脚を使って差し切るのはサンデー系!? エリザベス女王杯分析

 こんばんは、ヒデです。京都競馬場の改修工事によってイレギュラーな開催が続いている関西の競馬場ですが、今年のエリザベス女王杯も阪神競馬場で行われます。果たして今年はどのような傾向となるのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いいたします。

< 目次 >

1.差しが有利な傾向に



2.とにもかくにも延長がすべて!?



3.ここでも母父は米国系!?



4.該当馬




1.差しが有利な傾向に

 阪神競馬場で行われる昨年になっても上り3位以内が馬券圏内を独占しているところを見ると上りが重要であることは変わらないようですね。京都開催の時はクロコスミアが逃げ残りを何度も見せていましたが、昨年はノームコアが逃げたこともあり差し優勢に。阪神競馬場の芝2200mは同じ2000mとは1Fしか違わないものの後ろが有利になりやすいコースなのも影響しているでしょうか。競馬王新聞に掲載されている立川優馬さんのレース質を見ても「内枠・差し・短縮・ハイペース」と記載されているように差しが決まりやすいレース質です。これはテンが早くなりその後持続力のレースになることが多いからと言われますが、今年もそのような上り優勢になることは間違いないかもしれませんね。

 そうなると気になるのが前走上りを出していた馬が有利なのかというところです。しかしそうではないようです。昨年の1~3着に入った馬のなかで前走上り3位以内だったのは2着のサラキアだけでした。1着のラッキーライラックも3着に入ったラヴズオンリーユーも前走は上り3位以内ではなかったのです。ただ、それでもラッキーライラックはその年阪神競馬場で行われた大阪杯で上り2位を出して1着、3着のラヴズオンリーユーも阪神で行われた鳴尾記念で上り3位で3着になるなど阪神競馬場での実績がある馬が順当に届いた結果とも言えるのではないでしょうか。このことからわかるのは「阪神競馬場での実績」または「前走上り1位」というのが一つのポイントになるようですね。



2.とにもかくにも延長がすべて!?

 それではここからは恒例の「重賞ローテ&ステップ」のコーナー。今回のポイントは「延長」です。過去5年、延長で臨んだ馬は【5- 5- 3- 50/63】で過去5年の連対馬はすべて延長から出ていることがわかります。同距離や短縮よりは延長馬を狙うのがマストのようです。前哨戦の府中牝馬Sの成績は特によく【3- 5- 1- 19/28】2着になった馬はほとんど府中牝馬Sを経由して来ていることがわかります。ただ逆に秋華賞から参戦した馬は不調で、過去5年【1- 0- 0- 12/13】で人気になりやすいにも関わらずその人気を裏切る傾向が強いようです。唯一勝ったのは17年のモズカッチャンのみで、秋華賞を勝ったからといって連勝するのが難しいことがわかりますね。

 また、ここまでの重賞恒例だった休み明けですが、そこまでよくない印象を受けます。中10週~25週は【1- 0- 3- 12/16】それまで圧倒的な印象はありません。勝ったのは昨年のラッキーライラックのみです。そして中5~9週は【0- 0- 0- 15/15】で一頭も馬券圏内に入っていません。今年は該当馬がそこそこいるので、これらの馬を買わないのも一つの選択肢もありかもしれませんね。とにかく割引が必要でしょう。



3.ここでも母父は米国系!?

 血統を見てみるとやはり父系はサンデーサイレンス系が強いです。馬券圏内に入っているのはハービンジャー産駒とキングカメハメハ産駒を除いてすべてサンデーサイレンス系が馬券圏内に入っています。Tサンデー系とディープインパクト系の産駒が本当に強いレースと言えるでしょう。ステイゴールド系の産駒は特に注意する必要がありそうですね。

 母父系を見てみると父米国系がいいようです。昨年は2着のサラキアを除いてすべて米国系の馬が優勢ですね。オルフェーヴルは母父メジロマックイーン、ディープインパクトの母父はAlzaoということで欧州系が入っているため米国系でスピード系の米国系の馬がニックスになる場合が多いのですが、このレースはそんなニックスの組み合わせが好調のようです。ここでも積極的に狙っていくのがよいかもしれません。それだけにノーザンファームが強いことも留意する必要がありそうです。



4.該当馬

 それではエリザベス女王杯の該当馬を見てみましょう。

2.クラヴェル

差し〇 阪神実績〇 延長〇 間隔× 血統△

 差し脚的には狙いたいところですが、間隔や血統的には狙いにくい一頭であるのは間違いないですね。クラヴェルの父エピファネイア、母父キングカメハメハ母母父サンデーサイレンス、サンデーサイレンスの3×4というデアリングタクトと似たエピファネイア産駒牝馬のニックス配合ですので期待せずにはいられません。ここ3走は上り3位以内に入っていることに加えて阪神競馬場で行われた牝馬重賞マーメイドカップで上り最速で追い込んで2着になっているように内回りコースも大丈夫そうです。引き続き狙いたい一頭です。



12.デゼル

差し〇 阪神実績〇 延長〇 間隔△ 血統〇

 今年の阪神牝馬Sの覇者、その時の上りは高速馬場であったものの32.5秒というかなり早いものでした。2200mは中山競馬場の迎春S3着しか実績はありませんが、前走は先行させた位置取りショックがいいように働けばおもしろそうです。競馬王新聞を見てもオプションに「延」がついているように延長は得意な馬、ここは巻き返しに期待です。

16.アカイイト

差し〇 阪神実績〇 延長〇 間隔△ 血統〇

 前走府中牝馬Sではスタートを失敗したものの上り33.4で3位の脚を繰り出し7着。大外を通って長く脚を使うレース運びは明らかにエリザベス女王杯を狙ったレース運びでした。この馬の父キズナはディープインパクト×ストームキャットで米国系を補完しているので逆に母父シンボリクリスエスはバランスがいい血統背景といえるかもしれません。今回は外枠に入ったので後方からじわじわと上がっていく競馬が可能なのならば注目ですね。


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ヒデ