北海道スプリント分析! 砂圧と直線が作る展開は?

 こんばんは、ヒデです。本日はあす開催される門別競馬で行われるダートグレード競走、北海道スプリントカップの分析を行っていきたいと思います。


<目次>

1.昨年は北海道馬のメイショウアイアンが勝利しましたが、JRA勢優勢です。

2.大きな門別コースはスピードだけでは押し切れない!

3.米国系が優勢のようです。

4.該当馬


1.昨年は北海道馬のメイショウアイアンが勝利しましたが、JRA勢優勢です。

 過去5年で地方馬が馬券圏内に飛び込んだのは2年連続で馬券圏内に激走していたメイショウアイアンと、17年のラブバレットのみです。メイショウアイアンは門別競馬で1秒負けがない安定感を見せていますし、ラブバレットはそれ以前も交流重賞で実力を発揮していました。そのことを考えると、やはり地方馬はずば抜けた馬でないと厳しいのではないでしょうか。

 地方競馬場への適性という面ではJRA勢にも言えることで、前走交流重賞重賞組が優勢です。前走かきつばた記念組や東京スプリント競走組が好成績を残しています。そのほかでは昨年2着同着になったスズカコーズラインなど前走天王山S組も好走していました。

 なぜこのような形になるのでしょうか。そこにはコースが関係していそうです。



2.大きな門別コースはスピードだけでは押し切れない!

 門別競馬場はホッカイドウ競馬の門別トレーニングセンターを改築して競馬場にしたもので、現在建設中の弥富(名古屋競馬場移転先)に近いです。そのため、コースは内回りコースを増築できるほどにでかく、1200mが行われる外回りコースは330mにも達します。これは大井競馬の外回りコースに次ぐ大きさを誇っています。

 加えて門別競馬場は砂圧が中央場所よりも厚く、長い直線×砂圧がタフな馬場を作り出しています。過去5年で4回上り最速の馬が馬券圏内に届いているなど、好位から長く良い脚を使う馬に分がありそうです。

 一方で大外一気のような派手な競馬は長い直線であっても向かず、過去5年で一番後方から差し込んできたメイショウアイアンでも4角を7番手で通過していますので、理想は先行好位、最低でも中団という馬を狙っていくのがベストでしょう。

 門別競馬場は直線の長さと、砂圧からパワーやスタミナがナイトいうことができます。1200mをスピードで押し切るよりも1400mや地方競馬で好走する馬のほうが門別競馬場にアジャストするのではないでしょうか。



3.米国系が優勢のようです。

 スピードの持続と言えば米国系、やはり米国系の血統を有する馬が多く過去5年の馬券圏内15頭中すべてに米国系の血が入っていました。父系で米国系ではなかったメイショウアイアンもロベルト系ということで、欧州経由の米国系ですし、Pサンデー系と言われるアグネスタキオン系のノボバカラも母系には米国の血が入っていました。

 短距離適性がある米国系が特に優勢で、昨年2着のマテラスカイや10歳で3着になったスノードラゴンなど、比較的1400mでも走れるスプリンターがこのレースでは血統的にも強いということができます。

 血統的に言えるのはテンのスピードからいかに持続するタイプかということです。今回もそのようなタイプで先行できる馬は人気になると思いますが、馬券圏内の確率は大きく上がることでしょう。

 一方で欧州系は馬券内にまったく絡んでいません。予想をする場合、血統を見て米国系なのか欧州系なのかで最初の判別ができそうです。




4.該当馬

 それでは北海道スプリントCの該当馬をご紹介したいと思います。



1.リュウノユキナ

先行〇 血統〇 前走〇

 前走東京スプリント競走ではサブノジュニアとの死闘を制して改めて地方競馬場での強さを発揮しました。3走前のじジャニュアリーSから先行して3連勝と調子は絶好調。今回も人気するとは思いますが、大崩れはないかなという印象です。

 血統的に見てもキングマンボ系と母父クロフネのコンビはこのコースとの相性も良さそうです。門別1200mでの戦績もホッカイドウ競馬時代に4戦2勝2着1回と残しており、堂々の本命候補になりそうです。



4.スマートアルタイル

追込み△ 血統〇 前走〇

 追込み気質なところがありますが、このメンバーならばある程度位置は取れそうです。この馬は平坦コースならば1400mも勝てる実力があるだけに、ここでも十分勝利する可能性もありそうです。

 また、松山騎手も先行策を行うタイプですので、ある程度の位置を取ってほしいというのがこの馬に求めるすべてかなと考えています。



10.スマートアヴァロン

先行〇 血統〇 前走△

 前走は地方競馬移籍初戦で先行から抜け出し勝利。まだまだ実力があることを証明して見せました。昨年の今頃は中央競馬のオープン競走で穴を開けていた馬ですので、門別での競馬も計算できるとなると地方代表として勝負できるのではないでしょうか。

 血統的に見ても父、父母父、母父、母母父ともに米国系と、スピードの持続力に特化している印象を受けます。鞍上の石川倭騎手はホッカイドウ競馬で2年連続リーディングジョッキーに輝くなど実力十分です。期待したいコンビですね。



12.メイショウアイアン

先行〇 血統〇 前走△

 まだ衰え知らずの11歳馬です。前走アドマイヤマーズ・プレミアムでは6着に敗れていますが、その差は0.2秒。まだまだ門別競馬場での健在っぷりをアピールしてくれました。この馬は門別競馬場専用機のような形になりつつあり、北海道スプリントでは2年連続馬券圏内などその力を示しています。

 負担重量はこのメンバートップということで、少々不安が残りますが、門別競馬場との相性を見て該当馬に入れておきます。



14.ヒロシゲゴールド

先行〇 血統〇 前走〇

 この馬は近走安定して先行できていますし、3戦連続5着と掲示板圏内に好走しています。血統的には米国系×サンデー系ということですが、ストームキャット系が母母父に入っていることを考えると今回の門別競馬場でも勝負になるのではないでしょうか。

 前走は+15㎏で出走しているにも関わらず5着というのは勝負できていると感じました。今回は体重が10kgほど減ってくれればこの馬も勝負になりそうです。



 


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ヒデ