここまで出てきたすべての条件をクリアしているオパールムーンが7人気2着に激走しているなど、やはり新馬から狙ってきている馬はこのレースでも注目のようですね。牝馬限定戦から参戦する馬も【3- 1- 1- 10/15】で複勝率33.3%と好調になっています。特に2年ごとに牝馬限定戦から勝利しますが、昨年は小倉2歳Sから出走してきたメイケイエールが勝利していることからオカルト的な話しをすると今年は牝馬限定戦から出走してきた馬に注意したほうがいいかもしれません。

3.Pサンデー系とディープ系が好調に

 血統的に優勢になっているのはPサンデー系とディープインパクト系です。勝ち馬は過去4年この2系統が占めています。昨年もディープ系のミッキーアイル産駒が1着、Pサンデー系のカレンブラックヒル産駒が3着とこの傾向が特に強いことがわかります。そして「サンデー系」で区切ると過去5年【4- 3- 4- 19/30】で複勝率36.7%となっています。30頭出走して平均着順5.3着となっているなど相性は良さそうです。阪神開催となった昨年もサンデーサイレンス系が1~3着を独占しましたのでこの傾向が続くと考えても良いでしょう。

 阪神開催になってより顕著になってきたのが母父系で、昨年は1~3着を欧州系が独占しています。阪神競馬場の1400mはペースが流れることに加えて直線に急坂があるコースなので、どうしてもスタミナが問われやすいレースになっていくと考えられるので、最後まで粘れるロベルト系などが特に好調と言えるでしょう。母父は欧州系が良さそうですね。



4.該当馬

 それではファンタジーSの該当馬を紹介していきましょう。

1.ヴェルチュオーズ

先行△ 前走〇 血統〇

 良血のサトノアラジン産駒です。サトノアラジン産駒自体がディープインパクト×ストームキャットのニックス配合でマイルよりも短距離向きの馬になっています。この馬の母父Oratorioも現役時代は1400mのG1・ジャンリュックラガルデール賞(フランス)を勝っている通り父・母父共に1400mが得意なのではないでしょうか。今回はそこまで人気になっていないので、狙ってみるのも面白いかもしれません。

5.ウォーターナビレラ

先行△ 前走〇 血統〇

 前走新馬戦組ではないですが、短縮と血統で該当馬にしました。シルバーステート産駒は以外にも1400mと2000mが得意な種牡馬になりつつあります。特に産駒全体で芝1400mは【3- 1- 4- 8/16】でいまだに複勝率50%というのも見逃せません。この馬が前走勝ったサフラン賞で3着となったシゲルイワイザケが先週のアルテミスSで3着になっているところからこのレースはレベルが高かったとも言えそうなので、ここでも期待です。

8.スリーパーダ

差し〇 前走△ 血統〇

 今年の小倉2歳Sで2着になった馬です。ミッキーアイル産駒の牝馬は馬体重の割には筋肉の付き方がすごく、素早い産駒が生まれやすい傾向にあります。この馬は398キロ→404キロで推移しているにも関わらず新馬戦1着、小倉2歳S2着と好成績を残し続けており、まさしくミッキーアイル産駒という形になっていますね。この馬は母父にサドラーズウェルズ系が入っており、もし延長で前に行ってしまったとしても十分粘ることは可能性が高いと考えられます。臨戦態勢はばっちしで期待です。


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ミッキーアイル産駒は2歳スプリント路線の中心になりそうですが果たして。

それでは!

ヒデ