輝けミスプロ血統!? サマーチャンピオン分析

 こんばんは、ヒデです。本日は明日佐賀競馬場で行われる交流重賞サマーチャンピオンを分析したいと思います。今年は9月開催ということになりましたが、コパノキッキングなどが出走する豪華メンバー戦、どんな結果となるのでしょうか。早速分析していきましょう!


< 目次 >

1.外枠先行優勢!

2.距離延長は禁物・・・

3.輝けミスプロ血統!

4.該当馬




1.外枠先行優勢!

 佐賀競馬場はなんといっても外枠有利の競馬場です。『地方競馬パーフェクトブック』内でも確認できます。1300mコースのものですが、1枠の複勝率が26.2%に対して8枠の複勝率は39.8%と10ポイント以上差をつけられているのです。同じく外枠有利と言われている高知競馬場は1枠と8枠の有利不利はそこまでなく(1枠31.6%・8枠31.8%)、内・外の有利不利がはっきりと出ているのが佐賀競馬場の特徴といえるでしょう。佐賀競馬場は内が深いことで有名な競馬場で(他には金沢や高知も内が深く外有利の傾向がありますね)、内を追走するよりも多少外に出して競馬をするのがあっている競馬場です。出足が速い馬というのは外に持ち出すこともできますが、先行くらいになるとやはり内枠は不利に働きます。

 これはサマーチャンピオンでも同様のことが言え、複勝率が30%を超える4枠以降は多少の人気薄でも馬券内に好走でき、2018年には兵庫競馬のエイシンバランサーが10番枠から地方所属馬として11年ぶりの勝利をあげるなど良績を残しています。基本的には毎年外枠2頭×内枠1頭の並びで決まっているので外枠の馬中心で軸を決めていくのがまずは飯野かもしれません。

 そして佐賀競馬の馬場といえば「逃げ先行有利」の競馬場としてもお馴染ですね。このコースは直線が200mしかなく高知競馬と並んで直線がかなり短いコースです。そのため一気に差すという競馬では間に合わず、過去5年の馬券内馬平均3角通過順位は驚異の2.8位。極端に前にいなければ厳しく、仮に出足が遅くなっても3コーナーあたりから捲っていかなければ馬券内は厳しいと言わざるを得ないでしょう。

 基本的には「外枠先行」この馬を脚質から選ぶのが良さそうです。



2.距離延長は禁物・・・

 過去5年の成績を見てみると馬券内15頭の内13頭が前走同距離以上となっています。延長組が馬券になったのは2着1回3着1回とそこまで優秀な成績ではないため軽視が妥当でしょう。延長で馬券内になった馬は2着は19年のヒザクリゲ。この馬は3連勝中と勢いに乗っている馬でしたし、同3着になったのは昨年のコパノキッキング。この馬はもともと1400mのダート重賞を勝てている馬なので実績または勢いがなければ延長で成績を残すのが厳しいということでしょう。なお、今年もコパノキッキングは延長ローテと単軸にするにはすこし厳しいデータとなっています。

 前走はJRAでのレースか地方交流が一般的。東京で行われる欅Sで大敗した馬はなぜか巻き返しが多いですが、それ以外のローテで臨んだ馬は最低でも5着以内に入っているのがマストのようですね。



3.輝けミスプロ血統!

 このサマーチャンピオンは過去2年稍重・重で開催されていましたので、スピードを持ったミスプロ系が優勢でした。ただ、良馬場であると一定以上の持続力が必要となってくるので良馬場で開催された18年はヴァイスリージェント系Ghostzapper産駒のエイシンバランサーが勝っているところから見ても持続力がそこそこ問われていることがわかります。しかし、このエイシンバランサーはミスプロ系がクロスで入っている馬でした。同年3着のヨシオも母父がケイムホームであるだけではなくミスプロ系のクロスも入っていました。そのため、良馬場であってもミスプロ系の血を含んでいるほうが加速力の面で優位に立てることは間違いないようですね。

 父、母父系にミスプロ系が入っていなくてもミスプロのクロスが入っている場合は注意が必要でしょう。



4.該当馬

 それではサマーチャンピオンの該当馬を紹介したいと思います。

2.ラプタス

逃げ〇 前走〇 血統△

 ここのところ連勝している本馬ではありますが、逃げ切らなければ揉まれてしまう可能性もあり、そこまで重たい印は打てないかなというのが個人的な見解ではあります。とは言え地方競馬では馬券外がない安定感がありますので、そこまで軽視する必要も見当たりません。馬券内に来るとは思いますが連軸かなという印象ですね。

4.フォークローバー

先行〇 枠・ 前走× 血統〇

 ミスプロのクロスと4枠以降を兼ね備えているのは地方代表であるこの馬のみでした。7歳馬と高齢馬にはなってきましたが、佐賀競馬に移籍した2018年8月以来掲示板外を外していない安定感は交流重賞でも好走する可能性はありそうです。血統脚質枠該当しているのでもしかすると、もしかするかもしれません。

9.イメル<ヒデのイチオシ>

先行〇 枠〇 前走△ 血統〇

 こちらは母父にキングマンボ=ミスプロ系を持っている馬ですね。前走は出遅れて差しに回りましたが、この馬本来の脚質は先行。斤量もJRA勢最軽量の55キロとそこでも有利になりました。キンシャサノキセキ産駒ということで短距離ダートの適性も見ての通りという形なので、今回もしっかり外目から好位追走できれば馬券内も見えてくるでしょう。

10.コパノキッキング

先行〇 枠◎ 前走△ 血統〇

 昨年の3着馬ということで距離延長でも来る可能性を考えないと行けない一頭です。この馬は1400mも余裕でこなせると思うので距離や枠的な心配はないのですが、一つ「脚質」がかなり心配です。海外に行く前の東京盃、JBCクラシックではともに差しに回るなどかつての先行力が鈍ってきている可能性も否めません。今回は斤量と己との戦いになるでしょう。


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エイシンバランサーが勝った時はかなりびっくりした記憶がありますが、地方馬が活躍するのはうれしいものです。

それでは!

ヒデ