新潟2歳Sで苦戦必須の条件とは!? 新潟2歳S分析

  おはようございます、ヒデです。2歳戦がスタートして早3か月が過ぎようとしていますね。皆様のPOG指名馬は順調でしょうか。私はぼちぼちなのかイマイチなのか少しジャッジしかねています、、、さあそんななか日程は進行して今週から2歳重賞が連続していきます。今回はその第一弾新潟2歳ステークスを分析していきたいと思います。それでは本日もよろしくお願いいたします。


< 目次 >

1.長い直線×2歳=差し有利!?

2.明暗分かれる前走左回りコース勝ち切るためには・・・

3.持続力×スピード。サンデー系が入っていないと厳しい?

4.該当馬


1.長い直線×2歳=差し有利!?

 新潟2歳Sは新潟競馬場の外回りコースで行われるマイル戦です。はじめて直面する長い直線で後半のペースがどうしても上りがちです。最後の2F目が一番早いレースペースになるという重賞競走、ひいては競馬のレースではなかなかお目にかかれないラップタイムになっています。もちろん速い上りを求められがちで、スローで流れても(もちろんそう見えるだけですが)等加速度的に差してくる馬が有利になるレースになりやすいのが特徴の一つでしょう。

 それは脚質にも露実に現れており、過去5年を脚質別で見てみると一番勝ち切っているのは差し馬です(4-1-2-21)特に上り2位以内の馬は必ず馬券に絡んでおり過去5年で見ると【5-3-2-0】で勝ち馬は上り2位以上であることがわかります。上りを重視して買う必要がありそうです。

 上りについては前走を見ればそれはよくわかるのですが、上り2位以内でないと馬券に絡まないようです。前走上り1・2位の馬は【5-5-5-37】で当然新馬勝ちしている馬は上り1・2位であることが多いのですが今回のメンバーでも12頭中3頭が3位以下であることからそれらの馬は割り引かなければならないでしょう。

まずは上りを見る、これはマスト条件のようです。

前走上り3位以下【0‐0‐0‐16】



2.明暗分かれる前走左回りコース。勝ち切るためには・・・

 前走を見てみるとほとんどの馬が未勝利または新馬戦からのローテーションでこの競走に挑んできます。そのため過去5年は勝ち馬すべて今走昇級戦、すなわち新馬未勝利戦から出ていることを考えてもオープンクラス(ダリア賞)を使っている馬は割り引かざるを得ないデータが残っています。距離的には同距離がマストでしょう。

 面白いのは前走競馬場で出走しているかによってかなり成績が変わってきています。まず前走右回りでは【0-1-2-14】で成績が芳しくないですね。複勝回収率は57%とそこまで悪くないですがそれでも過去5年べた買いしたときと変わらない回収率となっています。そのなかでも絡んでいるのは福島競馬場馬が2頭、阪神競馬場馬が一頭で成績を小倉競馬場の馬は1頭も絡んでいません。右回りを経験してきた馬は割引きが必要ですね。

そして意外にも明暗が分かれていたのが前走左回りの馬。前走左回りの成績は【5-4-3-39 】。特に注目なのが中京競馬場で、前走中京競馬場出走の馬は【2-2-0-8】で単複回収率が100%超えを達成。2017年の勝ち馬フロンティアもこの条件に該当しています。中京からの参戦馬には注意が必要です。その他の左回り競馬場は東京【0-2-3-11】で勝ち切れず、新潟も【3‐0‐0‐20】と前走も芝1600mで勝ち上がった馬のみ連勝しているパターンでした。こう見ると中京競馬場とその他の左回りコースとで少し格差が生まれている様にも見えます。東京競馬場から参戦してきた馬は「連軸」になるかもしれません。

前走オープン戦【0-0-0-6】

前走右回り【0‐1‐2‐14】



3.持続力×スピード。サンデー系が入っていないと厳しい?

 やはり強いサンデーサイレンス系。昨年こそノーザンダンサー系の当たり年といわんばかりに馬券内を独占していましたが、それ以外の年においては1頭(16年2着オーバースペック)を除いてすべての馬にサンデーサイレンス系が入っていました。これは相当強いバイアスなのでしょう。上りを重視されるような展開になるとサンデー系の右に出る種牡馬はそうそう存在しません。その言説が強く出ているような感じもしています。

 サンデー系、ヘイルトゥリーズン系が強いのは土曜の馬場傾向を見てもはっきりと出ていました。血統表の父・母父・父母父・母母父にヘイルトゥリーズン系が必ず入っているほどのヘイルトゥリーズン系マスト馬場。さらに父母父に限定ししても4頭を除いてすべての馬にヘイルトゥリーズン系が入っているようなそんな馬場に変貌していることからこの傾向は今年も大いに有効であると言えるでしょう。主流血統(+ロベルト系)×持続系(欧州系または米国中距離系)の組み合わせの血統が今の新潟競馬場に一番向いている血統構成ではないでしょうか。じわじわ持続しながら伸びていく馬。それを作り出すには主流血統に持続系の馬が必須でしょう。昨年の覇者ショックアクションはノーザンダンサー系×ノーザンダンサー系という特異な馬ではありましたが、この馬をもってしても「前走上り最速」を残していることからスピードを持った産駒だったというだけのことでしょう。

主流血統(+ロベルト系) × 持続血統(欧州系、米国中距離系)

→この組み合わせが鉄板!?

4.該当馬

 それでは新潟2歳Sの該当馬を見ていきましょう。

1.セリフォス

前走上り〇 前走中京〇 昇級戦〇 血統〇

 前走は中京での新馬戦ではありましたが、ベルクレスタに1馬身半差で快勝。新馬勝ちを収めました。そのベルクレスタはその後このコースの2歳未勝利戦で3馬身半差で快勝しているところを見るとこの馬もかなりのポテンシャルであると判断せざるを得ません。加えて川田騎手×中内田調教師の若駒最強タッグですのでかなり期待できるでしょう。

6.オタルエバー

逃げ△ 前走上り〇 前走新潟新馬勝ち〇 血統〇

 前走は今年のPOG大注目だったコリエンテスを子ども扱いして1着。その着差は4馬身。それだけの素質馬を軽くあしらうのですからかなりの逸材である可能性もあります。リオンディーズはシーザリオ一族ということもあってマイル近辺が産駒も得意なことが多いですね。加えて母父系はダンチヒ系ということで持続も大丈夫そう。あとは逃げ切れるかどうかだけですね。

7.クラウンドマジック

差し〇 前走上り〇 前走中京〇 血統〇

 前走中京の新馬戦では目の覚めるような直線伸びを見せてまさしく「追いついて」1着。その追込みは岩田康誠騎手とのコンビ作業という感じで伸びてきていました。今の新潟競馬場や過去の傾向から見ても一番あっているコースかもしれません。エピファネイア産駒自体忙しいレースを嫌いますから長い直線で徐々に追っていくレースとなればその持ち味を十分に活かすことも可能でしょう。


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競馬王チャンネルの土曜馬場傾向に馬場傾向の詳細は執筆していますのでそちらも参考にしていただければ幸いです。

それでは!

ヒデ