重賞分析・葵S スピードの持続力にすべてを託せ?

 おはようございます、ヒデです。もう週末の出走馬が確定しました。日本ダービーも楽しみですが、本日は土曜中京11Rに行われる葵Sを分析していきたいと思います。それでは本日はよろしくお願いいたします。



<目次>

1.非常に淀みないペースで進んでいきます。


2.1200mでの実績が重要です。

3.短距離=スピード優勢のようです。

4.該当馬


1.非常に淀みないペースで進んでいきます。

 中京芝1200mはどのクラスも非常に早く流れます。過去5年間3歳オープン競走は施行されていませんでした。ただ、古馬のオープン戦やその他の条件戦では前半が稍早いというほとんど同じような傾向が出ています。注目は2F目で、新馬戦を除いたどのクラスでも10秒台に進んでいます。

 2F目に10秒台を出してからは徐々に失速していくラップですので、逃げや4番手くらいまでに進んでいる馬や後方から直線一気を得意としている馬にとっては厳しいペースになるかもしれません。特殊な開催を続けている21年に限るとその傾向は顕著で、先行差しは【12-12-12-101】で勝率8.8%複勝率26.3%これは逃げ追込みの【2-2-2-79】で勝率2%、複勝率7%と比較すると大きな差が出ています。今年に限っていうと前か後ろにいる馬は不利を受けやすいと言い直すことができます。

 非常に早いペースで進だけに逃げは バテてますし、追込みは脚が溜まらないと言うことができるでしょう。先行差しを基本に選んで行くのが良さそうです。




2.1200mでの実績が重要です。

 葵Sで限った話をすると、過去4年で一番成績のいい実績馬は1200m2勝組。つまり、1200mを複数回勝っている馬は信頼できるということです。19年に1着だったディアンドルは1200mを中心に使われて連勝中に制覇、同年2着だったアスターペガサスは函館2歳Sでの勝利など1200m2勝を挙げるなど、1200mの実績が重要になってきます。

 中京1200mで一番成績を残しているのも同距離ですので、実績が必要なのは間違いないでしょう。ただ、1と重複すますが「先行差し」有利というバイアスがありますので、京都とまったく同じ選び方とはいかないでしょう。先行馬は今回も狙っていけるかもしれませんが、坂がありますので京都のように逃げ馬を選ぶ。とはいかないようです。




3.短距離=スピード優勢のようです。

 このコースで一番実績を残しているのはロードカナロアで【14-5-7-36】と10勝を挙げています(最低レース10)。ディープインパクト産駒も好調ですが、そのほか勝利数TOP10を見てみると、サンデーサイレンス系とダート短距離スピードタイプが占めている通りスピードが優勢なコースであることがわかります。

 母父系を見てもスピード系がやはり優勢。どちらかにスピードパワータイプの種牡馬が入っているのが良いのではないでしょうか。そして面白いのは母父ディープインパクトが【5-0-1-16】と好走している産駒がいることです。そして母父はスプリントの王者サクラバクシンオーが入ると【6-8-3-45】と好成績ですので、母父サクラバクシンオーも見逃せないポイントになっています。

 先週の傾向を見ていると少しパワー系が血統にあると良いようですので、パワーとスピードを兼ね備えた産駒というのも注目です。しかし、基本はスピードを中心に考えたほうがいいでしょう。



4.該当馬

 それでは葵Sの該当馬を紹介したいと思います。(50音順です)

・オールアットワンス

差し〇 1200m実績〇 血統〇

 3歳世代が初年度産駒のマクフィ産駒の一頭です。このコースでの実績は少ないですが、前走はマーガレットSで差して5着でしたが、0.2秒差。差しに回れたことは今回のレースにおいてはプラスに働くと考えていいでしょう。

 マクフィ産駒で唯一このコースで馬券内に好走しているだけに、今回もテンを抑えれれば好位からの粘りこみも可能です。



・テイエムトッキュウ

逃げ△ 1200m実績〇 血統〇

 この馬は悩みましたが、血統が良いので推奨させていただきます。この馬は前走大敗を喫しましたが、距離延長に泣いたと考えることもできます。それまで阪神コースで2連勝と実績はあるだけに、今回得意の1200mに戻ってどうかだと思います。

 あまりペースが速くならなければ強さは見せられると思いますが、このメンバーだと微妙というところもあります。想定人気も引く走ですので、穴としては十分面白い一頭です。



・モントライゼ

差し〇 1200m実績〇 血統〇

 ルメール騎手が土曜日乗りに来るほどの逸材です。京王杯2歳Sの勝利馬ということで当然人気するでしょうが、実力も十分です。逃げ先行中心だった馬が前走は差しに回りましたが上り2位で3着と粘っていますので、左回りはもってこいのようです。

 ダイワメジャー産駒は今年【0-4-0-6】で2着率は非常に高く、安定感に溢れています。母父はNayefで、ガルチ系とスピードタイプであります。この馬は短距離の因子が非常に多いですので、短縮ローテは歓迎でしょう。



・ヨカヨカ

先行〇 1200m実績〇 血統〇

 スプリントに戻ってきました。2走前のFレビューでは先行して抜け出して粘りこむ走りを見せていますので、短距離でこそこの馬は輝くのではないでしょうか。



 阪神1200mを上り最速で新馬戦をクリアしているように、坂のあるコースも大丈夫そうです。父系はコンキスタンドールシエロ系のスピードタイプ、母父は欧州のダンチヒ系でスピードの持続力に長けていると考えられます。

 今回も先行して粘りこむ形に持ち込めれば面白い存在になっていくと思います。人気にはなりそうですが、ヨカヨカ?



・リンゴアメ

差し〇 1200m実績〇 血統〇

 昨年の函館2歳Sの覇者です。マツリダゴッホ産駒で短距離馬と驚かれせましたが、その後低迷。ただ、年が明けて2戦目のマーガレットSでは勝ち馬と0.1秒差の4着と復調傾向にあります。

 血統を見てみると、マツリダゴッホはサンデーサイレンス系でもパワーに富んでいるタイプで、母父系はシーキングザパールで短距離スピード系です。母マイネデセールも現役時代2歳オープンの短距離戦で勝利するなど活躍を見せていましたので、やはりこの馬も短距離に向いているのでしょう。ここをはずみに行きたいところではないでしょうか。


それでは!

ヒデ